2021年3月20日(土)・21日(日)の2日間、Billboard Live TOKYOにて、GARNiDELIA(ガルニデ)の2DAYSとなるライブ『GARNiDELIA stellacage 2021 “steps”&“claps”』が開催された。20日がダンス曲メインで構成された“steps”、21日がロック曲メインとなる“claps”と、それぞれコンセプトの異なる形式。両日ともに昼間の1部・夕方の2部ともに有観客、2部のみStreaming+での配信ありで行われた。ガルニデは2月のライブで、メイリアとtoku、それぞれのソロプロジェクトが発表。ユニットとしては秋ごろまでライブなどの活動を休止することが告げられており、このライブが休止前の「集大成」となる。ここでは1日目の“steps”、第2部のストリーミング配信での模様を、ライブレポートとしてお伝えしていく。

「まじですんごい踊る」を有言実行。歌もダンスも、ガルニデの魅力でいっぱいのステージを堪能

ライブ開始前の暗いステージでは、背後に施された装飾が、夜空の星々のように煌めいていた。その舞台が一度完全に暗転し、やがて流れ出すアップテンポなEDMに合わせて照明が瞬き始める中、バンドメンバーがステージに登場。今回はギター・梶原健生、ベース・セキタヒロシ、ドラムス・村田一弘の3名である。続いてトレードマークのハットと、チェック柄の衣装をまとったtokuが、手拍子をしながら現れた。

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

演奏の準備が整い、1曲目「Popp'in Trip」のイントロが奏でられると共に、ダンサー・MIKIとREINAの 2人がステージの前に登場。2人の衣装にもチェック柄が施されている。それぞれが舞台に上がり、交互にソロでダンスを披露して会場を温めた後で、曲の歌い出しとともに会場後方の階段からメイリアが登場。金髪ショートボブで、衣装はやはりチェック柄だ。歌いながら、観客に手も降りながら客席の通路を進み、舞台上へ合流した。
「行こうぜTOKYO!」と叫び、ダンサーらと息の合った踊りを披露。前日の夜にTwitterにて「あしたまじですんごい踊る。笑」とツイートしていた通り、1曲目から全力だ。
撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

続く2曲目「BAD BOY」も、曲の出だしはしっとりとしたバラードな雰囲気だが、サビはアグレッシブな曲調に変わる。もちろん踊りだけではなく「Yeah〜!」と、高らかに美しい歌声を響かせる瞬間も。踊りながらでもメイリアは、CD音源すら超えるような美声を放つ。
撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

MCを挟んだ後、3曲目には今回のライブのタイトルにもなっている楽曲「steps」を披露。tokuの軽やかなピアノ演奏から始まり、メイリアとダンサー2人がシンクロダンスでいっそう爽やかに魅せていく。続くシリアスな楽曲「Error」でも、キレのある動きと力強い歌声が、舞台をより魅力的で格調高いものへと仕上げる。すでに昼間の1部公演を終えた後であることを感じさせず、オーラをまといながら、なおかつ楽しげにパフォーマンスを繰り広げる。

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

5曲目は、さらにガラリと舞台の雰囲気が一転する。スポットライトを浴びるドラムスの演奏からスタートし、再びステージが明るくなったとき、舞台にはマイクスタンドが。メイリアはそこにマイクを置き、ジャジーなナンバー「Love Swing」を歌った。蠱惑的(こわくてき)な歌詞に合わせ、振り付けも情熱的に披露。ダンサー2人はステージの前に降り、ステッキを持ってセクシーに踊った。
撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

「心の目で見てるから」汗だくのメイリアが、配信先へもメッセージ

5曲目終わりのMCでは、「楽しすぎて汗だくでございます!」と笑うメイリア。客席にも目を向け、座りながらでも動いて汗をかいた観客一人ひとりを「いいね、いいね!」と指さす。

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

また、感染症予防のためにも声出しNGなどレギュレーションもある中、メイリアは「こういうことはできるのでは?」と、ステージ前方に設置された箱馬に座って足を伸ばしてみるなど、座りながらでもできるダンスのレクチャーをして見せた。「それ、鍛えるやつじゃん」とtokuがツッコミを入れると、「筋トレもかねて楽しんでいただければ…何のライブ?」とメイリアもボケを重ねる。さらには、ストリーミング配信先へ向けても、「見えてないからって安心しないで。心の目で見てるから!」と、ドキッとしてしまうようなメッセージも投げかけた。
撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

6曲目は、「踊っちゃってみたシリーズ」から、歌い出しからアグレッシブなダンスの「Lamb.」を披露。続けて7曲目では、ネコのポーズがチャーミングな「PiNK CAT」を歌い、踊った。「普段の定番曲だから、いつものライブが戻ってきた感、すごいよね」とその後のMCで語りながら、「欲を言えば、みんなの声も聴きたいけど。きっとマスクの下では、口を動かしてくれていることでしょう。私には見えてる!」と、まるで超能力を明かすように述べた。

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

ここから、早くもラストスパート。8曲目はBPM高めの「Hysteric Bullet」を、これまでのどの楽曲よりも激しく、ダイナミックに踊る。そして9曲目は「踊っちゃってみたシリーズ」としては外せない「極楽浄土」も。「さあ、みんな!まだまだ踊り狂うよ!」「ソレソレソレソレ!」とまったく疲れを感じさせないように叫ぶメイリアの肌には、キラキラと汗も煌めいていた。

ラストは、歌う前にダンサーらと共に3人でタオルを持ち、「G.R.N.D」を披露。曲の前には一度、観客らにタオルの振り方のレクチャーも入れて、ファンと舞台の一体感を作り上げる。もちろんその構成要員には、観客席だけではなく、配信先で見ている一人ひとりも含まれているのは言うまでもないだろう。曲の中では、タオルを振る瞬間に響く「ヘイ!ヘイ!」の声が、ファンたちの声そのものであるかのように響き渡っていた。


「世の中が、音楽が楽しめるいい方向に進んでいければいい」とtoku。
この舞台のすべてを、喜びで包むようなアンコール

ダンサー・メイリア・toku・バンドメンバーがはけ、暗転するステージ。そこへアンコールの手拍子が鳴り始める。「ダンスがメイン」どころか、披露された楽曲すべてがダンス曲であった今回は、心なしか手拍子も、2月のライブよりテンポ早めに聞こえた。

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

やがてアンコールに応え、ライブTシャツをまとってメイリアとtokuが舞台へ舞い戻ってくる。「tokuさん喋っていいですよ」と挨拶を任せられ、「皆さん、お元気ですか?もう明後日から徐々に戻っていく(緊急事態宣言が解除される)ということで、世の中が、音楽が楽しめるいい方向に進んでいければいいなと思っています」とtokuが真面目に語り、「硬っ!」とメイリアを笑わせた。

MCの後にはバンドメンバーとダンサーを呼び、アンコール曲として「アイコトバ」を披露。これまでバンドメンバーらと後ろでピアノを叩いていたtokuも、ショルダーキーボードに持ち替えてステージ前方へ踊り出た。クールな曲ではなく、しっとりしたバラードでもなく、最後は笑顔いっぱい、楽しさあふれるステージ。舞台のメンバー一人ひとりが、1階席・上層階に向けても視線を送り、時には手をかざす。歌うこと・踊ること、そして舞台に立つことのすべてを楽しみ、喜びで包むようなパフォーマンスで、今回のライブを締めくくった。

撮影:安西美樹

撮影:安西美樹

全11曲。コロナ禍の以前は、1回のライブでこの倍以上の曲数を披露していたことを考えると、とても少なく感じる。しかし1部・2部公演となり、しかも2Dayでの開催ということで、アーティストの負荷としては、むしろ倍になっている。それでもやってのけるガルニデは、10周年よりも格段に進化していることを感じさせる。

いま進められているソロプロジェクトも、ユニットの活動にフィードバックしていきたいという旨が語られたように、ここからガルニデがさらに進化するための工程なのだと捉えれば、期待しか湧かない。メイリアとtokuが一度離れても、「ガルニデ」は「ガルニデ」なのだ。

ソロプロジェクト自体ももちろん楽しみだが、そこを経たメイリアとtokuが、さらにどんな進化を遂げるのだろうか。考えただけで、心が武者震いしてきそうだ。我々ファンも、また一段、高みに登る必要があるだろう。そのための覚悟は、今回のライブを受けとめたファンなら、きっともうできている筈。準備ができている者、さぁさぁ、その手を挙げよう。

(取材・文:平原 学 撮影:安西美樹)