劇団あはひが、新作公演『20/21』を、2021年11月中旬、KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオにて上演することを発表した。

1998年生まれの6名によって構成されたアーティストグループが、劇団あはひだ。能やシェイクスピア劇といった東西の古典をリミックスし、現代に通用する新たな演劇としてそれらを提示する手法が高く評価されている。

劇団あはひ

劇団あはひ

そんな彼らが新型コロナウイルス感染症による度重なる公演延期を経て、約1年半ぶりの公演を行う。今回は、未だ不安定な日々が続く現在をテーマにした作品となり、古典をモチーフに創作してきた劇団あはひにとっては初の試みとなる。

また、劇団あはひは、2019年にシェイクスピアの詩集をもとに作劇した『ソネット』を東京・岐阜にて上演した。過去作品のなかでもとりわけファンの多い本作を、今夏、“音楽”として各種音楽配信サービスにてリリースする。
すでに音楽版『SONNET』のリリースに向け、「夏はソネット」企画をスタートさせており、約2ヶ月間にわたって、舞台版『ソネット』(2019)の上演映像の公開や、本作に関連のあるシェイクスピア作品をわかりやすく学べるコンテンツの発表等をおこなう。本企画により音楽版『SONNET』をより楽しむことができると同時に、現代と同じく感染症の時代を生きたシェイクスピアの作品を“今”読み解くことで、新作公演『20/21』への入り口となるそうだ。

舞台版『ソネット』岐阜公演(2019)

舞台版『ソネット』岐阜公演(2019)

なお、音楽版『SONNET』はApple Music、Spotify等、各種サブクリプションサービスにて9月13日にリリースされる。「夏はソネット」企画は劇団公式Twitter、YouTube等にて発表予定。

■脚本・演出/大塚健太郎  コメント

これまで古典と呼ばれるようなものばかり扱ってきたのは、単に古いものを有り難がる趣味があるっていうわけでは全然なくて、そこに眠っていて、現代の我々が忘れてしまっている本質みたいなもの(演劇の、だったり、人間の、だったりする)をそこから抽出して、今の我々に応用していきたかったから。言い換えるなら、過去を扱うことで、現在に向けて演劇を作っていた。そのためのインプットが済んだとは到底思えない、というかそんな風に思うことは今後もないと思われるわけだけど、それよりも、こと今年に関しては、ありのままの今の我々自身を素直に対象にすることの方が、それこそ歴史的に見て、よっぽど重要なことなんじゃないか? と、思いました。

ということで、劇団あはひ、未来に向けて、現在の演劇を作ります。初。