2021年6月4日(金)〜7月4日(日)東京・東京芸術劇場 シアターイースト、7月大阪・サンケイホールブリーゼにて、パルコ・プロデュース『目頭を押さえた』が上演されることがわかった。

​パルコがこの度、演劇界注目の劇作家とともに歩むプロジェクトをスタートさせた。その劇作家というのは、第65回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされるなど、演劇界で近年才能に注目が集まる横山拓也だ。鋭い観察眼と綿密な取材を元に、人間や題材を多面的に捉える作劇を心掛け、立場や事情の異なる人の葛藤を、関西弁のテンポと笑いを交えた論理的な思考による会話劇に仕立てたり、ある社会問題を架空の土地の文化や因習に置き換えて人間ドラマとして立ち上げたりなど、横山は様々な作品を発表している。才能あるクリエイターとの新しい出会いの中で、常に新鮮な作品を発信し、文化として根付かせてきたパルコ期待の作家のひとりだ。
パルコは彼にいち早く注目し、2020年に初タッグとしてオンラインプロジェクト「PARCO STAGE@ONLINE」にて、プロジェクト初のオンライン演劇『仮面夫婦の鑑』を制作。将来的には渋谷のPARCO劇場での公演を見据えつつ、今回の公演では、東京芸術劇場シアターイーストにて、初のプロデュース公演に挑む。 

本作は、伝統的に林業を生業としてきた関西圏の山間のとある集落を舞台に、写真家としての才能を開花させていく高校3年生の遼と、その仲良しの従姉妹で同級生の修子の二人を軸に、その家族や教師たちの人間模様を描いた作品。2012年の初演以来、横山が主宰する劇団、iakuでも繰り返し上演されてきた。伝統と新しいもの、田舎と都会、平凡と非凡、死と生といった正反対の価値観が混在する中で、その間(あわい)を揺れ動く人物たちの葛藤に胸を揺さぶられる、真摯な人間ドラマだ。

演出を担当するのは、俳優としても活躍するほか、演出家としても小劇場から大きな劇場までさまざまに活躍の場を広げ、書下ろし、古典、海外戯曲など多彩な作品を手掛けて近年ますます高い評価を得ている寺十吾。特に、台本の緻密な読み込みと、俳優の思いもくみ取る丁寧な演出には定評があり、パルコ・プロデュースには今作で初登場となる。

そして、W主演を務めるのは、乃木坂46の最年少メンバーとして唯一無二の存在感を放ち、グループのドラマやコントで光るセンスを見せる筒井あやめと、Seventeenモデルとして活躍しつつ、話題作への出演が続き確かな演技力で注目されている秋田汐梨。ともに単独舞台出演は初となる。仲良しの従姉妹どうしで高校の同級生、という役柄を10代の二人がみずみずしく表現する。また、二人の関係に大きくかかわるキーパーソンの教師役に、舞台俳優としての実力を高く評価されている林翔太。次世代俳優としてこれからますます活躍が期待されるフレッシュなメンバーに加え、主演二人の父親役に、三谷幸喜作品をはじめ舞台、映像、CMと幅広く活躍する梶原善、硬軟併せ持つ雰囲気で数多くの監督・演出家の作品に出演する山中崇が出演。秋田演じる修子の母親役に、第27回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した枝元萌、家庭教師役に横山作品の常連である橋爪未萠里、弟役にオーディションで選ばれた大西由馬、という実力派の面々が揃った

パルコは初めての作家、初めての演出家、初めての俳優の出会いによって、ともに刺激しあい、成長しあいながら、演劇の未来の可能性が開けるようなクリエーションを目指していく。

筒井あやめ  コメント

杉山遼役を演じさせて頂きます、筒井あやめです。
私は演技経験が少なく、乃木坂46メンバーのいない舞台も初めてのなか、さらにW主演ということで緊張と不安がありますが、共演者の方から刺激をいただきながら沢山の事を学んで、杉山遼としての一瞬一瞬を楽しめたらなと思います。
どきどきする様な展開を見ている皆さんに感じていただけるよう、精一杯頑張ります。よろしくお願い致します。

秋田汐梨  コメント

初めての舞台ということで、どんなふうになるのか全く想像ができず、今はとにかく緊張と不安でいっぱいですが、稽古を通して、自信を持って舞台に立てるよう頑張りたいと思います。
今回、筒井あやめさんとは初めてご一緒しますが年下とは思えないほどの落ち着きと雰囲気を持った方で、役のイメージにぴったりだな、と思いました。
私が演じる役は、いつも明るく元気な子ですが、複雑な気持ちを抱く場面もあるので、そんな感情の変化を繊細に表現していきたいなと思います。

林翔太  コメント

『目頭を押さえた』に出演が決まった時は、また新しい作品と出会える事の嬉しさで胸がいっぱいでした! そして今回初めて、高校教師の役をやらせて頂きます! 自分がこの役だと知った時は、僕もそういう年齢になったんだなとしみじみしました。筒井さんと秋田さんが演じる高校生のキーパーソンとなる役でもあるので、自分の役割をしっかりやり切りたいと思います! このような時代ではありますが、ぜひ劇場に来て頂けたらと思います。