2020年12月12日(土)〜30日(日)日比谷 シアタークリエ(その他、大阪・愛知公演あり)にて上演される、『オトコ・フタリ』。本公演のオフィシャルレポート&稽古場写真が届いたので、紹介する。
 

ミュージカルを中心に共演を重ねてきた、山口祐一郎、浦井健治、保坂知寿が3人芝居に挑む『オトコ・フタリ』。本公演は、NHK大河ドラマ「篤姫」などの人気脚本家・田渕久美子の書き下ろしによるコメディー。稽古中盤に差し掛かった11月末、稽古場をたずねると、出演者たちは、フェイスガードとマスク姿で感染対策に気を付けながら稽古を進めていた。

『オトコ・フタリ』稽古場より

『オトコ・フタリ』稽古場より

この日はプロローグから5場までの初めての通し稽古。舞台となるのは、抽象画家・禅定寺恭一郎(山口)の自宅アトリエだ。創作に励む恭一郎のもと、家政婦の好子(保坂)がお茶を持ってくる。そこに来訪者のチャイムの音が。息を荒げて入って来た青年・須藤冬馬(浦井)に「弟子にしてください!」と言われ、いぶかしがる恭一郎だったが……。

『オトコ・フタリ』稽古場より

『オトコ・フタリ』稽古場より

『オトコ・フタリ』稽古場より

『オトコ・フタリ』稽古場より

『オトコ・フタリ』稽古場より

『オトコ・フタリ』稽古場より

場が進むにつれて、微妙に変化していく3者の関係から目が離せない。「愛」をテーマにと引き受けた絵が、なかなか描けない恭一郎のために、好子は冬馬を助手にすることを提案するが、彼女には何か思惑がある様子。冬馬もまた事情を抱えている。何気ないやりとりを通して、一筋縄ではいかない3人の人生が見え隠れする。ストレートプレイの経験も豊富な山口は、緩急自由自在なセリフ力でミステリアスな恭一郎を表現。保坂は声色ひとつでできる家政婦から複雑な女心までを伝え、浦井が演じる冬馬は攻撃的だが、どこか憎めない純粋さを感じさせる。クスッと笑わせられつつ、それぞれの真意を推理したくなる、新感覚のコメディーだ。その結末はぜひ劇場で見届けて欲しい。

『オトコ・フタリ』稽古場より

『オトコ・フタリ』稽古場より

『オトコ・フタリ』稽古場より

『オトコ・フタリ』稽古場より

稽古を終えたキャスト陣よりコメント

■浦井健治
稽古場ではソーシャルディスタンスをしっかり取りつつ、ぎゅっと密度のあるお芝居が生まれています。今日は演出の山田和也さんの手綱によってガラリと芝居の色が変わって驚きました。と同時に瞬時にそれができる先輩方のすごさをあらためて実感しました。

■保坂知寿
お芝居がこんなに変わるのだなって。現代劇でリアルな話だからこそ、すごく繊細なお芝居なのだなと思いました。初日までもっと深めていけるように頑張ります。

■山口祐一郎
初めて本読みをした段階で、もう立ち稽古ができるのでは、と思うくらいでした。3人ともがそれくらい準備して臨んで、今の時点でここまでできているものを、さらに練り込んで魅力的な作品になればいいなと願っています。