2021年10月28日(木)20時よりイープラス「Streaming⁺」にて、『時代劇づくりの裏側』第4回が配信されることが決定した。

本配信は、歌舞伎俳優がこれまでに出演してきた時代劇について、当時の思い出や撮影秘話などを語る番組。時代劇に関する多くの著作を手掛け、これまで様々な名優にインタビューを重ねてきた時代劇研究家・春日太一が聞き手となり、古くから時代劇と親和性のある歌舞伎俳優に一対一で向き合う新たなトークライブとして、第1回に中村又五郎、第2回に中村芝翫、第3回には松本幸四郎が出演し、往年の時代劇撮影所の様子や共演した名優たちとの思い出、歌舞伎俳優ならではの芸談が織りなす濃密な時間が、視聴者から大きな評判を呼んだ。

春日太一

春日太一

この度、本配信の第4回に市川猿之助が出演することとなった。

今月も歌舞伎座に出演し、大車輪の活躍を見せる市川猿之助。
8月には三代目市川猿之助(現猿翁)が選定した澤瀉屋の芸「三代猿之助四十八撰」から『加賀見山再岩藤』、10月には『天竺徳兵衛新』、12月には『伊達の十役』をコロナ禍に即した新たな演出で上演、11月には盟友・松本幸四郎と若手俳優と共に『花競忠臣顔見勢』を上演するなど精力的に活動している。

市川猿之助

市川猿之助

父は市川段四郎、伯父に市川猿翁(三代目猿之助)、そして市川中車(香川照之)は従兄弟にあたる。1980年7月歌舞伎座『義経千本桜』の安徳帝役で初お目見得し、1983年7月歌舞伎座『御目見得太功記』で、二代目市川亀治郎を名乗り初舞台。2002〜12年まで自身の勉強会「亀治郎の会」を主催し、『博奕十王』の博奕打役や『義経千本桜』の佐藤忠信実ハ源九郎狐役など数々の役を勤めて研鑽を積んだ。12年6・7月新橋演舞場「二代目猿翁 四代目猿之助 九代目中車 襲名披露公演」において、四代目として市川猿之助を襲名。女方から立役まで幅広い役柄をこなし、確かな実力で、今、最も目が離せない歌舞伎俳優の一人だ。

平成20年4月日生劇場『風林火山 −晴信燃ゆ−』(千葉真一さん、市川猿之助)楽屋にて

平成20年4月日生劇場『風林火山 −晴信燃ゆ−』(千葉真一さん、市川猿之助)楽屋にて

映像作品には、2007年にNHK大河ドラマ『風林火山』に武田信玄(晴信)役で初出演。それまで女方を中心に活躍していた花形歌舞伎俳優が男らしい戦国武将を勇ましく演じる姿は話題となった。また、今年8月に惜しくも亡くなった名優・千葉真一さんとの出会いはその後の役者人生を変えるものであったという。それまで歌舞伎に専念していた猿之助(当時亀治郎)は、千葉真一さんのことを「映像の師匠」と言い切り、右も左もわからない映像の世界で、教えを乞うた絶対的な存在。公私ともに交流ができ、翌08年には日生劇場での主演舞台『風林火山 −晴信燃ゆ−』で、千葉真一さんと共に大河ドラマと同じ役を勤め、映像と舞台での奇跡的な共演を果たすことになった。今回の配信では、千葉真一さんが亡くなってから初めて、猿之助が名優への想いを語る。

その後の猿之助は、09年ドラマ『寧々〜おんな太閤記』(テレビ東京)の 豊臣秀吉役、10年ドラマ『大仏開眼』(NHK)の玄昉役や、14年映画『超高速!参勤交代』(松竹)の徳川吉宗役、17年『花戦さ』(東映)の豊臣秀吉役を勤める他、20年には『半沢直樹』(TBS)に伊佐山泰二役として出演し、視聴者に強烈な印象を残した。そして来年には、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にて文覚役を勤めることが決まり、益々映像の世界においても活躍の場を広げている。

聞き手の春日太一は、時代劇への深い造詣と徹底した取材から生まれる独自の視点により数々の著書を執筆。2月には「大河ドラマの黄金時代」(NHK出版新書)を刊行し、10月には「やくざ映画入門」(小学館新書)を刊行予定。立て続けに話題の本を執筆し、時代劇はおろか日本のTV・映画のスペシャリストと言っても過言ではない春日が、猿之助とともに“時代劇づくりの裏側”を語る。

(左から)春日太一、市川猿之助

(左から)春日太一、市川猿之助

本配信でしか聞くことができない、濃密なトークを聞き逃さないでおこう。