シス・カンパニー公演『たむらさん』(作・演出:加藤拓也)が2020年10月9日(金)、新国立劇場小劇場で開幕する(10月11日まで)。橋本淳と豊田エリーが出演する、全3日間3ステージの短期集中企画だ。

この公演はシス・カンパニー久々の公演再開作として去る9月9日〜10月1日に新国立劇場小劇場で連続上演された『わたしの耳』『あなたの目』に続く、最新公演だ。前2作の公演期間を短縮したことにより生まれた劇場の空き期間を利用して「面白いことをやってみよう」と、集中力とスピード感を以て誕生したのが本作だった。

『たむらさん』(撮影:宮川舞子)

『たむらさん』(撮影:宮川舞子)

作・演出の加藤拓也は、主宰する「劇団た組。」で純度の高い劇世界を生み出し、ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』『不甲斐ないこの感性を愛してる』等の脚本で注目を浴びた。出演の橋本淳と豊田エリーは、加藤作品出演を通して、その世界観に絶大な信頼感を寄せている二人。橋本演ずる「男」が淡々と語り始める身の上話に耳を傾けていると…。そして、その話が向かう先は? 

『たむらさん』(撮影:宮川舞子)

『たむらさん』(撮影:宮川舞子)

作・演出および出演の三人から届いたコメントを以下に紹介する。

■作・演出:加藤拓也(かとう・たくや)

劇をまたやらせてもらえる機会をいただけたので、じっくりやらせていただいております。どのように観てもらっても構いませんが、観ながら「たむらさん」とコミュニケーションを頭の中でとって頂だけたら、嬉しいです。劇場には「観るぞ」という気持ちでだけで来ていただければ充分です。

【Profile】加藤拓也(かとうたくや) 1993年生まれ。大阪府出身。17歳でラジオ・テレビの構成作家として活動開始。18歳でイタリアに渡り、映像演出と演劇について学ぶ。帰国後、20歳で「劇団た組。」を立ち上げ。若い劇団ながら、若手からベテランまで多くの人気俳優たちが出演している。小川洋子の小説『博士の愛した数式』、押見修造の漫画『惡の華』の舞台化の他、『在庫に限りはありますが』、『今日もわからないうちに』、『誰にも知られず死ぬ朝』などの書き下ろしを上演。ドラマ脚本『俺のスカート、どこ行った?』、『不甲斐ないこの感性を愛してる』でも注目を集める。本年9月には、三島由紀夫没後50周年企画『MISHIMA2020』(日生劇場)にて『真夏の死』の作・演出を務めた。

加藤拓也

加藤拓也

■出演:橋本 淳(はしもと・あつし)

この状況下に劇場まで足を運んでくださるお客様に心から感謝しています。皆さんの熱量に真正面から向き合い、その想像力をかき立てながら、この歪で濃密で、考えることの多い世界観をキッチリと提示したいと考えています。

舞台が成立するということは奇跡に近いこと…。コロナで出演舞台が途中で中止になった経験から、それを強く実感しています。久々の舞台出演で、信頼する加藤さんとエリーちゃんと共に芝居が作れる幸せを感じつつ、お客様の心に何か引っかかりを残せるような作品にできるよう、全力で頑張ります。皆さんが劇場にいる時間は、たっぷりとこの世界に浸ってください!お楽しみください。

【Profile】橋本 淳(はしもと・あつし) 1987年生まれ。東京都出身。2004年、ドラマ『WATER BOYS2』でデビュー以降、舞台、映像両分野で活躍。近年、栗山民也、白井晃、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、宮田慶子、山内ケンジ、森新太郎などの演出舞台への出演が続いている。本年は、NHK連続テレビ小説『エール』出演が話題に。

橋本淳

橋本淳

■出演:豊田エリー(とよた・エリー)

加藤さんも淳さんも化け物です(胸一杯の敬意を込めて)。

本読みは、テレパシーのごとく僅かな言葉でも通じ合うお二人を特等席で眺めているような感覚でした。だって加藤さんの演出は脳内の思考にまで及ぶし、淳さんはそれを瞬時に理解し、体現してしまうし。 そんなお二人と、こうして一つの作品を創ることができ、とても幸せです。

今の時代と地続きの本作。日々様々なニュースや情報を浴び、受け止めている私たちの姿勢についても考えさせられるような内容になっていると思います。このような時期に劇場まで足をお運びいただき、本当にありがとうございます!

【Profile】豊田エリー(とよた・エリー) 1989年生まれ。東京都出身。2002年より芸能活動を開始。モデルとして数々のファッション雑誌の誌面を飾り、CM等でも活躍。その後、映画、ドラマ、舞台へと活動の場を広げる。2016年『ロミオとジュリエット』で初舞台。最近の出演作に舞台『BOAT』、『在庫に限りはありますが』、映画『タロウのバカ』がある。

豊田エリー

豊田エリー