歌舞伎俳優の市川染五郎と市川團子が、2021年3月14日(日)に配信トークライブ『図夢歌舞伎家話-弥次喜多-』に出演した。そのタイトル通り、トークのテーマは2人が出演する、図夢歌舞伎『弥次喜多』だ。本作は『東海道中膝栗毛』(以下、弥次喜多)シリーズの5作目であると同時に、2020年にはじまった、どこでも見られる映像作品としての歌舞伎「図夢歌舞伎」の2作目でもある。2人からどのような話が聞けるのか。配信現場の潜入レポートをお届けする。

図夢歌舞伎『弥次喜多』 Amazon Prime Video 12月26日より独占レンタル配信中  /(C)松竹

図夢歌舞伎『弥次喜多』 Amazon Prime Video 12月26日より独占レンタル配信中 /(C)松竹

■ホワイトデーの生配信

2人は和装でもスーツでもない、カジュアルな装いで登場した。本番前の打ち合わせに真剣な表情で参加する。2人の膝の上には、染五郎の旧友、ぬいぐるみの「ぼん」と「ボン吉」の姿も!?

(左から)市川染五郎、市川團子、戸部和久

(左から)市川染五郎、市川團子、戸部和久

MCをつとめる戸部和久(松竹演劇部)が、「染五郎さんは、ここ数年で言葉少なめなキャラが定着しましたね。その分團子さんにがんばっていただいて」と冗談を言うと、團子は「プレッシャーですね」と笑い、染五郎も笑顔をみせた。

市川染五郎

市川染五郎

市川染五郎

市川染五郎

■インスタライブで團子のファインプレー

配信前には公式Instagramアカウント(@zoom_yjkt)のインスタライブで告知も行われた。ライブ開始直後、一時的にアカウントに不具合が発生。團子が「確認しましょうか?」とスマホでアプリを立ち上げた流れから、急遽、團子のアカウントでライブ配信を行うことに。まもなく公式アカウントは復旧したが、その間をスムーズにつなぐファインプレーだった。

(左から)市川染五郎、市川團子

(左から)市川染五郎、市川團子

(左から)市川染五郎、市川團子

(左から)市川染五郎、市川團子

さらに視聴者プレゼントとして、2人はプロマイドにサインを入れる。それぞれのサインをした後、年月日も入れようという話に。團子が「年」を、染五郎が「月日」を分担して書くことになった。「ペン、(インク)出る?」、「こっちもう書いた?」など言葉を交わしながら5枚の直筆サイン入りプロマイドが完成した。

(左から)市川染五郎、市川團子

(左から)市川染五郎、市川團子

(左から)市川染五郎、市川團子

(左から)市川染五郎、市川團子

(手前)市川染五郎、(奥)市川團子

(手前)市川染五郎、(奥)市川團子

すぐに再開。告知のインスタライブにもたくさんのコメントが寄せられていました!

すぐに再開。告知のインスタライブにもたくさんのコメントが寄せられていました!

■一言お願いします! に染五郎の一言

いよいよ2人はセットに移動。心境を問われると「緊張しています」と声をそろえた。そんな中、音声スタッフがマイクテストのために「一言お願いします」と染五郎に声をかけると、染五郎は「ひとこと」と発声。音声さんのOKとともに、一同が笑いに包まれた。和やかな空気の中、配信がスタート!

「ぼん」と「ボン吉」がここにも登場! その理由は配信で。

「ぼん」と「ボン吉」がここにも登場! その理由は配信で。

弥次喜多シリーズは、染五郎の父・幸四郎が弥次郎兵衛を、團子のおじ・猿之助が喜多八を勤め、2016年より毎年8月に歌舞伎座の舞台で上演され、人気を博してきた。弥次さんと喜多さんのコンビが、はちゃめちゃな珍道中を繰り広げる中、真面目でしっかりものの若君の伊月梵太郎(いづきぼんたろう)役を染五郎が、その家臣の五代政之助(ごだいまさのすけ)役を團子が勤める。梵太郎と政之助も、今や本シリーズには欠かせないコンビとなっている。

市川染五郎

市川染五郎

市川團子

市川團子

映像版として初めて制作された図夢歌舞伎『弥次喜多』には、幸四郎、猿之助、染五郎、團子の他、團子の父・市川中車、そして市川猿弥、市川笑三郎、市川寿猿、市川弘太郎(声の出演)が出演している。前川知大(劇団イキウメ)の戯曲『狭き門より入れ』を原作とし、監督・脚本・演出を猿之助が担当した。杉原邦生が構成、藤森圭太郎が共同監督として参加。MCの戸部は、脚本を手掛けている。

■最新作では……?

今回の配信トークライブでは、同シリーズを1作目から順に舞台写真とともに振り返る。2016年の2人の写真が登場すると、その成長ぶりにチャットコーナー(生配信中のみ参加可能)は懐かしむ声や2人の成長に驚く声で賑わった。

(左から)戸部和久、市川染五郎、市川團子

(左から)戸部和久、市川染五郎、市川團子

最新作で、不良少年となった梵太郎、政之助の役作りについては、2人の口からエピソードが語られた。染五郎は新しい作品を創りだす経験について、自身もまた「いつか新しいものを作りたいという気持ちがあるので、勉強になりました」と明るい表情をみせ、團子は「これが役作りなんだ」という体験から「歌舞伎の有名な演出や型って、こうやって役者の個人の特色でできていくのかも」という気づきを語った。撮影を振り返り、團子が共演した父・市川中車についてコメントすると、戸部が「中車さんはムードメーカーでしたね」と言葉を添えた。

市川團子

市川團子

質問コーナーでは、「これまでの弥次喜多シリーズで大変だったことは?」、「2人で旅行にいくなら?」、「今までに行ったことのある中で印象にのこっている場所は?」、「歌舞伎以外で面白かった作品、出てみたい作品は?」などの質問も。

市川染五郎

市川染五郎

2人がお芝居について語る時の思考や受け答えは、歌舞伎俳優そのもの。それだけに、時折見せる10代半ばの素の表情が瑞々しかった。配信では2人がサインを入れたブロマイドが当たるクイズも出題されている。マニアックな全5問だが、ぜひ挑戦してみてほしい。

(左から)市川染五郎、市川團子

(左から)市川染五郎、市川團子

なお、オンライン配信トークライブ『図夢歌舞伎家話-弥次喜多-』は、3月20日(土・祝)23時59分までアーカイブ視聴可能、視聴チケットの購入は同日20時まで。作品本編の図夢歌舞伎『弥次喜多』は、2020年12月26日(土)よりAmazon Prime Videoで、独占レンタル配信中だ。

市川染五郎ヘアメイク:AKANE
市川團子ヘアメイク:森智聖(VRAI Inc.)
市川染五郎、市川團子スタイリスト:中西ナオ

<市川染五郎>
シャツ ¥9,000(アバハウス/アバハウス 池袋パルコ店) その他/スタイリスト私物
<市川團子>
シャツ ¥19,000  パンツ ¥29,000  シューズ ¥19,000(メンズビギ)ポンチョシャツ ¥16,000(マスターキー/ティーニー ランチ) その他/スタイリスト私物

アバハウス  池袋パルコ店(03-3987-8025/送本先:豊島区南池袋1-28-2 池袋パルコ 4F)
メンズビギ(03-5428-0378/送本先:渋谷区南平台17-12)
ティーニー ランチ(03-6812-9341/渋谷区神宮前2-19-16 HT神宮前ビル5F)

取材・文・撮影=塚田史香