2021年7月12日(月)〜25日(日)新国立劇場 小劇場にて、演劇『反応工程』が上演されることがわかった。本公演の幻の舞台稽古写真&演出・千葉哲也よりメッセージが到着した。

劇作家・宮本研が自身の経験をもとに、終戦前夜の軍需工場で生きる人々を鮮やかに描いた本作。フルオーディション企画・第2弾として2020年4月上演予定をしていたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言発令のため、公演中止となった。だが、新国立劇場はできる限り遠くない時期での上演を目指し、調整をかさね、全キャスト、全スタッフが再集結し、2021年7月に上演が決定した。

2020年4月舞台稽古風景   撮影:宮川舞子

2020年4月舞台稽古風景  撮影:宮川舞子

2020年4月舞台稽古風景   撮影:宮川舞子

2020年4月舞台稽古風景  撮影:宮川舞子

本作は小川絵梨子が芸術監督就任の際に掲げた支柱のひとつ、「演劇システムの実験と開拓」として、毎シーズンに一本、全キャストをオーディションで選考し、作り手が新しい俳優と、俳優が新しい演出家と、劇場が新しい作り手たちと出会い、作品を立ち上げていく企画の第二弾。

2020年4月舞台稽古風景   撮影:宮川舞子

2020年4月舞台稽古風景  撮影:宮川舞子

2020年4月舞台稽古風景   撮影:宮川舞子

2020年4月舞台稽古風景  撮影:宮川舞子

演出には、俳優としても演出家としても新国立劇場で多くの作品に携わってきた千葉哲也が務め、2018年10月末より12月中旬まで6週間に及ぶオーディションを開催。多数の応募者の中から、天野はな、有福正志、神農直隆、河原翔太、久保田響介、清水優、神保良介、高橋ひろし、田尻咲良、内藤栄一、奈良原大泰、平尾仁 八頭司悠友、若杉宏二という14人の俳優が出演する。

2020年4月舞台稽古風景   撮影:宮川舞子

2020年4月舞台稽古風景  撮影:宮川舞子

演出・千葉哲也  メッセージ

『反応工程』……そこにあるのは敗戦数日前の軍需工場という閉鎖された場所で、戦争に巻き込まれた人々の生活です。市井の人々には如何ともし難く、先の見えない大きな出来事に飲み込まれた時、人はどう変わり、行動を起こしていくのか。

この作品を上演するはずだった時から1年を経ても、世界は依然として混沌の中にあります。この事態に僕らはどう立ち向かい、どう考え、どう行動すべきなのか。

あの時よりもいっそう強い思いで、この作品に向かいたいと思います。

【あらすじ】
太平洋戦争の敗色濃い1945年8月、九州中部にある軍需指定工場。戦前は染料を製造するためだった工場も、今ではロケット砲の推進薬を作り出す"反応工程"の現場となっている。 田宮、林、影山らの動員学徒も配属され、日夜、古株の工員らと共に汗を流している。勝利を信じる田宮だったが、勤労課の職員である太宰に戦争の本質を説かれ、禁書となっている本を渡される。そんな中、影山に召集命令が下り……。