2021年8月27日(金)KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオにて、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。』が開幕した。この度、舞台写真、演出家&出演者の初日コメントが届いたので紹介する。

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

長塚圭史芸術監督によってシーズン制が導入されたKAAT神奈川芸術劇場。一年目のテーマを「冒」とし、幕開けを飾るのが『湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。』だ。本作は、歌舞伎の人気狂言『三人吉三』をモチーフにしたハードボイルド現代劇で、劇作は、パラドックス定数の野木萌葱、演出は、劇団温泉ドラゴンのシライケイタが手掛けている。

 
 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

出演者は、歌舞伎版『三人吉三』で和尚吉三にあたる役を、玉城裕規、お嬢吉三にあたる役を、若手実力派として多方面での活躍を見せる岡本玲、お坊吉三にあたる役を、森優作が演じる。また、彼らの親や取り巻く周囲の人々として、渡辺哲、山本亨、ラサール石井、村岡希美、大久保鷹、若杉宏二ら実力派俳優が演じている。

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

シライケイタ  初日コメント

とうとう辿り着きました。初日を迎えることがこんなにも難しい世の中になるなんて、誰が予想したでしょう。

「開けない初日はない」

演劇を始めてから、何度も呪文のように繰り返されてきた言葉です。辛いとき、挫けそうなときに、この言葉に何度救われてきたことか。それが今は、「開けないかもしれない」と思いながら稽古をしています。稽古後の飲み会はもちろん、初日乾杯も打ち上げもありません。皆でひとつの作品を作り上げたことを労い合う時間も、本番後の高揚感の中、芝居談義を交わす時間もゼロです。それでも僕たちは、作ることを止められないし諦めたくないのです。

この作品には、全てのスタッフと俳優の願いが込められています。この作品を作りながら、演劇とはこんなにも豊かな行いなのだと再認識し、益々演劇が好きになりました。横浜の地から世界に向けて、我々はここに生きているんだと高らかに宣言します。この作品が、どこまでも高く飛躍するように祈ります。

どうか見届けて下さい。ご来場、心よりお待ち申し上げております。

玉城裕規  初日コメント

野木さんが描いた世界の中で、各々の役者が魅力たっぷりに生きているので、是非その生きざまを観に来ていただけたらなと思います。人が生きようとする生命力や熱量がつまっていて、辛さや苦しさがあっても懸命に生きている人たちの人間模様が描かれた作品です。
演じていて、ふと振り返るとよく分からなくなる程我を忘れてしまう瞬間もあるのですが、日々楽しくやっておりますので、この機会に、ご無理なさらない程度に観に来ていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

岡本玲  初日コメント

まずは、このような状況の中で誰ひとり欠けることなく無事に初日を迎えられたこと、お客様にご観劇いただけたことを心から感謝したいです。カーテンコールで拍手をいただいた時に、これは当たり前な事ではないと、あらためて身が引き締まりました。
野木さんが書かれた独特な台詞のやり取りや世界観を、「役者を見せたい」と言って下さったシライさんが演出したこの作品と役者とのぶつかり合いによって、毎回新しいものが生まれています。私も演じていて、ラストがどこへ向かっていくのか毎回楽しみな部分があり、一度この空気を感じていただけたらやみつきになるかも…と思いますので、是非体感しに来ていただけたら嬉しいです。

森優作  初日コメント

野木さんの戯曲には良い意味での違和感があり、不思議な世界です。そこに、これまでの俳優としての道筋がそれぞれ違うベテランの役者さんが集っていて、玉城さん、岡本さん、自分も毛色が全く違うと思っているので、お芝居をしていてすごく楽しいです。作品の世界観はもちろん、役者たちの掛け合いや会話も見どころです。
“ハードボイルド”と聞くと「渋いのかな」と思われるかもしれないですが、ばかなことを一生懸命やっている結果滑稽に見える人間のおかしみなども感じられると思うので、そのおかしみや滑稽さを楽しんでもらえたらなと思います。

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

 撮影:宮川舞子

なお、本公演は9月12日(日)まで上演。また、千穐楽公演のライブ配信がイープラス「Streaming+」にて行われる。ライブ配信終了後、9月19日(日)23:59までアーカイブ配信があり、さらに配信限定の特典映像もあるのでチェックしてみてはいかがだろうか。