ギターをこよなく愛するギタリスト・野村義男が、沢山の仲間を呼んでおなかいっぱいの内容でお送りする対談形式のコラム。おかわり10杯目は、栃フェス主催でもお馴染みのMAGIC OF LiFEから高津戸信幸・山下拓実が登場。

野村:今回のゲストはMAGIC OF LiFEから、高津戸信幸さん、山下拓実さんのお二人に来ていただきました。宜しくお願いします!

高津戸・山下:宜しくお願いします!

野村:聞くところによると9カ月ぶりみたいだよね? 世の中がコロナ騒ぎになる前。

高津戸:前の本当にギリギリだった気がします。

野村:前にやってたラジオのゲストに来てくれた時に、飲みに行こうって話になって、日にちまで合わせたんだよね。

高津戸:そうです、野村さんのラジオに出させてもらえたのが最後だった時に。

山下:あ、そうだ!

高津戸:僕ら1番多く番組に出させていただいてたのに、1回も飲みに連れて行ってもらったことがなくて。

山下:リズミック(Rhythmic Toy World)とは行ってるのに(笑)。

野村:だからRhythmic Toy Worldと行ったくせに、なんでMAGICとは行かないんだっていうクレームが来たんだよね。僕のところに(笑)。

高津戸:おかしいですよ、僕らのほうが出合ったのは古いのに!

一同:(笑)。

野村:だからスケジュール合わせしたじゃないですか! そしたら緊急宣言なんて流れになってしまって。

高津戸:実際は緊急事態宣言がくるちょっと前だったんですけど、やめておこうかってなった感じですね。

野村:あ、そうだ。それで日にちをずらしたんだよね。

高津戸:日にちをずらしたら緊急事態宣言になってしまって。

野村:で、そこからは連絡とるのやめたんだよね。

一同:(笑)。

野村:いつ僕の馴染みの店に連れていけるのか。

山下:いやぁ〜、ホントですよ。2021年は行けたら良いんですけど。

野村:連れてってあげようと思ってた店が一軒なくなっちゃたし。

高津戸:そういう事も出て来ちゃいますよね。

野村:行けたら行きましょう。

高津戸・山下:はい!

野村義男 / 高津戸信幸 / 山下拓実

野村義男 / 高津戸信幸 / 山下拓実

野村:今は一生懸命いろんな人が考えて、人数制限とかはあったりするけど、ライブとかも出来るようになって、ちょっとだけ良い方向には向かってると思ってますけど、実際このコロナ中はどうでしたか? ま、今も中ではあるんだけど。

高津戸:もちろん僕らもライブを全然やってなかったんですけど、YouTubeで無料のオンラインライブをやってみたんですよ。そうしたら2000人くらい見てくれまして。

野村:ほんと? それは凄いね!

高津戸:そこで良かったのが、最近はライブハウスに足を運んでなかったとか、改名前によく見に来てくれてたような古いファンの方々が結構見てくれたらしくて。

野村:結局気になるもんなんだよ。ライブ行けてなかったなって人たちも。

高津戸:あとは、北海道とか遠方に住んでて東京に行けないとかの方達から、そういう風に見られる機会ができて嬉しいっていう声もありまして。

野村:だって配信でやるとさ、全員最前列よ!

山下:そう、そうなんですよ。

野村:全員アリーナじゃん! そういうことだから、やっぱ嬉しいんだよ。

高津戸:あとは海外の方も見てくれたり。だから、なんだかんだ変化を楽しんでましたけどね。

野村:バンドメンバー同士はさ、会えてない時間もあるわけじゃない。そういう時はそれぞれ何してたの?

山下:皆なんか家出られなくてつらいみたいな感じだったじゃないですか。僕は全然つらくなかったんですよね。

野村:家で何かやってたの?

山下:今まではあんまり自分の時間がなかったので、この際したいこと全部やろうと思って。

野村:あ、メンバーに会ってたのが苦痛とかそういうことじゃなくて良かった(笑)。

山下:やっぱり外に出たりとかすると、人といる時間の方が多くなっちゃうから。だから家で映画とかをひたすら見続けて、Uber Eatsしてみたいな。

高津戸:(笑)。

野村:え〜! 本当に籠ってたんだ。

山下:俺はその生活が好きだったんで。

野村:きっとさ、山の中とかでも暮らせるタイプかもしれないね。

山下:実際に実家が山の方で、周りは竹しかないんで。

山下拓実

山下拓実

野村:人と会わなくても、なんか自分の時間の作り方が上手だったんだね。でもギターとかは弾いてるでしょ?

山下:ギター弾いたり、レコーディングとか曲作りはやってたんで。

高津戸:そうですね、バンド的にはレコーディングしてて。

野村:どうやったの?集まって?

高津戸:ちゃんと集まってました。でも、マネージャーとかスタッフは来なくて、その日レコーディングする人間だけの少人数制で。

山下:あとは、データで送りあってみたいにしてましたね。スタジオも緊急事態宣言が出たあとは入らなかったんで

野村:まぁ密だからね、スタジオも。仕事ないからずっとしてなかったし。

高津戸:なんか逆に新しい事業はじめてそうですけどね。

山下:(笑)。

野村:いやいや、それがインスタグラムだから。お金の掛からない事業。あとは家からの無観客・無配信でギター。

高津戸:じゃあもうほんと趣味みたいな(笑)。

野村義男

野村義男

野村:ね。あとは?

高津戸:拓実は洋服のブランド始めたりしてたみたいですけど、僕はヨガの先生を始めたりとかしてたんで。オンラインとかで。

野村:ええ!? もともとヨガやってたの?

高津戸:ヨガやってました。だから体も柔らかいので、家の中でやれることとか教えてましたね。ずっとバンドとかで忙しかったので、それがなくなって改めて自分ら見つめ直す時間はできたかなぁと思います。だから僕は今生活が全然バンドマンじゃないです。

山下:あははは(笑)。

野村:ヨガの先生、洋服のブランドの......。

山下:エセデザイナー!

野村:でた! それどうやって始めるの?ネット上に店作るってこと?

山下:アパレルの知り合いがいて、デザインを発注してもらって作ったのを、細々と店でポップアップみたいな感じですね。

高津戸信幸

高津戸信幸

野村:でもやっぱ皆同じだね、今までやれなかったことをやるってさ。あ、栃フェスはどうなったんですか?

山下:まあ100%できないですよね……

高津戸:あの当時、来月はできるかもって雰囲気だったんですよね。3月と4月を我慢すれば、5月からはライブができるかもって。だから4月中旬くらいまでは待ったんですが、これ絶対無理だなってなって。全国から栃木に人集まってもらうのも危ないし、中止にしました。

野村:それあれだよね。今だったら、無観客にして配信でって形も考えられるよね。まだあの頃は配信でって感じでもなかったし。

高津戸:考えられなかったですね。

山下:出来るようになったの6月、7月ですもんね。ライブハウスとか含めて皆機材を買い始めて。

野村:そうかもね。買わないライブハウスどんどん潰れたしね、本当に酷い状態。どうするの2021年の栃フェスは。

山下:やりたいですよね。

高津戸:いやぁ、やりたいですけど……。どうなんですかね?

山下:春とか、梅雨前くらいはいけるんじゃないですか?

野村:いけるって信じたいよね。

山下:信じたいですね。

高津戸:あと問題は、やるとしても今からバンド集めなくちゃいけないんですよ。それがまだ全然動けてないから、正直なところ現実味がないですよね。

山下:でも、春じゃなくても良いよね。

高津戸:だからもうちょっと様子見て、暖かくなってから考えようかなと。 

野村:ホントは何回目だったの?

高津戸:記念すべき5回目ですね。

野村:残念、1個虫食い。

高津戸:そう、だからまあ5回はやりたいですよね。

野村:野外でできる場所はないの?

高津戸:井頭公園という結構広くて何万人も入る場所があるにはあるんですけど、設備が何もないので芝生に一から組まなきゃいけなくて、今のところ現実味がないなって。でも本当にやりたいですね。

野村:是非また開催できると良いよね。

高津戸:頑張ります。

高津戸信幸 / 山下拓実

高津戸信幸 / 山下拓実

野村:そしてニューアルバム『MAGIC』が12月16日リリースされたということで。そのアルバムは、さっき言ってた時に録ってるわけでしょ?

山下:そうです。

高津戸:曲も書いてます。

野村:8曲入り、聴いてたら三十何分あっという間に走り抜けちゃった。凄いカッコ良かったよ。

高津戸:ありがとうございます、嬉しいです。なんかあんまり凝ったアレンジもしてなくて、シンプルに。

山下:久々にピアノとかは入れてますね。

野村:あのウーマン・トーンみたいなギターも何回も出てきてたし。

山下:ウーマン・トーン(笑)。

野村:僕はすごい好きよ、そういうの。どういう風に説明すればいいんだろ、フロントでトーンをしぼった的な感じの音。あー、カッコええみたいな。そういうのも聞こえてるし、メロディーも全部凝ってたなと思って。

高津戸:嬉しい。でも、なんかほんとこの時にしか書けないんだろうなって思うような言葉だったり、メロディーというか楽曲の雰囲気だったりします。なんか明るい曲が多かった気がしますね。

山下:うん。

野村:ドラムがタコタコいってる4曲目(「Player」)と、「あと何年君と過ごせるかな」(「記念日」)って言ってる曲あるじゃん。あれ凄い良い詞だね。

高津戸:やったー!

野村:確実に盗むよ。

一同:(笑)。

山下:盗む人だ!

野村:当たり前じゃん。あれはすごい良い詞だったもん。

高津戸:良かった。あれこそ1番伝えたかったんですよね。やっぱりあと何年、バンドもそうですし。自分らの人生であと50年として、カウントダウンしてったら親とあとどれくらい会えるんだろうとか考えちゃって。いつ誰が亡くなるかわからない時期だったので。

野村:まあ、まあそうだよね。

高津戸:なんか毎日がスペシャルじゃないですけど、そういう曲かけたらなぁと思って。

野村:だってちょっと感動したもん。耳が引っ張られたもん。

山下:良いですよね、あの歌詞。

高津戸:使ってください。全然まんま(笑)。

野村:一応今はライブも少しできるように、なってきたということでなんと2021年はお客さん有ツアーが東名阪クアトロ。

高津戸:やっぱり動いていかないとなっていう。

山下:1番やばそうな時期ですけどね(笑)。

野村:そう言っちゃそうかもしれないけど、もう1年間通して全部やばいから。だから逆にやんないよりやったほうがってことでしょきっと。

高津戸:そうですね。僕らも含めて経済面とかも回していかないといけないし。

野村:これは配信とかやるの?

高津戸:今のところ予定してないですけど、やってるアーティスト多いですよね。

野村:うん、多い。まあでも、勇気を出して来てくれる人もいると思うんで。是非皆さんは自己それぞれが注意を払っていただいてね。

高津戸:手を取り合うというか、お互い様みたいな感じになれたらいいんですよね。

野村:でもライブ見たい!っていうのが優先しちゃうんだよね。そうすると広がっちゃうことがあるから難しいんだよな。こっちだってやりたいって気持ちを押し殺したくないわけだから。だから、気持ちは一緒なんだよね。

高津戸:そうですよね。

野村:あとはオンラインもね。

高津戸:これは1万人見てくれるまで、やり続けたいですよね。

野村:無料、凄いよね。

高津戸:ありがたいことですよ。投げ銭していただいて毎回トントンくらいにはなってるので、だから続けられてるのもあるんですよね。

野村:無料だけど、ちゃんと支えられてるのがわかる。

高津戸:毎回愛をくれてるみたいな感じなんで、続きをやってくれって。だからみんなで作ってる感じですかね。

山下:そうだよね。

野村:ということで、あとは2月からの東名阪アトロツアー。安全確保した上で素敵なライブを行えますようにと願ってますので。だって今の時代みんな移動するのも命がけだからね。

高津戸:収容人数が半分になってるので、チケットはお早めにということで。

野村:あと、僕たち的には目標の。

山下:飲み会。

高津戸:行きたいですよ!

野村:隠れ家をたくさん、僕も楽しみにしてるんで。

高津戸:やった、潰れないでくれ!

山下:(笑)。

野村:ということでございまして、本日はMAGIC OF LiFEのお二人に来ていただきました。ありがとうございました!

高津戸・山下:ありがとうございました!

撮影=大橋祐希

山下拓実 / 野村義男 / 高津戸信幸

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