2021年6月5日(土)KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオにて、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『未練の幽霊と怪物ー「挫波(ザハ)」「敦賀(つるが)」ー』が開幕した。初日にあたり、作・演出の岡田利規よりコメント、また舞台写真が到着した。

本作は2020年4月、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止延期となったが、1年後、オリジナルキャスト・スタッフで上演が決定した音楽劇。作・演出は、チェルフィッチュ主宰の岡田利規、音楽は『NŌ THEATER』を始め、岡田のミュンヘン・カンマーシュピーレで発表した4作品の音楽を手掛けた内橋和久が担当。本作ではダクソフォン3重奏を軸に、能の囃子方の役を担う。出演は、森山未來、片桐はいり、栗原類、石橋静河、太田信吾、七尾旅人。類まれな歌い手の七尾が、劇中では謡を務める。

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

本公演では、能の上演形式に倣い、ザハ・ハディドをシテに描く演目 『挫波(ザハ)』高速増殖炉「もんじゅ」をめぐる演目 『敦賀(つるが)』 の2演目で構成される。

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波』は、東京五輪招致のため、2012年新国立競技場の設計者としてコンペで選ばれた天才建築家「ザハ・ハディド」。その圧倒的なデザインで脚光を浴びながら、後にその採用を白紙撤回され、ほどなくして没した彼女をシテとして描く。『敦賀』は、夢のエネルギー計画の期待を担い、1985年の着工以来一兆円を超す巨額の資金が投じられたものの、一度も正式稼動することなく、廃炉の道をたどる高速増殖炉もんじゅ。もんじゅを臨む敦賀の浜を訪れた旅行者が出会うものとは……という作品だ。

作・演出:岡田利規  初日コメント

もうしぶんないチームで、もうしぶんないプロセスを経て、心から納得のいく作品をつくることができました。観客のみなさんが上演の時間・空間の中で、現実のそれとは異なる、というかほとんどそれとパラレルな世界を幻視する、そのための媒介物となるためのパフォーマンスです。それを体験してもらえる機会を今日からはじめられて、とてもハッピーです。

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

本公演は、6月26日(土)までKAAT神奈川芸術劇場にて上演。その後、豊橋公演、兵庫公演が行われる。