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2021年7月10日(土)にPARCO劇場にて開幕する、パルコ・プロデュース『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』の出演者コメント及び、舞台写真が到着した。

原作は、原田マハ著「リボルバー」(幻冬舎刊)。フィンセント・ファン・ゴッホの死をめぐる謎に、現代のオークショニストが迫るアートミステリーだ。本作の舞台化に当たり、原田自らが初めて舞台戯曲の筆を執り、小説版とは異なる視点で新たな物語を立ち上げる。舞台版は、ゴッホが生きた19世紀当時を物語の主軸とし、謎に満ちたゴッホとゴーギャンの愛憎入り混じる関係にフォーカスしていく。

演出を手掛けるのは、映画監督として数々の名作を生みだしてきた行定勲。舞台演出としても、15年に演出を手掛けた『タンゴ・冬の終わりに』で第18回千田是也賞を受賞するなど高い評価を受けており、同作から6年ぶりに本作にて舞台演出を手掛ける。

ポスト印象派の画家としてフランスで活動し、20世紀の美術に大きな影響をもたらしたフィンセント・ファン・ゴッホに安田章大、ゴッホのライバルであり一時期は共に創作活動をしていたポール・ゴーギャンに池内博之、画商としてゴッホを献身的に支える弟のテオに大鶴佐助、ゴッホとゴーギャンの謎に迫るオークショニスト・冴に北乃きい、共に謎を解き明かす社長・ギローに相島一之、同僚・JPに細田善彦、医師・レイほかに金子岳憲、謎の少女クロエとゴーギャンの妻ヴァエホの二役に東野絢香。

『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』 撮影:宮川舞子

『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』 撮影:宮川舞子

『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』 撮影:宮川舞子

『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』 撮影:宮川舞子

『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』 撮影:宮川舞子

『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』 撮影:宮川舞子

『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』 撮影:宮川舞子

『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』 撮影:宮川舞子

今でこそオークションに登場すれば100億円を超える高値で取引され、誰もが知る有名な画家ゴッホだが、生前はたった1枚しか絵が売れなかったともいわれている。誰が、何が【ゴッホ】=アートの<価値>を決めるのか? 今回の舞台では、かつて現実の世界で生きていた生身の人間・ゴッホを描くことで、価値のあるなしにかかわらず、画家が作品に込めた思いは普遍的なのだというテーマをあぶりだす。

奇しくもゴッホの享年と同じく今年37歳となる安田が、孤高のアーティスト・ゴッホの謎に満ちた生涯を、等身大の人物としてどう演じるのか、期待が高まる。

原田マハ コメント

文字の世界で生まれた登場人物たちが、舞台上で立ち上がり、動き出す。まるで夢を見ているよう。ゴッホとゴーギャンの間に何が起こったのか、歴史の目撃者になる気分です。ゴッホの圧倒的な魂の叫び、ゴーギャンのゴッホに対する嫉妬と賛美、テオと冴のゴッホの絵を巡るデュエット、ギローのオークションさばき、JPのオタク炸裂の長セリフ、医師レイと警官が放つ真逆のゴッホ評、ヴァエホの切ない涙。いずれのシーンもそれぞれに圧巻です。

稽古場を見学した際に、ゴッホとゴーギャンが反発し合いながらも最終的には心を通わせ、パラレルに進む現代のゴッホ研究者・冴と仲間たちが次第に彼らに心を寄り添わせていく。微妙な心情の変化が演技によって醸し出されるのには引きつけられました。演劇ならではの臨場感と、稽古を重ねていくほどに進化する様子には心が躍りました。ゴッホとゴーギャンとともに濃厚な時間を共有し、彼らの情熱を受け止めて下されば嬉しく思います。

行定 勲 コメント

稽古期間は、ゴッホとゴーギャンを歴史に残る偉人として描くのではなく、俳優たちと共に彼らの心情を探りながら意見を交わし、ひとりの人間として純粋に芸術に向き合う姿を追い求める貴重な時間でした。この作品は、芸術家や表現者なら誰しもが共感するような苦悩が描かれています。そして、人間は何をみて価値を決めるのか、その尊さや愚かさを感じて頂けたら嬉しいです。

この状況下で大変なときに、足を運んでくださる観客の皆様に感謝します。この一年は、芸術は本当に必要なのか?何のためにあるのか?と真剣に、考えてきました。奇しくもこの作品が、今上演されることに大きな意味を感じます。芸術の価値はどうやってつけられるのか、観たあとに考えてみて欲しいです。出来れば画集を開いて劇中に登場するゴッホやゴーギャンの残した絵画を改めて観て欲しいです。きっと、今までにない感情が湧き起こるはずだと信じています。

安田章大 コメント

作品を通して、これまでの過去にない、みなの創造を越えた人間らしい19世紀の人達が生き還りました。「19世紀と21世紀が織り混ざりいつの間にか観てる自分も引き込まれている」というのが印象的です。

僕自身の役柄的見どころといえば、神格化されていない人間・ゴッホが、現代口語を使って会話している所かもしれませんね。作品全体の魅力は19世紀の人々、21世紀の人々を演じる役者8人が絶妙に絡み合う事で物語が加速していき、気がつけば知らない時空に、誰もが当事者としてタイムトリップしていくと思います。皆さんはどの真実を信じますか? あなたが"視て、聴いて、感じた確かなモノ"を"人生の糧の種を"を手に入れるチャンスかもしれません。リボルバーに翻弄され過ぎませんように。

池内博之 コメント

日々の稽古で色々な発見があり、常に進化しているのではないかと思っています。

お恥ずかしい話、ゴッホやゴーギャン、ひまわりの絵や名前は知っていましたが、詳しくは知らなかったので、原田マハさんの小説は非常に面白く、勉強になりました。稽古期間中に皆さんで、美術館へ「ひまわり」を見に行ったのですが、まさかこんな近い所にあるなんて!と、びっくりしました。確かに、当時の他の作品と全く違う、なんとも言えない強さと怖さ、そしてキャンバスから今にも飛び出しているかのような不思議さを感じました。

私が演じるゴーギャンはもう完全にゴッホとは真逆のタイプですよね。僕が好きなのは2人の共同生活の場面。たった2ヶ月だけど、これが歴史に残る程にまでなった期間です。もう凄すぎます。最終的にはバラバラになってしまうタイプの違う2人がここで色々と刺激し合うわけです。確かに、2人の作品を見るとそれがよく分かるし、そんなドラマがあったのかと知りながら実物を見たらたまりませんね。

是非とも公演を観た後、美術館へ足を運んで、本物のゴッホ、ゴーギャンの作品に触れてみてください。あの絵の前に立つとほんと引き込まれていきそうです。アートになじみがない方にも、よくご存知な方にも楽しめる作品になっていると思います。是非楽しんでいってもらえると嬉しいです。

大鶴佐助 コメント

まずは無事幕が開けられる事に感謝の気持ちでいっぱいです

稽古場では、安田さん池内さんと毎日沢山ディスカッションし、21世紀メンバーの皆さんとも意見交換をし、マハさんの地図を頼りに行定さんの舵取りを信じ、みんなで初日に漕ぎ着けたと思います。でもここからが本当の船出で、公演ごとに皆さんと一緒にどんな旅ができるのか楽しみです。世界で初めてゴッホの作品を目撃し、魅了され、愛し、苦悩したテオの兄への愛憎。ゴーギャンに「星月夜」を情念の炎を燃やし冴と共に語りかけるシーン、ゴッホの生き様、ゴーギャンの後悔、ギローJPの心の変化、絵では無くリボルバーを通して21世紀の人達が彼等と繋がっていくのがとても儚くも美しく感じました。たった1つのリボルバーが時空を超え人々を翻弄する。皆さんもその翻弄される人の1人にする事ができれば嬉しいです。劇場でお会いしましょう。

北乃きい コメント

この状況下でのお稽古だからこそ絆や結束力がより深まったと思います。美術館でキャストの皆様とゴッホのひまわりを鑑賞したり、ゴーギャンの作品を観に行った時に、マハさんに解説をして頂いたのですが、そのお姿を観察して冴の役作りとして、ゴッホとゴーギャンに対する情熱や純度を上げていく上でとても良い経験になりました。

そして、繊細で迫力があり、いつまでも心に残り続ける作品を作られる行定さんの演出によって、毎日少しずつ冴ができあがっていくのがとても嬉しいですし、そこにしがみついていくのに必死ですが、そんな時間が幸せです。作品だけではなく、登場人物一人一人のキャラクターも心に残ると思います。彼ら全員が夢に向かって生きています。そうやって、人が何かを追い求めて一生懸命生きている姿は、観ている人に何かを伝える力になると思います。彼らの姿、そしてゴッホの生き様を観て頂きたいです。

キャスト、スタッフ全員、全身全霊で取り組み、作り上げたこの作品を皆様に届けられる事をとても嬉しく思います。お客様の心にどう届くのか。それがとても楽しみです。

細田善彦 コメント

行定さんに「フランス人の役なのに、全然フランス人にみえない」と言われたのがスタートでした。そこから、自分なりのフランス人研究が始まりました。フランス映画を見たり、フランス人と話したり、フランスパンを食べたり、、、行定さんは演出の際に「実際にこういう人いるじゃない?」と、エピソードを交えて話してくださります。それが面白いし、的確だし、他の方へのコメントも耳をそば立てて聞いて、僕にとってはとても幸せな時間でした。

ギロー役の相島さんが舞台のセリフの掛け合いをサッカーのパス回しに例えて話してくださったのが、すごく印象的で。21世紀パートの多くはリボルバーの前で腕を組んでリボルバーについて考える体勢から始まるのですが、その瞬間、僕の心の中でキックオフのホイッスルが鳴っています。生の舞台で毎回、今日はどんなパス回しが展開されるのかワクワクしています。

この作品の一番の魅力はゴッホとゴーギャンという〝無名”の画家のほとばしる情熱だと思います。現代を生きる我々には馴染みのない、評価される前の二人。37歳という若さで亡くなったゴッホの生き様は全ての方に衝撃を与えることでしょう。

ある種、お客様を代表して北乃さんと相島さんと僕はステージ上にいます。みなさんと一緒にゴッホとゴーギャンの世界を感じる旅を楽しみたいと思っています。よろしくお願いします。

金子岳憲 コメント

まだ何かないかなぁ、と探し物をしているような、青い果実のような状態で本番に入って、更に熟していくようなとても良い状態だと思います。本番がはじまって、さらにどう熟していくのか楽しみです。

今回の舞台は様々な人物の人生がクロスするのが魅力の一つだと思います。僕が演じる複数の役の人物も舞台上でゴッホたちとクロスしますが、その前後の人生の時間を夢想しました。彼らの映画のような人生の時間を。「レナードの朝」、「ゴスフォード・パーク」、「二十日鼠と人間」、「銀河鉄道999」、「北の零年」、「ギャルソン」等のいろいろな映画のシーンをごちゃ混ぜに夢想した彼らの人生の時間を全部盛り込んでやったら、上演時間が12時間を超えてしまったので、皆さんに助けてもらってなんとか2時間ちょっとにまとまりました。心強い皆さんがいてホッとしています。そんな素敵なチームワークに思い入れがあります。

ゴッホやゴーギャンの絵画を生でご覧になったことがない方は、先に生でご覧になってから観劇することをお勧めします。想像が広がって、より楽しめると思います。

東野絢香 コメント

私自身こんなに大きな劇場に立たせて頂く事は初めてで、濃密な約1ヶ月間の稽古は、毎日が勉強であり、戦いであり、何度も心臓が縮こまりそうになりました。猛者たちが熱量をぶつけ合っているのを目の前で体感し、そこに飛び込み何が出来るのかを常に考える稽古でした。自分の芝居で迷いが生じた際、行定さんに観て頂いたり、出演者の皆さんがアドバイスをくださったり。何往復したか分からないほど失敗を繰り返して、自分が今まで経験してきた芝居の枠組みを全て破壊したような気持ちです。"初舞台"の時のように緊張しておりますが、思う存分、素敵な作品をお届けしたいです。

私はヴァエホとクロエの2役を中心に出演させて頂きます。2人とも10代の少女ですが、時代や境遇によって全く違う人生を歩んでいます。湿度の高いシーンもあったり、カラッとしているシーンもあったり、とても生命力の強い作品です。ひとつのリボルバーをめぐり、登場人物が巻き込まれて変化していく様子や、芸術家達の魂のやりとりを肌で感じて頂きたいです。

舞台は観てくださる方と共に作られる空間で、生き物のように毎回変化するものだと思っております。たくさんの方に観て頂けるように、そして何かを感じたり受け取ったりして頂けるように、大千穐楽まで走り抜けていきます。登場人物と共に、"リボルバー"の魔力に、是非巻き込まれてください!

相島一之 コメント

映像で共演した方もいらっしゃいますが全員舞台初共演。そして最年長。とても刺激的で、40年芝居をやってきた者はこのメンバーの中でどう立ったらいいのだろうか?そんなことを探していた稽古でした。

マハさんの脚本は手強くて、大事なエッセンスをズバッと切り取ってボン!と僕らの前に投げられる。僕たちはセリフの奥にある大切なものをきちんと拾ってお客さまに届けたいと思います。

そして、行定さんの演出は鋭く、うかうかしてると笑顔で斬られる。自分は映像の人間だからとおっしゃりながらどれだけ演劇が好きなんだ!とツッコミを入れたくなってしまいます。粘り強く『リボルバー』の世界を探っていかれる稽古場はとても面白かったです。

この状況下なので稽古期間中もメンバーと飲みにも行けませんでした(笑)。その代わり稽古場でいろんな話をしました。犬を飼ってる人が多く犬の話題で盛り上がり、畑をやってる話とか、昨日は何を食べて今日は何を食べるんだとか、たわいのない話ですがそんな会話から一座になっていくんだと思います。とても素敵なメンバーでこれからのひと月半がとても楽しみです。