Gothic×Luck(ゴシックラック)のデジタルシングル「桜てのひら」が3月13日にリリースされた。Gothic×Luckとしては1年ぶりのリリース。そしてメジャーデビューから1年というタイミングはまさに八木ましろ、菅まどかにとって節目を迎えるタイミングだった。彼女たちがどう1年を過ごし、成長したのか、そして変わらないのか。「桜てのひら」を通して訊いた。

デジタルシングル「桜てのひら」

デジタルシングル「桜てのひら」

濃密な時間を過ごしたGothic×Luckの1年

――Gothic×Luckの最新楽曲が配信されましたが、前作から1年ぶりになります。改めてGothic×Luckとしてどんな1年間でしたか?

八木:もう1年経ったんだ、っていう気持ちもありながら、まだ1年か、みたいな(笑)。なんか濃密だったよね。いろんなことがあって。

菅:うん!すっごい濃かったです。デビューしたての時から、いろんな方々に出逢わせていただいて、いろんな経験をさせていただいて。すっごい濃かった分、すっごい短く感じました。

八木:でも一方で、4年くらいたってる感じも(笑)。

菅:わかる!(笑)

八木:知り合ってまだ1年だっけ? みたいな(笑)。と、たまに思うし。

菅:それぐらい仲良くなった、っていうことだよね(笑)。

――濃密な1年だったと。お二人はGothic×Luckの結成以前から面識はあったのでしょうか?

八木:無いです。オーディションで初めて会って、一緒に合格したのが菅ちゃん(菅まどか)で。「あ、相方なんだ」みたいな(笑)。

菅:そんな感じ(笑)。

――なるほど、本当に結成と出会いはほぼ一緒なんですね。

八木:そうですね。1年ちょっとですね。

――そんな短くて長い約1年が経ったわけですが、一緒に過ごしてきてお互いの性格もかなり知ることができたと思います。この機会にそれぞれ気づいたことをお聞きしたいです。

八木:……これは、ファンの方も思ってると思うんですけど、菅ちゃんはホワホワ、ポワポワしてて(笑)。

菅:あっははははははは!

八木:ちょっとこんな笑い方で……。

――確かに、笑い方からして(笑)。

八木:「あっははははは!」って笑う人、あんまりいないじゃないですか。

菅:あっははははははは!(手を叩きながら)面白い……。

一同:(爆笑)。

八木:もちろん可愛いんですけど。何だろう、ちょっと変わってると言うか。バラエティ向きというか。

菅:あっははははははは!(さらに手を叩きながら)

――笑い方がね、もう……。

八木:これを、どう文面で表すのか……。

菅:確かに……いや、でも、しぃちゃん(八木ましろ)は最初すっごいしっかりしたお姉ちゃん、って感じだったんですけど、実はちょっと抜けてるところもあったりして。あと、すっごいゲームが好きなんです!オタク素質があるんです。

八木:オタク素質って言うか、元々オタクだよ?(笑)

菅:あっ……そうなんだ!

八木:私はオタクなので、好きなアニメとか、ゲームとか結構見たり、プレイしたりしてて。なので声優さんにも憧れがありました。

菅:なるほど!

――好きなものに囲まれて今……。

八木:すっごく幸せです(笑)。

菅:二人で「こういうことしたいね」とか話しても、しぃちゃんは「ファンの人はこういうこと思うんじゃないかな」ってアドバイスしてくれたり。「あ、そんな考え方もあるんだ!」って気づかされることがたくさんあります。私よりすごくしっかりしてるので、相変わらず、いつも引っ張ってもらってます。本当に。

八木:一応ね、一応。年上だから(笑)。

菅:そうそう、一応、ね(笑)。

――一応……。

八木:菅ちゃんが、ちょっとヘラヘラしてるから……。

一同:(爆笑)。

八木:私が相対効果でしっかりしてる風に見えてるだけだから(笑)。それはちょっとありがたいな、とは思う。菅ちゃんに。(笑)

菅:じゃぁ、リスペクトしてほしい!

八木:リスペクトする!する!

菅:ありがとう。(笑)

――これまでのやり取りで二人の関係性というか、菅さんのホワッ具合とかもよく分かりました(笑)。

菅:本当ですか!? えーっ、あっははははははは!


――話は戻しまして、菅さんは何か好きなものなどはありますか?

菅:私ですか? 私は……、どうしようっかなぁ(笑)。

八木:どうしようかなぁ!? 何、今から何かを好きになるってこと?

菅:(無視して)はい、私最近、バッティングセンター行くのにハマってて。

八木:えっ!?(笑)

――いいですね(笑)。もうちょっと訊きたいです。

菅:やった! なんか、いろいろとムシャクシャしてた時に……。

八木:(笑)ストレスが溜まった時とかに行くの?

菅:ストレスが溜まって、「あーもう!もうっ!あー!」みたいな時に、バッティングセンターに行って。「もう、なんだよ!」みたいな。「わーわーわー!」みたいな。

八木:状況が良くわかんないけど(笑)。当たる?当たるの?

菅:当たる!

八木:何キロの球を打ってるの?

菅:120(km)!

八木:えっ、すごい!

――すごっ!それ女性ではすごいですよ!

菅:えっ、本当ですか……。

八木:女の人って、60(km)とかから始めるもんじゃないんですか……?

菅:えっ……最初から120(km)……。

八木:やばい!(笑)。

――男でも、100(km)打てない人とかいますよ。

菅:えーっ……。

八木:私、80(km)ぐらいまでしか打てない。

菅:えーっ!

八木:打てない、って言うか、当てる感じ。待ってる(笑)。

菅:私も、頑張って当てにいく感じなんですけど(笑)。

――ちなみに、そのスィングは野球スィングですか?

菅:もう、絶対違います! こんな感じで、もう!(刀を振り回すようなしぐさを繰り返す)

――刀じゃん!

八木:上から!

――切りかかってる(笑)。

菅:切る感じで!(笑)

八木:えっ、すごいね。力あるの?

菅:わかんない!でも遅い速度にすると、何か早く打っちゃって、「あれ?」みたいな感じになっちゃうから、多分ちょうどいいんだと思う、120(km)が。

――Gothic×Luckのフィジカル担当ですね。

菅:そうですね!フィジカル担当でやらせていただきます!

――今度は八木さんにもお聞きしたいのですが、最近ハマってるゲームとかありますか?

八木:私、個人でゲーム実況配信をしています。Twitchというプラットフォームで、「八木ましろのゲーム実況配信」、略して「しぃゲー」、って言うんですけど。そこで『サイコブレイク』っていうゾンビを倒すゲームをしたり、『エーペックス(Apex Legends)』というFPSのゲームもやったりしてます。最近ではトラックのシミュレーションゲームをしたりしてます。

――じゃあけっこうホラーものもイケるんですね。

八木:私『バイオハザード』が好きなんですけど、『バイオハザードⅦ』の北米版の実況を見ながらご飯食べてました(笑)。

――なるほど(笑)。それは大丈夫だ。

八木:ホラー系は大好物です!

――なるほど、Gothic×Luckはバッティングセンターにゾンビっと(笑)。

八木:あははははは!

菅:そうですね!確かに!

――どっちをやっつけるか、って話ですよね(笑)。

菅:どっちをやっつけるか、って話でしたね!


「桜てのひら」はそれぞれ1番と2番を歌うことで歌詞に共感できた

――そろそろ真面目な話に(笑)。今回デジタルシングル「桜てのひら」がリリースになります。いわゆる卒業ソングになっていますが、最初に音源を聞かれたときの感想をお聞きしたいです。

八木:今まで歌わせていただいた曲とはまた違った魅力を感じました。

菅:うん、ぜんぜん違う……。何か、新たなゴクラクの風が吹くんじゃないかなあ、って思ったのはすごいあって。

八木:そうね(笑)。あと、菅ちゃんが今年卒業なんですよ、高校を。

菅:そうなんです。

八木:だから、時期的にもすごくピッタリだし、思いを重ねやすいと言うか。

――本当に今の自分たちと重なる部分があると。

菅:そうですね。

――確かに今回はテーマがぐっと絞られてますよね。そんな卒業の思い出などはありますか?

菅:実は明日卒業式(笑)。ちょっと……まだ実感は、今少し湧き始めたぐらいで。まだ卒業式がどういうものなのかとかわかってないし、(新型)コロナウイルスなどの影響で規模縮小になっちゃったりで……。

――卒業式は行われるのですか?

菅:はい。

八木:寂しい?

菅:寂しい!ちょっと前まで「余裕だろ!」みたいな、「こんなのぜんぜん泣かないよな、ぜんぜん寂しくないよ」みたいな感じで、実感も湧いてなかったし、「ああ、やっと終わるわ!」みたいに思ってたんですけど(笑)。最近、急に何か「あっ、お別れかぁ……」みたいな感じになってしまって。

八木:なんかわかるな。高校生って制服着てるけど、大学生って、私服で登校するじゃないですか。それが何かすごい、大人と言うか、羨ましく思っていて。

菅:うんうんうんうんうん、確かに。

八木:高校を卒業したら「あ、もう制服着ないでいいんだ!。やった!」って。

菅:うん! 思う、思う!
八木:……って気持ちだったのに、卒業式が近づいてくるごとに、だんだんだんだん、「あ、もうこの制服、着れなくなっちゃうんだ」って、考えになってきて。卒業してから寂しくなりましたね。

菅:やっぱ、そうなんだ……。

――じゃあ八木さんは、卒業式終わった後に友達と一緒に泣いたりしました?

八木:泣かなかったです。

菅:ほんとに?(笑)

八木:普通にご飯に行って。「またご飯行こう!」って。今でも中学・高校の友達とも、ちょくちょくご飯に行ったり、カラオケに行ったりとかします。今LINEなどですぐ連絡取れますもんね。

菅:そっかー。

――なるほど。お別れ感と言うか、これからも関係は続くよ、と。

八木:お別れ感はありますけど、会おうと思えばいつでも会えるから、と思って。

菅:私は小中高一貫の学校に通っていたんですけど、中学卒業しても高校でまた一緒になるから、あんまりお別れ感が無かったんです。今回初めてお別れするので、すごく悲しい……。

八木:あ、でも私、小学校6年生のときに引っ越しをして、卒業までは同じ小学校に通ったんですけど、中学校は引っ越し先の中学校に行ったんですよ。だから、友達がゼロからスタートだったんで、もう本当に駄々こねました。そのときは泣きました。

――そうですよね(笑)。

八木:「イヤイヤ!あっちの中学行く!」って言って。

菅:カワイイ(笑)。

八木:でも親に「ダメ!」って言われて(笑)。それで引っ越し先の中学行ったんですけど、結果としては、中学校のコたちもいい子たちばっかりだったんで楽しく終わりました(笑)。やっぱりその中学校を卒業した瞬間は、寂しかったですね。

――分かれの寂しさもあるし、これからも続いていくよって思いもあったりする。卒業ってタイミングっていうのは、いろいろ思い出しますよね。誰にでも共感できる内容ですよね。

菅:そうですね!思い出せる……。

――お二人のお話がそのまま歌詞に入っているような楽曲ですよね。それこそ菅さんはまさに自分の置かれている状況とリンクした状態でレコーディングをされたわけですね。

菅:そうなんです!今回は初めての歌詞分けもあって。前までは交互に歌うことが多かったんですけど、1番を私がメインで歌い、2番をしぃちゃんがメインで歌うっていう、この流れとかも、なんかだんだん大人になっていくみたいな感じがします。

八木:1番はリアルタイムの学生の気持ちで、2番は卒業してからの、社会人だったり、卒業した後の大人の気持ち、という話をレコーディングの際にディレクションでいただいて。

――なるほど。歌詞からまさに二人の状況に合わせた構成になっているんですね。では二人とも曲の世界観に入りやすかったと。

八木:はい、そうですね。

菅:すっごい入りやすかったです。

――では1番を歌った菅さんから。実際にレコーディングしてみていかがでしたでしょうか?

菅:すごい切なくなっちゃいました。可愛い歌詞ではあるんですけど、歌ってて胸がキュッてなるような感じとか。でも何か、戻れる場所がちゃんとあるっていうのは大切なことだし、歌ってて「あ、そうなんだな」とか、「こういうことがあるんだな」とか、すごい勉強になると言うか。レコーディングは私が後だったので、しぃちゃんが歌っているところも聴けて、とても想像しやすくて、歌いやすかったです。

――先に2番を歌った八木さんのトラックを聴いてイメージを共有できたと。では2番を歌った八木さんは先に歌ったわけですがいかがでしたか?

八木:楽しかったです。何か、やっぱり新しい感じの曲だったので、今までよりも自分自身が歌っている意識と言うか。思いは込めやすかったです。エモい歌詞なので(笑)。

――自分に重ね合わせやすかったと。

八木:はい。歌詞に共感できるところが凄くあったので、情景を思い描きながら歌いました。

――いわゆるDメロの、「卒業しても」「離れていても」から先の部分は、もっと広くと言うか、ファンの方に向けてだったりとか、メッセージが込められているなと感じたのですが。

菅:Dメロは、すっごい感情が入ってしまって、「あれ、音程ズレてるよ」とか言われちゃいました(笑)。「卒業しても」を私が歌わせていただいて、「離れていても」をしぃちゃんが歌うっていう歌詞分けとかも、ぐっときました。転調するところも、素敵だなと思って、何かすごい未来が見える感じがして、歌ってて本当に楽しかったです。

――Gothic×Luckが結成されて約1年というタイミングで、「10年先」というワードが出てくるのも未来感、先を見据えている感じがあって。そして完成された楽曲を初めて聴いたときの印象もお聞きしたいのですが。

八木:素直に新曲が完成した嬉しさと感動がありました。

菅:確かに!素直に「あー、嬉しい!」って思いましたね。

八木:「あー、できたー! 完成したー!」と。二人の合わさった声を聴いて「いいなあ」って……。

菅:すっごい良かった……。本当に。


一周年記念ライブはいろんな方に感謝を、ありがとうって気持ちを伝えたい

――改めてユニットとしての良さを実感したと。もう新曲は披露されているんですよね?

菅:そう、実はもう披露させていただきました。

八木:先輩の根本流風さんの生誕祭ライブで初披露させていただきました。
めちゃくちゃ緊張したね(笑)。

菅:すーっごい緊張しました!でも「一緒に並んで歩いた」って歌詞にもある通り、一緒に歩きながらしぃちゃんが歌ってくれて。

八木:並んでね。

菅:だから、歩きながらしぃちゃんとの思い出がすっごい出てくるような感じがして。「こんなことあったな、カフェでこんな話したな、前よりも仲良くなったな」とか、いろんな思い出がすっごい浮かんできて、ライブを自分たちと重ねて楽しめたというか。

八木:私たち何も言ってないんですけど、ファンの人たちが「桜てのひら」って題名で、桜色にサイリウムを変えてくれて。それがもう、嬉しかったですね。

菅:凄かったね。

――まさに、曲の内容に合わせた景色が目の前に広がると。…それはエモいですね。

八木:エモかったです。

――そして一周年記念のライブも控えてますが、改めてどのようなライブにしようというのはありますか?

八木:「来てよかったな」って思ってもらえるように頑張っています。驚きだったり、いろんなものを感じてもらいたいです。

菅:初の単独ライブは、ずっと二人でやりたいって言ってました。

八木:そうなんです、念願だったんです。

菅:いっぱいいっぱい、いろんな方々に「やりたいです、やりたいです」って言いまくって、それでいろんな方々が動いてくださって。本当にファンの方々ももちろんなんですけど、いろんな方に感謝を、ありがとうって気持ちを伝えたい。何か1年ですっごいいろんなことがあったので、そういう1年をたどっていけるようなライブにしたいです。最後には、「来てよかった!ゴクラクしか応援しねえ!」ぐらい思ってもらいたいです(笑)。

八木:すごい、自分で言う(笑)。単推し!?

菅:「ゴクラクしか聴けねえわ!」みたいな。それぐらい(笑)。もう中毒!
八木:1年経ったからさ、1年でどれだけ成長したかとか、見てもらいたいよね。本当に。今「あのときここ、こうできたよね……」みたいなことがいっぱいあるから。

菅:それを踏まえて、活かしていきたいね。

――ではさらに初のワンマンライブを終えると、さらに「今度はこういうことやってみたいな」とか出てくると思うんですが、今後こういうことやってみたいなとか、今段階で思うことがあれば。

八木:まずは……またワンマンライブをやりたい気持ちもあるんですけど、アルバムを出したいです!あとアニメの主題歌とか、ゲームの主題歌とかやってみたい。

菅:うんうんうん!

――確かに。Gothic×Luckは楽曲によって世界観がガラっと変わるので、アニメやゲームなどと親和性が高いユニットですよね。作品によって変化していけるというか。それこそ好きなゲームだったり。まぁホラーゲームはないとは思いますが(笑)。

八木:でも、ホラー系も歌えるかもしれない!

菅:ちょっと克服しとく、それまでに……。

八木:あ、ホラーダメなのか!

菅:ちょっと……頑張っときます!

取材:澄川龍一 構成:林信行