初代タイガーマスク佐山サトル率いるRJPWが6月6日(土)、記者会見を開き、『初代タイガーマスク佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.6』の開催を発表した。大会は当初の6・25後楽園ホールから6月26日(金)へとスライド。当日は、“過激な仕掛け人”新間寿がプロデュースし1976年に実現した、『格闘技世界一決定戦』アントニオ猪木vsモハメド・アリがおこなわれた日に当たる。また、6・26はRJPW15周年にも相当。昨今の社会情勢から観客を入れない無観客での開催となるが、大会の模様はニコニコプロレスチャンネルにて生中継される。これはRJPW史上初のインターネット配信ライブ。会見には新間寿会長、スーパー・タイガー、間下隼人(UWAアジアパシフィックヘビー級王者)、平井丈雅代表が出席し、大会開催への思いを述べた。


平井丈雅「次回大会の開催可否につきまして、なかなか発表が出来ませんでしたが、本日この会見をもって、次回大会開催を発表させていただきます。日程は6月26日金曜日、試合開始18時30分。本来、ストロングスタイルプロレスといたしましては、当初は6月25日木曜日に定例の後楽園ホールでの開催を予定しておりました。その後、みなさまもご存じの新型コロナウイルスの緊急事態宣言発令の影響により、最終的に6月26日金曜日(に変更)、会場はストロングスタイルプロレス特設ホールということで未公表とさせていただきます。形式は、お客様を入れずに無観客試合とさせていただきます。ファンのみなさまへの試合の放送につきましては、同日同時刻、生中継にてニコニコプロレスチャンネルにて実況生中継をおこなわさせていただきます。出場選手といたしましては、当団体のスーパー・タイガー、間下隼人。間下隼人は前回の3月大会で将軍岡本選手が保持しておりましたUWAアジアパシフィック(ヘビー級)王座を奪取いたしまして、第4代のチャンピオンになっております。5年前、佐山サトル総監が狭心症により戦線を離脱した直後より佐山総監の不在の間はスーパー・タイガー、間下隼人と一緒にオレが守るとおっしゃっていただいた船木誠勝選手にももちろん参戦を表明していただきました。その他参戦選手、対戦カードは近日中に発表させていただきたいと思います」


新間寿「佐山サトルもこの日には、無観客試合ですけども、必ず出てきてくれると私は思っております。6月26日は、私が昨年WWEの殿堂入りの元になったモハメド・アリvsアントニオ猪木の記念日でございました。格闘技の日としても知られておりますが、誰がそういう日にちを決めたか、いまをもって私にはわかりません。しかし、この日に佐山サトルが元気な姿を無観客試合ですけども試合場に来てもらえると、これが一番の喜びでございます。そして、その留守を守っていたスーパー・タイガーと間下と、そして平井が一生懸命になって、無観客(ながら開催を決定)。最初、3月19日はどうしようかということがありました。しかし私が子どもの頃、前にも言いましたけれども、日本の終戦、昭和20年8月15日、戦地から数百万の人々が日本に帰国を果たしました。タバコも満足に専売公社としては売ることもできないような状況が続いたときに、コロナとピースが発売になりました。当日は朝からタバコ屋の前にひとり一箱だということで長蛇の列ができました。ピースはノアの方舟の、世界が大洪水の日に、もうそろそろ水が退いたんじゃないかといってノアがハトとかそのほかの鳥を船から空中に放った後、ハトがオリーブの葉をくわえてノアの元に戻って参りました。ハトがオリーブの葉をくわえてきた。もう水は消えて陸地が必ずあるんだということで、ピースのその当時のデザインが100万円だというデザイン料を専売公社が支払ったと。コロナが10円、ピースが5円でしたけれども、その5円のピースが10円のコロナを追い抜いて非常な売れ行きを示しました。そのコロナ(ウイルス)がいま世界を覆っている日に、コロナ(ウイルス)撲滅のために(初代)タイガーマスクが再起を6月26日に目標を定めて、『平井、自分も当日は会場に出向きたい』と、そういうことを言ってくれました。無観客試合の中で、タイガーマスクが、佐山サトルが、自分の病魔に打ち克ってリング上に無観客試合でもありますけどもそこに登場するという意義を私は6月26日、殿堂入りの元となったアリ猪木戦のこの記念日に彼がリングに上がるという、こういう日にちがまもなくだということを今日お知らせして、私の挨拶になるのではないかと。私もコロナ対策の間、毎日のように読書にふけり、トレーニングに励んで参りました。何百万人、何千万人に一人の逸材であったタイガーマスクを私は世に送り出したんだ。そういう喜びを持って6月26日は、今回は平井が全責任を持ってこの6月26日を、資金から場所から、そして選手を仕切ってくれました。私はタイガーが6月26日、もしリングに上がる事が出来たら、これからの記者会見は傍観者として平井の話す、あの元気な平井節を端から聞き端から見て、私の喜びとする。人の喜びを観て喜ぶ。それが私と平井と(初代)タイガーマスクの合い言葉でございます。タイガーがリングに上がることによって多くの人に元気を与え、そして彼の気持ちを伝えることが、来週、神田明神というところであるイベントをおこないますので、それは当日、神田明神での記者会見のそのときまで、私は出させていただきます。みなさん本当に長いことありがとうございました。今日は本当にありがとうございました」

平井「6月26日に出場予定の当団体、スーパー・タイガー、間下隼人、(大会への意気込みを)お願いします」

新間会長はタイガーマスクのマスクを着用。

新間「今度は初代タイガーマスクのマスクを被って記者会見をしてもいいね(笑)」


あらためてスーパー&間下がコメント。


スーパー・タイガー「この大変な時期に、6月26日、無観客ではありますが闘いの場を用意してくださった新間会長、平井代表に心から感謝の意を伝えたいと思います。ありがとうございます。いまどの団体も、そして、どの競技、格闘技、スポーツ界も無観客で(試合をおこなう)。まだ(試合が)できるだけ、発表ができる場があるだけ、我々選手としましては非常にありがたいしだいであります。できることになればお客様の前でまた闘いをパフォーマンスを発揮したいのではありますが、今回、無観客での配信ということで、ふだん東京近郊でないお客様が、また海外のお客様も含め我々リアルジャパン、このストロングスタイルプロレスをまた新たな形で提供できる、またひとつのチャンスでもあると思っております。私個人といたしましては、3月の藤田(和之)選手との闘いにおいて、非常に辛い現実を突きつけられた形で終わりましたが、終わった後の船木誠勝選手からの一喝、それによってまた私自身の心に火がつき、この3ヵ月、他団体も含めずっと我慢してきました。延期、中止、その中でしっかりトレーニングしてきた思い、そしてパフォーマンスをこの26日にしっかりと形として見せていきたいと思います。まだ対戦カードは決まっておりませんが、私としましては前回の闘い、まだまだ続けさせていただきたい部分がありますので、その旨を新間会長、平井代表に汲んでいただければと思っております」


間下隼人「3月の大会で、長く遠回りをしましたけれども、ようやく初めてのタイトルを奪取、(団体に)取り返すことができまして、本当に毎日ベルトが愛おしいしだいです。先程、先輩のスーパー・タイガーが気持ちを全部言ってくれましたので、こういった場所をあらためて用意してくださった新間会長、平井代表に本当に感謝してますし、いまこのご時世、世界が大変なときにこういった配信という形でも試合ができる、闘える場所があるというのは本当にうれしいことなので、このベルトの価値を上げるのはボクだと思っているので、一生懸命、当日を迎えるまで、当日もそうです。しっかり、楽しみながら試合をしたいと思います」

――6月26日も(猪木vsアリの)記念だが、今回の6月はRJPW旗揚げ15周年でもある。次回大会は記念が重なることにもなるが。


新間「前から言うように、むかしは新日本プロレスの道場へ記者たちも一緒に来てトレーニングした時代がいっぱいあったわけ。今回は無観客試合ですから、賞金を出しますから記者たちのバトルロイヤルを是非やっていただきたい。新間寿提供でバトルロイヤル優勝10万円。4人でも5人でもいいから出てきていただけませんか? むかしはリング上でハルク・ホーガンとかジェシー・ベンチュラかな? 力持ちが来たときにベンチプレス大会をやって、あのとき私は100キロをパッパと持ち上げたんだけど、63歳のときに私は150キロを上げたんです。いまなんか私よりみんな若いじゃない。バトルロイヤル優勝賞金10万円。是非、無観客試合でプロレス記者の試合を提供いたします。ぜひニコニコプロレスチャンネルで放送してもらいましょう(笑)。それが私の提案です。6月の記念のね。6月は本当にね、15周年記念でね、なんて言ったらいいのか。新日本プロレスにいたとき10周年記念で表彰式をしてもらって、15年になる前にクーデターが起こり退社になったからね。でもまあ、6メートル40(センチ)のリングの中で鍛えに鍛えた人たちが多くの人々に向かって感動を与え続けるレスラーという、こういう人たちに対して、私は尊敬の念を持っていた。この人たちが闘うことによってリングの中の試合を多くの人たちに見てもらう。多くのファンがその試合を観て喜ぶ。その喜ぶ姿を見て喜ぶのが私であり、それから大塚直樹だった。そういう気持ちがある。いま15周年、考えてみると、これを私の代わりにやってきたのは、やっぱり平井だなと思ってね。(RJPW)10周年のときに平井に表彰状を佐山サトルと渡すときに平井が受け取った後に大号泣したのよ。あのシーンをもう一度やろうかなと思ったんだけど、無観客では平井も泣くのがちょっと、泣きごたえないからね。また日にちを決めて、平井を絶対に表彰してやりたい。それにしてもこういうの(初代タイガーのマスク)を被ると気分いいね(笑)。こんどは全員に作って記者たちもこれを被って取材するという、そういう試合を一試合だけ、佐山サトルにサインをもらったマスクを予告をしてみなさんに被ってもらって、その一試合、記者たちがその一試合を選ぶかによって、選んだ試合に対して賞金を出して。なんかそんなこともちょっといろいろ考えてますから。これからストロングスタイルじゃなくて楽しいプロレス。そして多くの人が参加できるようなプロレスというのを私はちょっと一歩退いて考えていきたいなと、そういうふうに思っております」

――(RJPWの)15年を振り返り、記憶に残っている試合は?

スーパー「やはり、まず最初にこのマスクを被って(スーパー・タイガーとして日高郁人選手と試合をしたことと)、今は新日本プロレスに戻られて活躍されている鈴木みのる選手とタッグを組むという、初代タイガーマスクに反旗を翻して(苦笑)、敵側に付いた中で鈴木みのる選手がボクに教えてくれたこと、なにが足りないのか。そこから(レジェンド王座の)ベルトを初めて取った長井満也戦。そして、タイトルマッチに変わったタカ・クノウ戦もそうですし、船木選手から初めてベルトを取った試合。そしていまはなによりもアントニオ猪木最後の後継者・藤田和之との頂上決戦。この中で自分が歩んできたこの15周年の中のストロングスタイルプロレス、ここまで来たのかと。いまの日本のプロレスラーの中で、それだけの思いを持ってストロングスタイルという言葉を背負い闘っている選手がどれだけいるのかと。そういった部分でこの15年を通してリアルジャパン、そして私自身も成長できましたし、まだまだいまの既存のプロレスに対して示していかないといけない。新間会長が、平井代表が場を提供してくださる限り、私たちはしっかりとその思いを形にして、闘いで表現していきたいと思っております」

――15周年にあたり、団体にゆかりある選手の出場は?


平井「2005年6月9日、後楽園で旗揚げ戦をおこないまして、そのときのメインイベントが初代タイガーマスクvs大谷晋二郎。旗揚げ時はプロレスのみでなく格闘技の試合と融合させた試合をしておりました。それらの中で格闘技選手、プロレスラー、多くの選手の方たちに出ていただきました。15周年の6月大会ということで無観客試合ではありますが、やはり思い出深い方をどなたかお呼びしたいという気持ちは強く持っています。カードは未決定ですが、前回3月大会におきましてスーパー・タイガーが藤田和之、杉浦(貴)選手の藤田軍に苦しい現実を見せつけられました。船木さんからスーパー・タイガーに叱咤激励していただいた姿。これはなにがなんでも藤田軍に対してリアルジャパン軍として雪辱をしていかなければいけないと思っておりますので、できれば、藤田和之をトップとする(藤田軍には)、スーパー・タイガーを、そして佐山総監が不在の間リアルジャパンを守ると言ってくれた船木選手をはじめとするRJPW軍(を当てたい)。まだメンバーは決まっておりませんが、その布陣を必ずしていきたいと思っております。いまだに病に伏せっております初代タイガーマスク佐山サトル総監、そして50年間ずっと佐山総監を導いてくださり、新日本プロレスに入団を許可し、初代タイガーマスクを誕生させ、そして、この15年間も一日たりとも変わらず我々に対して愛を注ぎ込んでくださっております新間会長。そのお二人の思いにキチンと応えられる大会にしなければいけない、その気持ちだけです。2005年6月9日に旗揚げ大会をおこなったとき、佐山総監はこう言いました。『初代タイガーマスクの団体を君がやっていく上で絶対に忘れてはいけないことがある。この団体はプロレスラーとしての実力はもちろんのこと、誰(プロレスラー、総合格闘家、武道家、喧嘩屋限らず)が相手にきても負けることがない。そういう意味での力もすべて持った人間がリングに立ち、この団体に参戦し、やる。そのリングだということを絶対に忘れないでこれから運営していってほしい』。その言葉は常に私の心から離れることはありません。そして当然のごとく、新間会長も佐山総監と同じ思いを私たちに示してくださっております。みなさまのご期待に応えられる団体になりたいと思います。よろしくお願いいたします」

――会場は非公開だが、この時期だと規定内であれば観客を入れての開催も可能かもしれない。それでも無観客にした理由は?

平井「遡りまして3月19日、前大会のときはやはりコロナ(ウイルス感染拡大)下におきましてギリギリまで開催するべきかの議論もありました。そのときに新間会長から力強いお言葉を発していただきました。『コロナ(ウイルス)を吹っ飛ばせ!』この言葉に我々、選手を含めて、ファンのみなさまを含めて、もちろんいろんなご意見ありましたけれども、その言葉にどれだけ勇気づけられたか。もし、万が一のこともあるかもしれないという不安はゼロとは言えませんでしたが、開催できたことはいまでも本当によかったと思っております。その大会を経て、その後、緊急事態宣言という事態に陥り、6月26日という日付におきましては、その前後にお客様を入れてやるという選択肢ももちろんゼロではありませんでしたが、この大会は、ウチの試合を観ていただくのであれば、お客様を入れるのであれば、やはりたくさんのお客様の前で、選手も精一杯の闘いをしていただきたい。それが若干のお客様に対して限定するということになるとお客様に対しても選手のみんなに対しても、果たしてそれがいいのかどうか考えたときに、今回は誰でも観ていただける無観客インターネット放送という形にさせていただいて、次回、また誰が観てもお客様を入れても大丈夫だぞという状況になりました暁には、思う存分お客様に来ていただき、選手の試合を観ていただきたい。そういう気持ちからでございます」

――放送形態について。

平井「今回は無観客試合ということで幅広いお客様に、かつ試合の当日、同じ時間でリアルタイムの時間で観ていただきたいという気持ちが一番に立ちましたものですから、インターネットのニコニコプロレスチャンネルにて実況を入れての実況生中継という形にさせていただくことに決定いたしました。スーパーも言いましたように、ふだんリアルジャパンを東京の会場、東京での開催が主になりますので、なかなか地方の、東京以外、関東近県以外の方々もなかなか見に来にくい状況ではあったのですが、放送であれば全国のみなさまも世界のみなさまにもご覧になっていただけるので、よい機会ととらえて今回決定したしました」

――(スーパーへ)船木から『佐山総監に頼ってしまっているのでは』という意味で厳しい言葉を言われたのだと思うが。佐山に対しての思いが変わることはあったか。


スーパー「私自身も初代タイガーマスクが欠場されるようになってから責任という部分はしっかり感じ、その上で闘ってきて、その中でも勝つときもあれば負けるときもあり、長く見ていただいている船木選手の中でもう一皮むけきれない部分が今回の船木選手の言葉だったのかなと。自分自身ではそういうつもりはなくても、もう一息超えてくれと、藤田和之を通してプロレスラーとして格闘家としても日本を背負う人間としてもう一押し、もう一皮。その部分が前回の発言につながったのかなと、私自身は解釈しております」

――無観客ということで、いままでとなにか違うことをやろうという考えはある?

間下「まだ対戦相手が決まっていないんですけど、願わくば、ボクは(UWAアジアパシフィックヘビー級王座の)防衛戦を頭の中で思い描いているので、せっかく13年、14年かかって取ったベルトですから、それまで温めてきたなにか閃きとかがあれば、なにか新しい技があれば試そうかなとは思ってます、もちろん」

スーパー「今回無観客ということで、お客さんが入らない。声援もあればヤジも含め、それを体感できない部分と実際に生で見た場合と映像を通して見た場合、この違いはどうしても出てくると思います。その部分ではいかに映像を通してでも、このリアルストロングプロレスの激しさを見せられるのか。そういった部分をしっかりと意識しながら闘っていきたいと思っています」

新間寿会長と平井丈雅代表、スーパー・タイガー、間下隼人

新間寿会長と平井丈雅代表、スーパー・タイガー、間下隼人