2021年10月22日(金)〜11月14日(日)本多劇場にてM&Oplaysプロデュース『いのち知らず』の上演が決定した(東京公演後は、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知と全国へ巡演)。作・演出は岩松了。勝地涼&仲野太賀を主演に迎え、山間の研究所を舞台に書き下ろす。

M&Oplays×岩松了作品はこれまでに、松雪泰子主演で『そして春になった』、東出昌大主演『二度目の夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』などを生み出してきた。待望の新作となる今回の舞台は、とある山間にある研究所。その施設の目的も知らずに門番として雇われている二人の若者と、やはりその施設で雇われている年配の男の交流を通して、「いのち」の意味と男同士の「友情」の真価を問う人間ドラマだ。

施設の門番として雇われているロク役に、映画『アンダードッグ』では芸人とボクサー役を演じ分け、ドラマ「ネメシス」(日本テレビ)ではコミカルな刑事役と、幅広い作品で存在感を発揮している勝地涼、ロクと共に門番として雇われるシド役には、映画『すばらしき世界』でのTVディレクター役、ドラマ「家族募集します」(TBS)ではおせっかいなお好み焼き屋の店員役など、変幻自在な役柄を演じる、仲野太賀。

もう一人の年嵩の門番モオリ役には、映画『ヒミズ』や、『アウトレイジ ビヨンド』、「バイプレイヤーズ」シリーズ(テレビ東京)など映画・ドラマ・CMに出演、今作が5年振りの舞台となる名バイプレーヤー、光石研。NHK連続テレビ小説「なつぞら」、映画『宮本から君へ』、岩松了作・演出舞台『空ばかり見ていた』にも出演し、個性的な演技で魅了する新名基浩、また、映画『花束みたいな恋をした』、「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ)など、俳優としても活躍中の岩松了が出演し脇を固める。スタッフ&キャストコメントが到着した。

◆作・演出・出演/岩松了 コメント

今回は男だけの出演者たち。男たちの物語です。
ロクとシドは堅い友情で中学高校と過ごした。自他ともに認める親友で、将来は二人でガソリンスタンドを経営するという夢を抱き、資金を蓄えるために、給料のいい仕事に就いた。山奥にある施設の門番だった。鬱病などをかかえた人たちの更生施設だということだった。が、先輩の門番モオリは、二人に、その認識の甘さ、呑気さ、を指摘。施設はただの更生施設ではない、死んだ人間を生き返らせる研究をしているのだ、と言う。本当なのか…ロクとシドは混乱する。そして、モオリの存在が、モオリの紹介によるトンビという男の出現が、二人の間に亀裂を生じさせてゆく…。社会のシステムとクロスする男たちの友情。友情は社会のシステムを凌駕してゆけるものなのか?
男たちの闘いは、幼くも見えるが、その幼さを貴重なものと感じさせてしまう社会のシステムとは何か。
今秋、M&Oが送る男たちのドラマ!
若手実力者俳優の勝地涼、仲野太賀に、名バイプレーヤーの光石研がからむ。他に新名基浩、岩松了、も出演。
どうぞご期待ください!

■勝地涼 コメント

この状況下の中、再び本多劇場の舞台に立てることに身が引き締まる思いです。
2年前に岩松さんの舞台に出させていただいたときに、「次は太賀と一緒にやりたいですね!」とお話させて頂いたことが実現し、とても嬉しく、そして緊張もしています。
稽古はこれからですが、男だけの5人芝居、あらすじを読むだけでもワクワクします。
劇場という同じ空間で、【生】のお芝居を体感しにきて下さい。

■仲野太賀コメント

「いのち知らず」に出演が決まり、とても興奮しています。
岩松了さんの演劇には魔力があります。
戯曲に取り憑かれては、溺れてしまいかねない。しかし、没頭しながら舞台に立っている時、何よりも役者としての喜びを感じるのです。
またご一緒出来ることを心から嬉しく思います。勝地さん、光石さん、新名さん、そして岩松さんと共に、素敵な作品になるよう頑張ります。とにかく、開演が今から待ち遠しいです。どうか宜しくお願いします。

■新名基浩 コメント

岩松さんとご一緒させていただくのは今回で3度目になります。前回、2年前に参加させてもらった舞台以降またいつかは…という気持ちが強かったので、お声かけいただいたときは本当に嬉しかったです。5人芝居でどんな『いのち知らず』になるのか。今から稽古が待ち遠しいです。

■光石研 コメント

まだコロナ禍前の新年会。いつもの気心知れたメンバーで盛り上がっていた。
くだらない四方山話しで大笑いしていたら、横から突然、岩松さんが「光石君、来年芝居やらない?」と捲し立てた。
笑いながら振り向いた僕は思わず「はい、いいですよ」と言ってしまった。あたかもその話の流れの中のごとく。さすがの岩松タイミング。
決まったからにはやるしか無い。共演の皆さんには迷惑かけるだろうが、お構い無しに楽しむつもりだ。

あらすじ

ロク(勝地涼)とシド(仲野太賀)は山間にある、ある施設の門番をし、番屋で同居している。もう一人モオリ(光石研)という年嵩の門番がいた。ロクとシドはモオリのことを陰気で面白みのないやつだと思っていたが、ある時門番をしている施設が、なんの施設か知らされる。
モオリが言うには、施設は「死んだ人間を生き返らせる研究をしている」らしい。
二人は、モオリの言うことを俄かには信じられなかったが、これまで気にもとめていなかったモオリが、知性のある優れた人間に思えてくる。
二人には、この仕事でお金を貯めて、街で車の修理工場を立ち上げる、という夢があった。
そのために、人里離れた山の中の仕事に就いたのだ。ここは、他のアルバイトよりお金になった。
しかし、その施設の異様さが、やがて二人の行く末に不安な影を落としてゆく。大きな力に翻弄されていく若者と、
それを傍観する一人の男――彼らの「いのち」に迫る陰謀とは――。