2021年10月20日(水)〜10月28日(木)吉祥寺シアターにおいて、ala Collectionシリーズ vol.12『紙屋悦子の青春』が上演される。

戦時下の恋と友情を瑞々しく描いた、俊英・松田正隆の代表作がala Collectionシリーズに登場。松田が故郷の長崎らしき町を舞台に描いた「坂の上の家」、「海と日傘」と並ぶ「長崎三部作」の第1作目にあたり、のちに映画化もされ、その名を全国に知らしめた傑作戯曲となる。

 ala Collectionシリーズ vol.12『紙屋悦子の青春』舞台写真 撮影:中尾栄治

ala Collectionシリーズ vol.12『紙屋悦子の青春』舞台写真 撮影:中尾栄治

 ala Collectionシリーズ vol.12『紙屋悦子の青春』舞台写真 撮影:中尾栄治

ala Collectionシリーズ vol.12『紙屋悦子の青春』舞台写真 撮影:中尾栄治

庶民のささやかな日常から戦争の不条理をじわりと炙り出す本作を、「人の心」に焦点を当てる演出家・藤井ごうと平体まひろ、長谷川敦央、藤原章寛、枝元萌、岸槌隆至​といった実力派の俳優陣によって舞台化、戦争に翻弄されながらも真っ直ぐに生きる若者たちの姿を描いていく。

(左から)平体まひろ、長谷川敦央、藤原章寛、枝元萌、岸槌隆至

(左から)平体まひろ、長谷川敦央、藤原章寛、枝元萌、岸槌隆至

演出・藤井ごう コメント

上質なフィクションは時代を見通し、真実を捉えています。 つい76年前にあった戦争。そこに生きた人々、生活、家族そして青春…に想像力の翼を広げるこ とは、未来を創っていく私たちにとって大切なことです。 この舞台が、僕たち継承する世代にその役割を果たすきっかけとなることを願っています。 そして、この物語の作者 松田さんの厳しく、そして温かい目線の世界を感じて頂ければ嬉しいです。
 

あらすじ
昭和20年春の九州。東京大空襲で両親を失い、兄夫婦の家で慎ましく暮らす悦子(平体まひろ)の元に、とある縁談話が持ちかかる。相手は整備工の永与少尉(長谷川敦央)で、彼を紹介したのは、悦子が密かに想いを寄せる飛行兵の明石少尉(藤原章寛)だった。ぎこちない見合いながらも、お茶やおはぎの話題を通じて、次第に心を通わせていく悦子と永与。一方の明石は特攻隊に志願し、出立を前に紙屋家を訪れる。短くも二人きりの時間を持った悦子と明石は、想いを胸に押し込めて対面するのだった――。