2020年10月28日(水)〜11月1日(日)東京・座・高円寺1、11月5日(木)〜8日(日)伊丹・アイホールにて、iaku『The last night recipe』の上演が決定した。

「iaku」は2012年に劇作家の横山拓也が大阪で立ち上げた演劇ユニット。緻密な会話が螺旋階段を上がるようにじっくりと層を重ね、いつの間にか登場人物たちの葛藤に立ち会っているような感覚に陥る対話中心の劇を発表している。

本作はiakuの新作公演となり、コロナ禍で横山が感じたことが詰まっているそうだ。作品について、こんなにも人と関わることが特別なことになるなんて思いもしなかった。そもそも演劇は稽古から本番まで、すべての段階で人と関わることで成り立っている。それが当たり前だと思っていた。今、その当たり前を見つめ直しながら、新たな作品づくりを進めている、とのこと。

本作は、図らずも人と人の関わりについて考察する内容となっている。「昨夜の献立」のつもりが「最後の夜に食べたもの」になってしまうような、当たり前に続くと思っていたある姻族の関係の変化を丁寧に描く。出演者は橋爪未萠里(劇団赤鬼)、杉原公輔(匿名劇壇)、緒方晋(The Stone Age)、伊藤えりこ、小松勇司、福本伸一(ラッパ屋)、竹内都子。

イントロダクション

結婚してから毎日、昨晩食べた料理をネットにアップし続けている、ある夫婦の晩御飯の記録『ラストナイトレシピ』。〝レシピ〟とは名ばかりで、完成した料理の写真を 1 枚載せるだけ。ときにはカップ麺やスーパーの惣菜、ときにはファミレスの写真がアップされることもある。「私たちの最後の晩餐は何やろね」。そんな他愛もない話をしてからしばらく、突然妻が亡くなった。まだ30歳だった。あれから、妻の両親が「申し訳ない」と必要以上に干渉してくる。夫の父親が一緒に住まわせてほしいと訪ねてくる。妻の昔の恋人や、自称〝親友〟が弔問にやってくる。『ラストナイトレシピ』を繰りながら、一人になった夫はこれからの生活について思料する。