2022年1月、俳優座劇場にて『マウストラップ〜ねずみとり〜』が上演されることが決定した。

本作は“ミステリーの女王”と呼ばれ、代表作「アクロイド殺人事件」「オリエント急行の殺人」「ABC殺人事件」「そして誰もいなくなった」で有名なイギリス人作家アガサ・クリスティの短編小説が原作。演劇の本場ロンドン・ウエストエンドでは1952年に初演。それから半世紀以上も上演を続け、世界演劇史上最長のロングラン作品として世界中の人々を虜にしてきた。70周年もそろそろ見えてきたかという矢先にコロナウイルスが蔓延。2020年3月17日以降ロックダウンにより一時中断するもこの夏待望の再開を果たし、今も輝き続けている。日本でもこれまでたびたび上演され、数々の名優たちが演じてきた。

物語は雪深い山荘が舞台。1年前に結婚したばかりのジャイルズ&モリー若夫婦がゲストハウスを開く。オープンしたての大雪の日、5人のゲスト、ロンドンでの殺人事件を捜査中のトロッター刑事が宿泊する中、突然真っ暗になり、灯りがつくとなんとゲストの一人が殺されているという……。アガサ・クリスティ得意の密室殺人劇で、登場人物は誰もが訳ありで個性的。犯人は一体誰なのか? 偶然居合せ、取り残された赤の他人同士である人々は、互いに疑心暗鬼になっていく。少しずつ露わになる人々の裏側と本音。刑事が思い巡らし、推理する過程。この舞台ならではの臨場感は格別で、観客はあたかも自分がゲストの一人になったかのような、あるいは刑事として推理しているような気分になる。そしてラストあっと驚く予想外の展開。本作品は映像化が禁止されていることもあり、まさに演劇でしか味わえない、特別な瞬間を体験できる。

今回、演出を担うのは本吉庸泰。劇団「エムキチビート」主宰、外部舞台ではミュージカル『PARTY』、 『僕のヒーローアカデミアThe “Ultra” Stage』、『錆色のアーマ』、『EDGES』などを手がける気鋭の演出家だ。そして主演には椿泰我。ユニットIMPACTors/ジャニーズJr.のメンバーで、演技力には定評があり、『滝沢歌舞伎』『Endless SHOCK -Eternal-』では芝居の要となる役割を担ってきた。初の外部舞台出演となる本作で、その才能を存分に開花させるだろう。