全世界、累計発行部数1億部超えの伝説的人気コミック「北斗の拳」が、日本発のオリジナルミュージカルとして、2021年12月、東京・日生劇場にて上演される。タイトルは、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』。音楽にフランク・ワイルドホーン、演出に石丸さち子、脚本・作詞に高橋亜子というトップクリエイターたちが集結して創作される注目の本作において、原作でも人気の高いレイとジュウザの役は、歌唱力に定評ある伊礼彼方と上原理生が回替わりで交互に演じる。このほど、伊礼彼方のビジュアル撮影のレポートが届いたので紹介する。

2021年7月下旬、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』でレイ役とジュウザ役を務める、伊礼彼方のビジュアル撮影が行われた。

伊礼が始まるまでは、同じくレイ役とジュウザ役を務めるWキャストの上原理生の撮影が行われていた。伊礼も上原と同じように、ジュウザ役の撮影からスタンバイ。二人ともジュウザそのものなのに、それぞれの個性の違いが早くも表出していて、Wキャストの醍醐味を感じる。

伊礼彼方 ジュウザ役ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

伊礼彼方 ジュウザ役ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

伊礼はメイクアップが終わるや否や、おもむろに腕立て伏せを始める。赤いタンクトップから見える腕の筋肉を少しでも起こそうという狙いらしい。更には、撮影用のウエイト・サンドバックを見つけると、それを両手に持って、上げ下げを繰り返す。腕の筋肉がベストなコンディションになったところで、撮影がスタートした。

ジュウザが「無節操な女たらし」という設定を伝えると、伊礼のスイッチがオンに。ニヤついたり、クールに髪を掻き上げるような仕草をこなしたりして、さくさくと撮影が進む。伊礼自身も撮れたての写真を見て「総合芸術だね」と、スタッフワークに称賛を送りつつ、出来栄えに満足気だった。

伊礼彼方 レイ役ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

伊礼彼方 レイ役ビジュアル撮影の様子  (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111

続いて、レイ役の撮影準備。1時間ほどして再びスタジオに戻ってきた伊礼は、青髪になり、先ほどとはガラッと雰囲気が変えて登場。ポージングに関して、原作者サイドから腕や足の使い方など細かい指示を受けつつ、それを真摯に体現しようとする伊礼。「南斗水鳥拳」伝承者であるレイの空中に舞う技の撮影で締めくくるまで、10近いポージングをしていた。

長丁場の撮影ではあったが、それだけ1ショット1ショットに懸ける思いがあるのだと知る。これから伊礼がどんなレイとジュウザを見せてくれるのか、楽しみにしていよう。

伊礼彼方 コメント

一役やるだけでも大変なのに、二役を演じることになりました、伊礼彼方です。
僕自身、原作がある舞台出演は久しぶりです。原作の画像を見ながら、ヘアセットをするメイクさんの緊張感がひしひしと伝わってきましたね(笑)。撮影に関しても、手の曲げ方、指の角度など、細かいところまで作り込んで、原作に近い写真が撮れた気がしています。内面から掘り下げるのではなく、まずは外見や形から役作りをしていくのも、原作がある舞台ならではの魅力ですよね。楽しい撮影でした。

「北斗の拳」に関しては、実はまだ初心者で、一度読んでいる程度なのですが、同じ漢(おとこ)として、戦っているシーンは格好いいなと思います。いやぁ、筋肉がすごいですよね。あれだけの筋肉をつけるのに、何年かかるのだろうと思って(笑)。それだけではなく、愛がテーマになっていることや、レイもジュウザも含めてどの役も漢気(おとこぎ)があることが、原作の魅力だなと感じています。

きっと原作ファンはミュージカル化されると聞いて、びっくりされたのではないでしょうか。しかもワイルドホーンさんの楽曲! どんな気持ちでいらっしゃるのか、若干複雑な気持ちもありつつ、その気持ちを裏切りたくないですね。また一方で、ミュージカルファンではあるけれど、原作をあまり知らない方も結構いらっしゃると思う。そういう方にはミュージカルを通じて、原作の良さをお届けできたら、win-winなのかなと思っています。

皆さんに素敵なレイとジュウザをお届けできるように、これから頑張りたいと思います!

取材・文・撮影=五月女菜穂