2016年に「関西で魅力的なキモチいいフェスをしたい」をコンセプトに立上がった野外音楽イベント『たとえばボクが踊ったら、』。そのスピンオフイベント『たとえばボクが踊ったら、presents「Chillaxx」』(読み:チラックス)が7月17日(土)に、大阪の服部緑地野外音楽堂にて開催される。出演するのはメロウとグルーヴを軸とした音楽スタイルを提示し、チルでリラックスした空間を作り出すyonawo(読み:ヨナヲ)、Kroi、どんぐりず。3組が揃うのは今回が初ということで、『たとえばボクが踊ったら、』の初回からMCを務めてきたFM802『UPBEAT!』(毎週月曜〜木曜 11:00〜14:00)DJ加藤真樹子を交えてそれぞれの印象やライブで大切にしていること、当日の楽しみ方などを訊いた。座談会が始まる前から会話が弾み、自然とお互いへの質問が飛び交うなどワイワイとした様子でスタートした。

『たとえば ボクが 踊ったら、presents「Chillaxx」』

『たとえば ボクが 踊ったら、presents「Chillaxx」』

■お互いや大阪でのライブの印象■

ーーまずはお互いに面識や繋がりがあったのかということが気になるのですが、Kroiとどんぐりずはもう既に交流があるんですよね?

千葉大樹(Kroi/Key):あります。東京で僕たちが主催のイベントをやらせてもらった時に、どんぐりずに声かけて出てもらいました。

内田怜央(Kroi/Vo.Gt):それまではベースの関(将典)さんとDMか何かで。

チョモランマ(どんぐりず):そう、俺がTwitterで連絡を取りました。

千葉:それで連絡がきて、仲良くなりました。

Kroi

Kroi

ーーではまずKroiのおふたりから、それぞれyonawo、どんぐりずの印象を教えてもらっても良いですか?

内田:これ緊張しますね(笑)。お2組とも、今をときめくアーティストなのでもちろん知っていて、チェックしております。印象ですか……yonawoさんは、どうしても泥臭くなっちゃう傾向がある我々には出せないオシャレさを持っていて、すごい羨ましいなと思っています。どんぐりずは、自分らもシュールなものが好きなんですけど、彼らもすごいシュールなものが好きで。あと、森くん(どんぐりず)のラップは日本で3番目くらいに上手いんじゃないかとマジで思っています。

森:あざっす! やった!

ーー「やった!」出ました。じゃあ次はyonawoのおふたりからのKroiとどんぐりずの印象を教えてください。

荒谷翔大(yonawo/ Vo):Kroiさんはスペースシャワーの配信ライブ『SPACE SHOWER RETSUDEN NEW FORCE SPECIAL 2020→2021』でご一緒させてもらって、ライブを見せてもらったんですけど、めちゃくちゃカッコ良くて、圧倒されたのを覚えています。どんぐりずさんは会ったことはないんですけど、バンドのみんなが大好きで、MVとかも面白くて、しかも自分たちで作ってると聞いて面白いなと思っています。ヒップホップは詳しくないんですけど、ケンドリック・ラマーが好きなので、森さんのラップもめっちゃ好きです。

ーーおお、良い感じの褒め合いになっていますね。じゃあどんぐりずのおふたりから見た、Kroiとyonawoの印象を改めて教えてください。

チョモランマ:自分らは2人で全部パソコンでやってるんですけど、お2方ともバンドだから、ちょっと羨ましさがあって。Kroiは一緒にイベントやって、ライブを見てから俺がファンになって。yonawoさんはちょっとどんぐりずのことを知ってくれていると聞いた同じくらいのタイミングで、俺もyonawoさんのことを知ったので謎の友達感みたいなものがあります。ライブを見たことがないから、7月がめちゃくちゃ楽しみです。

ーー当日はこの3組のパーティーという感じになりますけど、それぞれ大阪でのライブは何回目になるんですか?

千葉:僕たちは4回目くらいです。

斉藤雄哉(yonawo/Gt):多分同じくらいだと思います。4回くらい。

森:1回しか行ったことないから、次で2回目です。

ーーどんぐりずのおふたり、(屋上から参加していたため)たまに風がぼーというのがすごい楽しいです(笑)。今はそんなに地域差はあまりないのかもしれないですけど、大阪でのライブの印象はありますか?

千葉:大阪でのライブのほとんどが、お客さんがコロナで声が出せない時期にやってるんですけど、反応がよくて、僕たちも楽しんでできた印象がありますね。

斉藤:僕らもそんな感じで、服部緑地で2回やったうち1回はコロナ禍だったんですけど、その時も声出せないけどみんな揺れているというか、気持ちいい感じで、こちらも気持ちよくやれました。

ーーそしたら服部緑地に帰る感じになるわけですね。どんぐりずのおふたりは2度目くらいの大阪ということで、こちらも楽しみにしています。やっと見られる人もたくさんいると思いますし。

チョモランマ:楽しみです。

■ライブする上で大事にしていることは「楽しむこと」■

どんぐりず

どんぐりず

ーーさて、『たとえばボクが踊ったら、presents「Chillaxx」』ですけども、ちょっと変わったイベントタイトルじゃないですか。『たとえばボクが踊ったら、』という大きいイベントがあって、今回はそれの素敵な番外編みたいな立ち位置なんですけど、「Chillaxx」自体は、去年始まったんですね。コロナ禍における大阪、おそらく日本で一番最初に野外でライブを再開したのが多分これだったと思うのですが、このイベントは知ってましたか?

森:完全に知らなかったです。

内田:存じ上げなかったです。

荒谷:僕も初めて知りました。

ーーじゃあイメージをお伝えすると、服部緑地は日比谷の野外音楽堂の大体半分くらいの会場で、前方に椅子があって一番奥のエリアは芝生が見えます。The BirthdayとSpecial Othersから『たとえばボクが踊ったら、』がスタートして、ここ最近はRHYMESTERやSOIL & "PIMP" SESSIONS、韻シストなどが出演していて、音楽に反応するお客さんが多い印象で、今回も野外だからめっちゃ気持ちいいと思います。大体イメージできてきた? 

森:(親指を立てるジェスチャー)

千葉:はい。

ーーこの3組が一緒の場所に集まるのは今回が初めてだから、どんな空気になるのかが本当に楽しみです。あとそれぞれライブやサウンドメイクに色があるので、ライブをやる上でそれぞれ大事にしていることを聞きたかったんですよ。

森:俺らが楽しむこと。俺らが楽しまないと多分お客さんも楽しめないから。

内田:自分らはその場その場で色々やっているので、お客さんからの反応があるとすごい喜んで尽くすタイプのバンドなんですよ。コロナ期間で当たり前になってきた、マスクで顔が見えなくて声が出せない状況の中でも、めちゃめちゃ楽しめるようなステージをやりたいと思っておりますので、任せてください。

ーーカッコええ(笑)。ありがとうございます。なんとなくですけど今までの『たとえば』の感じとかを見ていると、反応はめっちゃいいんじゃないかなという感じがしますね。

荒谷:個人的に僕は緊張しいなので、皆さんと一緒で自分が楽しむことにフォーカスするようにしています。

ーー私からはステージにいる時に、リラックスしているよう見えるんですけど、そうことではないんですね。

斉藤:ずっと足震えてますよ(笑)。

荒谷:いろんなところが震えてますね。

■お互いに聞いてみたいことは?■

yonawo

yonawo

ーー今の感じを見ていると、当日も楽屋でマスクをしつつ、ワイワイ楽しい感じになるんだろうなと思います。ちなみに、お互いに聞いてみたいこととかはありますか?

荒谷:じゃあ同じくバンドのKroiさん、いつも曲のアレンジはどうやって決めているんですか?

千葉:そうっすね、ボーカルの玲央が一通りの楽器が入ったデモを出してくれて、それをパートごとに各メンバーでブラッシュアップして、バンドサウンド以外の音は俺が入れた後にみんなで聴いて、そこから調整していくという感じです。

荒谷:なるほど、じゃあリモートで成り立つやり方で。

内田:そうですね、リモートも多くなりましたね。

千葉:それこそZoomとかで繋いで、音流してたり。

内田:ちなみにyonawoさんはどうしてるんですか?

荒谷:ちょっと似てますね。僕が大体デモを作って曲のイメージをみんなに送ってレスポンスを聞いて、みんなで集まった時にアレンジを追加していきます。この流れでどんぐりずさんにも制作方法を聞きたいです。

チョモランマ:俺らはまずちょっと乾杯して「こういうのやりたいね」と話し合って、そこからノリでビートを一緒に合わせたり、最近はそのまま音を入れちゃって。そこから最高な感じになったんじゃないかと思ったらミックスするみたいな。

荒谷:やば! 僕らもそれやってみようか。

斉藤:やってみたい!

千葉:ミックスって自前でやってるんですか?

チョモランマ:そうです、俺がミックスもやってます。

一同:えー!

千葉:この間のEP(「4EP1」)のシンセは何を使ってたの?

チョモランマ:ハードウェア系じゃなくて、パソコンに付属で入ってた謎のソフトシンセみたいなの。エレキの音に無理やりオーバードライブとかリバーブとかのエフェクトをかけて、シンセっぽい音にしちゃうみたいな、変な入れ方をしてますよ。

千葉:実験的ですよね。トラック全体はすごいかっこいいけど、要所要所面白くて。

チョモランマ:いえーい!

ーー広がりますね。楽屋の中を覗かせてもらってるみたいでめっちゃ楽しいです。どんぐりずのおふたりから、バンド2組に聞いてみたいこととかはありますか?

チョモランマ:バンドメンバーで楽器交換したりして遊んだりしますか?

内田:しますね、休憩時間とかに他のメンバーの楽器を触ったりとかして。

千葉:怜央がドラム叩いて、逆のドラムの益田(英知)さんがギター弾くみたいなことはたまに。

森:怜央くんドラムめっちゃいいっすよね。

内田:あざっす(笑)。この前インスタのストーリーズに載せた、俺がドラム叩いてる動画を見たチョモランマくんからDMが来て。

チョモランマ:そう、それでフォロバしてくれた(笑)。

内田:「これが最初なんだ!」と思って(笑)。

チョモランマ:いやー嬉しかったですね。

森:あと怜央くんに聞きたいんだけど、フロウから作るの?

内田:リリックからもありますけど、大体フローから、メロ先行で作りますね。

森:フロウ先行の方がいい感じになることが多いよね。

『たとえば ボクが 踊ったら、presents「Chillaxx」』千葉大樹、内田怜央(Kroi)

『たとえば ボクが 踊ったら、presents「Chillaxx」』千葉大樹、内田怜央(Kroi)

ーーステージでもお互い刺激を与え合う日になるんだろうなと思いました。それぞれ最後に、当日に向けての意気込みをいただけたらと思います。

内田:Kroiはコロナ前だと対バンの企画を月15本くらいやってたバンドで。対バンはその企画の内容を見て、自分たちはどんなパフォーマンスをしていこうと考えるDJ的な側面もあると思うんですよ。久々にそういう頭の部分を使えるのは楽しみですね。

荒谷:フェスも対バンも最近全然やっていないので、しかもこういうなかなか揃わないメンツでできるのは楽しみです。

森:アゲます!

チョモランマ:楽しみです。

ーー意気込みは「アゲル!」(笑)。ガッツリ大阪の音楽ファンたちをアゲてください!

『たとえば ボクが 踊ったら、presents「Chillaxx」』千葉大樹、内田怜央(Kroi)、DJ加藤真樹子

『たとえば ボクが 踊ったら、presents「Chillaxx」』千葉大樹、内田怜央(Kroi)、DJ加藤真樹子

取材=加藤真樹子 文=川井美波 撮影=ハヤシマコ