2021年10〜11月、シアタークリエにて(その他全国ツアーあり)『Home, I’m Darling〜愛しのマイホーム〜』が上演されることが決定した。

本作は、イギリスの劇作家ローラ・ウェイドによるオリジナル戯曲。2018年にロンドン・ナショナルシアター初演で好評を博し、2019年にはウェストエンドのデューク・オブ・ヨーク・シアターにて上演。2019年度のローレンス・オリヴィエ賞で5部門にノミネートされ、ベスト・ニュー・コメディ賞を受賞したロンドン発の新作ストレートプレイ作品だ。

現代のロンドン近郊を舞台に、大好きな1950年代のライフスタイルを追求する専業主婦ジュディとそんなジュディを心から愛する夫ジョニーのユニークな夫婦を中心に、ジュディとは正反対の価値観をもつ母シルヴィア、ジョニーの年下のクールな上司アレックス、ジュディ&ジョニーと同じく50年代フリークの共働き夫婦のフラン&マーカスが登場する6人芝居。

本作で、ジュディとジョニーの夫婦生活に起こる危機を通じて、“すてきな夫婦になる方法”を探すことができるかもしれない。そして、今もっとも旬なテーマであるジェンダーについて、コミカルに、時折シニカルに描き、夫婦(男女)が共存するために大切なことを描く。

1950年代風に彩られた舞台セット、衣裳、音楽、ダンスとカラフルに仕立てた良質な舞台は、イギリス・ウェストエンドで絶賛され、このたび鈴木京香、高橋克実、江口のりこ、青木さやか、袴田吉彦、銀粉蝶という豪華な日本人キャスト&白井晃のオリジナル演出で日本初演する。

ジュディ役を演じる鈴木は「この戯曲を読み、数年前からジュディのことを考え続けてきました。ジュディは夢見ることをやめない女性。私は、彼女の“理想を追い求める強さ”にとても心惹かれています。日本で初めて上演されるこの作品、皆さまに楽しんでいただけるよう全力で取り組みます」と意気込みやジュディ役の印象をコメント。

ジュディの夫ジョニー役を演じる高橋は、妻役の鈴木とは『鼬』(2014)で共演しており、「前回は日本の貧しい寒村が舞台で、今回は「翻訳モノ」。しかも初めての夫婦役です。なんだかモノクロ映画から総天然色カラー(死語ですが)の世界に飛び込むような気持ちです。夫婦として真正面から向き合うわけですが、ここはもう、ただただ京香さんに付いていくだけです! よろしくお願いいたします!」と今回の共演で楽しみにしていることを教えてくれた。

また、ジョニーの上司アレックスを演じる江口は、演出の白井晃と一緒にやるのは『夢の劇 〜ドリーム・プレイ〜 』(2016)以来となり「白井さんは、真面目な話をしてても何かしらの可笑しさを含んでる方で、大好きな演出家さんです。あと、白井さんの稽古は長いので、しっかりついていきたいと思います」とコメントした。

どんな公演になるのか、期待が高まるばかりだ。

【あらすじ】
舞台は現代のロンドン近郊。専業主婦のジュディ(鈴木京香)と夫のジョニー(高橋克実)は、自分たちが愛する1950年代のインテリアやファッションに囲まれた生活を満喫している同じく50年代のライフスタイルを愛好するフラン(青木さやか)とマーカス(袴田吉彦)の夫婦とは仲良し。共働きのフランは家事をしない夫に不満だ。
実際に1950年代を生きてきたジュディの母シルヴィア(銀粉蝶)からすれば、女性が生きにくかった時代を愛し、仕事もしない娘を理解できない。ジュディは3年前に職を失って以来、心機一転、愛する夫のため50年代の完璧な主婦になることを決意。その生活を維持するために、実は出費がかさみ、家計は火の車であることをジョニーはまったく知らない。
ジュディは夫の新しい上司に着任したアレックス(江口のりこ)を自宅に招き、得意の50年代風のもてなしで、ジョニーの昇進の手助けをしようとする。しかしパリッとスーツを着こなす若いアレックスと、レトロファッション全開のジュディの話は全くかみ合わない。接待は実らず、ジョニーの昇進は若い社員に奪われてしまう。
ある日、ジョニーは家のキッチンの奥に隠されている請求書の束を発見する。妻の隠し事にショックを受けるジョニーだが、一方でジュディは以前フランから告げ口されたのをきっかけに、ジョニーがアレックスと浮気をしていると疑っていた。
夫婦間の積もり積もった隠し事や、心に秘めていたことがあらわになり、幸せな家庭は崩壊の危機に直面する――。
この試練をジュディとジョニーは乗り越えられるのか……。