新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)で、夜の水族館をゆっくり楽しむことができる人気イベント「おひとりさま水族館」が2021年4月17日(土)、28日(水)に開催される。

毎回人気を博しているこの「おひとりさま水族館」は、ひとりでゆっくり、静かに水族館を楽しめる、18歳以上の“おひとりさま”限定イベント。水族館に行きたいけれどひとりで行くのは周りの目が気になって恥ずかしいという人も、参加者全員が“おひとりさま”なので周りの目を気にせずに水族館を楽しむことができる。また、通常の収容人数の10分の1以下の人数での開催のため、社会的距離が自然とでき、会話もないことから十分に感染対策ができ、いまの世の中でも安心して水族館を楽しむことができることも大きな魅力だ。

さらに次回、4月17日(土)、28日(水)の「おひとりさま水族館」では、バックヤードツアーも実施。こちらは事前申込制で、クラゲの飼育や繁殖を行っている普段は見られない“えのすい”の裏側を見ることができる。

そんな気になる「おひとりさま水族館」の、前回1月25日の様子をご紹介しよう。

閉館から30分後の17:30、イベントの開始時間に合わせて「おひとりさま水族館」参加者たちの列に並んで入場を待つ間、もちろん私語はなく整然と進んでいき、ほぼ待ち時間はなく入場できる。

新江ノ島水族館の目玉のひとつでもある「相模湾ゾーン」では、マイワシの群れがビュンビュン泳いでいて、まるで「スイミー」みたいだ。





水槽の横には、さかなクンが描いた解説も。ポップなイラストとともに生物の特徴がわかりやすく書かれている。


自分のペースでゆっくり見られるからこそ、生態もしっかり観察しておきたい。「川魚のジャンプ水槽」はジャンプするポイントが再現されているので、どんなところでどうやってジャンプするのか、その瞬間を見届けることも可能。また、ヒョウモンダコがヤドカリの中から這い出してくる様子を観察していても、エイを真下から眺めていても、人波に押し流されるようなことがないのはうれしい限り。もちろん、観察は場所を占領することなく、譲り合いながら、マナーを守って行うようにしよう。



ちなみに、閉館後なので“お休み中”の動物たちもいる。




「深海I」エリアの展示も実に興味深い。可動式のジオラマで、深海の生物の営みがわかりやすく紹介されている。照明の加減もあるのだろうが、深海はビジュアルのインパクトが強い。



「深海II」エリアには、本物のJAMSTECのしんかい2000が展示されている。コックピットの計器類など、深海研究の発展に貢献した日本初の有人潜水調査船を間近で見ることができる貴重な展示だ。また、気になるトイレ事情についても解説されていて妙に関心してしまった。




新江ノ島水族館の大人気展示「クラゲファンタジーホール」。こちらも、水槽の近くに寄ったり、離れた場所の椅子に座って全体を眺めたり、おひとりさまの皆さんが思い思いに、じっくり&ゆっくり鑑賞できる。静寂と光とクラゲの動きと、他にはない癒やしの空間だ。



そしてもちろん、「おひとりさま水族館」のための特別イルカショーも。プログラムは約10分で、「このコはちょっとシャクレているのが特徴です」などイルカたちのチャームポイントを紹介しながら、それぞれにジャンプやターンを次々と披露していく。



余談だが、新江ノ島水族館の前身である江の島水族館は、日本で初めてイルカショーを行った水族館としても知られている。

イルカショーが終わった後も、イベント終了時間までには余裕があるので、再び館内をゆっくり見て回ることができる。「相模湾大水槽」の前には椅子が並んでいるので、ここに座って海底目線で魚たちを見上げていたら、時間が経つのも忘れてまいそうだ。


たっぷり「おひとりさま水族館」を満喫して外へ出ると、すっかり陽も暮れて、江ノ島のシンボル・シーキャンドルも綺麗に輝いていた。

次回の「おひとりさま水族館」は4月17日(土)、28日(水)。バックヤードツアーをはじめ、“おひとりさま”ならではの貴重な水族館体験をしてみてはいかがだろうか? 


取材・文・撮影=望木綾子