新型コロナ禍における緊急事態宣言の影響を受けて、6thライブツアーなど予定していたライブの多くを中止せざるを得なかった2020〜2021年のAqours。だがキャストとファンの望みが繋がり、2021年最初で最後のワンマンライブが年の瀬の12月29〜30日に有観客で開催! みんなの2年半の想いがステージと客席にあふれた千秋楽・Day.2の様子をレポートしよう。

ライブ初披露の曲のラッシュで見せる、新しいAqoursの物語

緊急事態宣言の影響でライブ中止が続き、2021年はAqoursと会えないまま終わってしまうのかと思っていたファンに用意された、年末ライブ2DAYSというビッグサプライズ。前日に続いて会場となるぴあアリーナMMは、この日を待ち望んでいたファンで満員御礼。そしてまもなくの開幕を告げる様に、このライブを一緒に楽しもうというメッセージが感じられるナンバー「KOKORO Magic “A to Z”」が流れると、みんながコンサートライトとクラップでそれに応え、声援がなくても会場の空気は期待で熱さを増していく。

そしてステージがまばゆいライティングに包まれ、スクリーンに打ち上げ花火と共に各メンバーの紹介ビジュアルが映し出されると、会場内もメンバーの色のコンサートライトで瞬時に染め上げられる。今年は今日までずっと見られなかった変わりない光景に包まれていく。それに応える様にステージが再びライティングに包まれると、そこにはAqoursが9人全員で勢ぞろい。やっと出会えた喜びを表すかのような万雷の拍手と色とりどりのコンサートライトの輝きの中で、いよいよライブの幕が切って落とされた。

01. smile smile ship Start!


オープニングを飾るのは、2020年に予定されていた6thライブツアーのオープニングテーマをベースにした結成5周年記念シングル「smile smile ship Start!」。豪華客船を舞台に飛び回るAqoursのメンバーとシンクロする様に、同じ衣装で見事なシンクロパフォーマンスを繰り広げるキャスト陣…その歌声・ダンス・表情からは久々にファンの前で唄える嬉しさが溢れ出しているかの様だった。

曲の後半の夜の海をイメージしたブルーから、昇る太陽の輝きへと変わっていくライティング演出も、今日のライブという新たな光へと辿り着けたファンとキャスト双方の喜びと重なる様で、アップテンポなメロディと共にステージも場内も暑く盛り上がっていく。それは正に6thライブツアーが開催されていたら見られたかもしれない光景…それを二年越しで魅せてくれたAqoursに、曲が終わると同時にファンから惜しみない拍手が送られた。


02. Wake up, Challenger!!

ステージが暗転し、リズミカルなクラップと共に始まった二曲目は『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』(スクスタ)コラボ曲としてリリースされたダンスナンバーの「Wake up, Challenger!!」。全員のイメージカラーのライティングの中で繰り広げられるアップテンポなダンスとハーモニー、そしてゲーム内PVとのシンクロパフォーマンスが場内をノリノリな空気で包み込み、一曲目で上がりまくった場内のテンションをさらに引き上げようにヒートアップさせていった。

03. Dance with Minotaurus


有観客ライブでは初披露となるナンバーで畳み掛けてくる今ライブのオープニングパフォーマンス、三曲目もライブ初となるナンバー「Dance with Minotaurus」。Aqoursが自分達をギリシャ神話の伝説の怪物・ミノタウロスになぞらえて、迷宮で迷えるみんなを励まし守り導くと元気に唄い上げるこの曲は、2021年の最後にようやく出会えた今回のライブそのものを表しているかのよう。

そんな気持ちを客席と配信のファンに届けようと、ステージ全体に9人全員が広がり、丑年になぞらえた指で角を生やすパフォーマンスやジャンプも交えた元気なダンスで「一緒に踊ろう!」「何があっても連れて行く」と唄い上げ、ファンも極彩色に染まったコンサートライトを激しく振ってそれに応えていった。

「みなさーん! こんばんわー!」「たくさんのみなさんに囲まれてパフォーマンスさせていただいて、すごく幸せです!」

2019年の5thライブツアーから実に二年半ぶりとなるファンの前での有観客ライブとあって、最初のMCからキャスト一同のテンションも最初から最高潮。鈴木愛奈(小原鞠莉役)からのダメ出しで「二年半ぶり」を鞠莉っぽく言い直すことになり、斉藤朱夏(渡辺 曜役)が見事な鞠莉のモノマネを披露して盛り上がる一幕も。

続いての恒例の自己紹介パフォーマンスは、ファンが声出しができない代わりにクラップやコンサートライトで応えてもらうリニューアル版となり、それぞれに工夫を凝らしたレスポンスでファンとの再会を喜び合った。さらに2021年は休養が続いていた高槻かなこ(国木田花丸役)が今ライブでは無事に出演となり、
「花丸ちゃん、お帰りなさーい!」「みんな、ただいまづらー!」
のやりとりに合わせて、会場内はファンからの祝福の気持ちがこもった黄色のコンサートライトの灯りと万雷の拍手に包まれた。

そしてライブのオープニングが新曲三連発ということで、Day.1に続いてファンと共に新たな景色を見る事ができた喜びや、「smile smile ship Start!」衣装にまつわるクロストークなどで盛り上がりながら、再びライブがスタート。

04. JIMO-AI Dash!

MCのにぎやかな盛り上がりを引き継ぐ様に始まったのは、『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台・沼津とフィーチャーしたデビュー5周年記念プロジェクトのテーマソング「JIMO-AI Dash!」。スクリーンに映し出される「沼津の美しい映像」をバックに、軽快なユーロビートのメロディに乗って9人のキレのいいダンスが繰り広げられる。

それに合わせて場内には極彩色のライティング&レーザーが飛び交い、会場はさながら巨大なクラブと化していく。そしてラストは9人が重なる様にダッシュのポーズを決め、それを讃える様に色とりどりのコンサートライトが振り上げられ、次の曲へのダッシュを決めてみせた。

05. 冒険Type A, B, C!!


カラフルだったステージが一転まばゆい白い光へと包まれ、元気なイントロと共に始まったのは、「リアル脱出ゲーム×ラブライブ!サンシャイン!!『学校祭ライブ中止の危機からの脱出』」のテーマソング「冒険Type A, B, C!!」。こちらもライブで聴く機会のなかったレアな一曲だけに、始まると同時に振り上げられるコンサートライトの力強さが増すほどの盛り上がりに。

降りかかるトラブルを乗り越えてワクワクする冒険に出かけようという、今日のライブへの道程の様な歌を元気全開で唄い上げ、ラストはスクリーンに映し出されたリアル脱出ゲームのメインビジュアルとシンクロするポーズで締めくくった。

ファンと共に作り上げるAqoursの世界…二年半ぶりの思いが会場に満ちていく

曲が終わり、スクリーンにはAqoursの面々が過ごす閉校前のある日常を描いたイラスト&ボイスストーリー「きょうのAqours」が映し出される。十年後の自分へ向けた手紙を書いて、タイムカプセルに入れて埋めることになったメンバーが、未来の自分へ思いを馳せる姿が描かれていく。将来のことを語りながらティータイムを過ごす果南と鞠莉、もうじき乗らなくなるかもしれない通学バスでの時間を楽しむ善子と曜のパートが語られたところで、再びステージはライブへと移っていく。


06. 青空Jumping Heart/07. ハミングフレンド


浦の星女学院でのメンバーの日々が描かれた流れからの一曲目は、Aqoursライブの大定番「青空Jumping Heart」。雪の結晶模様があしらわれたブルーのラメと純白のファーを組み合わせたAqours風クリスマスドレスに身を包んだ9人は、テレビアニメ第1期オープニングアニメとのシンクロから、間奏ではステージ最前で腕を振り上げて応援を求めるパフォーマンスを交えながら熱唱。ファンも二年半ぶりとなるライブでの同曲を堪能する様に、激しくコンサートライトを振って歌い終えたキャストに声なき熱い声援を送っていた。


続いて美しいハーモニーと共に「青空Jumping Heart」のカップリング曲でもある「ハミングフレンド」がスタート。学年ごとにステージ上で分かれてのパフォーマンスから、曲の後半ではそれぞれがトロッコに乗ってアリーナを進み、ファンの近くまで行って歌声を届けていく。そしてトロッコはアリーナ後方で合体してステージとなり、最後は9人揃ってスクリーンに映し出された『スクスタ』の同曲PVとシンクロで決めてみせた。


08. Pops heartで踊るんだもん!

トロッコステージに乗ったまま、ポップなメロディと共に始まったのは「Pops heartで踊るんだもん!」。悩みやユウウツも笑って踊って吹き飛ばそうという明るいメッセージをファンに届けるかのように、全周囲のファンへと笑顔で手を振りながら歌と共にアピール。そして再び3つに分かれたトロッコに乗ってファンの声援に応えながらステージへと向かい、ラストはラインダンスの様に息の合ったパフォーマンスを決めて、客席と一体になって盛り上がったステージを締めくくった。


二度目のMCタイムは降幡 愛(黒澤ルビィ役)の一緒に盛り上がってくれたファンへの感謝の言葉からスタート。トロッコ上からの個々のパフォーマンスにリアクションをとってくれたファンがいたことや、新衣装からのクリスマスアピールに応えてファンがコンサートライトを赤と緑&星の黄色で輝かせてクリスマス色に染め上げるといったファンからのパフォーマンスに喜びを隠せない面々。そして回転しながらのドレスアピールから、再びライブへと移っていく。

09. 待ってて愛のうた/10. 恋になりたいAQUARIUM

深いブルーのライティングが9人を照らす中で始まったのは、Aqoursのナンバーでは珍しいメロウなラブソング「待ってて愛のうた」。『スクスタ』のPVとのシンクロパフォーマンスも交えながら、海辺で秘めた想いに胸を焦がすリリックを9人それぞれのハーモニーとソロを交錯させながら、情感たっぷりに唄い上げていく。

曲が終わり、暗転するステージを再びブルーのライティングが染め上げ、同時に海の音が鳴り響き始めると、次の曲を察したファン達のコンサートライトもブルーの輝きで埋めつくされていく。そしてスクリーンには巨大水槽の前でポーズを決めるAqoursのメンバーの姿が映し出され、その姿とステージ上のキャストがシンクロしながら「恋になりたいAQUARIUM」がスタートした。


斉藤朱夏(渡辺 曜役)をセンターに据えて情感たっぷりに紡がれるボーカルと円熟の域に達したようなアニメPVとのシンクロパフォーマンス、そしてPV内の水槽の光に合わせたライティング演出の妙と、それに合わせて絶妙のタイミングでコンサートライトの色を切り換えるファンのパフォーマンスも加わり、すべてが一つになってステージを創り上げていく…Aqoursとファンのこれまでの積み重ねが、二年半ぶりのライブでもまったく変わりないことを感じさせる時間となった。


ライブを終えて、スクリーンに再び「きょうのAqours」が流れ出す。買い物帰りに出会い未来への不安を感じている梨子をおばあちゃんからの言葉で励ます花丸、姉が家を去る寂しさを吐露するルビィを励ますダイヤの姿が描かれ、それが終わるとライブもいよいよ終盤戦に。

6thライブも決定し、Aqoursの未来は走り続けて繋がっていく!

11. Fantastic Departure!


ステージ上にはダークブルーがベースのクールな衣装をまとったAqoursの姿が……それは幻となった『Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR 2020』で着るはずだったもの。そして、その姿で唄うのは同ライブのテーマソング「Fantastic Departure!」だ。

夜空にオーロラが光る極寒の海を雄々しく渡るクジラの姿が映し出されるスクリーンを背に、新たな冒険へと旅立つ決意の気持ちを唄うAqoursには珍しいタイプのナンバーを、切れ味鋭いダンスと凛々しいボーカルで熱唱。オープニングの「smile smile ship Start!」と同様に、あり得たかも知れない6thライブの光景を見せてくれたパフォーマンスに大きな拍手が送られた。

12. Deep Resonance

続いてステージが真紅のライティングに染め上げられて始まったのは、小林愛香(津島善子役)がセンターを務める「Deep Resonance」。スマホカードバトルゲーム『Shadowverse』と『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』のコラボレーションで誕生した曲だけに、Aqoursのナンバーには珍しい熱く激しいメロディと歌詞で紡がれるロックナンバーだ。そんな熱い一曲を燃える様な真紅のライティングと炎の噴き出す演出の中で、全員による力強いボーカルとダンス、そして最後を締める小林のヨハネと一つになった様なパワフルなシャウトが盛り上げていった。

「くーっくっくっくっ…リトルデーモン達、盛り上がっているのかしら?」


曲を終えての三度目のMCタイムは、センター曲を歌い終えたヨハネ(小林)のそんな独白からスタート。その言葉にファンは大きな拍手で応えるも、まだ不安なのか隣の梨子(逢田梨香子)に話しかけるも、リリィと呼んだせいで睨み付けられ「次リリィって呼んだらダンゴ没収するって言ったよね?」という返しや、ダイヤ(小宮)がブラックダイヤと呼ばれて色々なポーズを決めて思わず笑いに包まれる一幕も。

このパートで披露したカッコイイ系の二曲も、有観客ライブで披露するのは今回が初めてだったという話題や、恒例の回転しながらの衣装披露で盛り上がったところで、逢田から次の曲ではタオルを回してほしいとのお願いから、いよいよライブもラストスパートへと突入した。

13. Jump up HIGH!!

MCからそのまま続く形で、ライブタオルを首にかけた9人がステージ前に勢ぞろいして始まったのが、いつも希望を抱いて飛び立ち続けようというメッセージを爽やかに唄い上げた「Jump up HIGH!!」。CYaRon!、AZALEA、Guilty Kissのユニットごとに分かれてステージへと広がり、歌と共に客席のファンへとアピール。

さらにサビでは予告通りにライブタオルを元気よく振り回し、パートごとに唄っていないユニットはカメラに向かって配信ファンにアピールしたり、スリーパーホールドをかけてじゃれあったりと思い思いのパフォーマンスで場内の空気を熱くさせていく。そしてラスト近くでは「ハイ! ハイ!」と客席にゲキを飛ばしながらステージ最前に全員が勢ぞろいし、全力のタオルアピールを見せながらステージを締めくくった。

14. 心の羽よ君へ飛んでけ!

そしてライブもいよいよラストナンバーに。最後を飾るのは、疲れていても再び空へと羽ばたいていこうという想いを綴った「心の羽よ君へ飛んでけ!」。楽しい時間が終わる寂しさはあっても、それは次の楽しい時間へと繋がっていくという歌を、各メンバーが情感のこもったソロボーカルとハーモニーで綴っていく様は、二年半ぶりのライブが終わっても来年またこうして楽しい時間を過ごそうというAqoursからのメッセージのようだった。

クライマックスではスクリーンにラブライブ!シリーズの象徴でもある羽が舞い、まばゆい白い光に包まれたステージで「心の羽があればまた会える」と澄みきったハーモニーが響き渡る。そして歌い終えた9人に万雷の拍手が送られる中、ステージを照らす光は消えていきAqoursの姿は闇に溶けていった……。

スクリーンにライブロゴが浮かび上がると、間髪入れずに会場ではアンコールを求める手拍子が鳴り響き、Twitterの実況でも数多くの「アンコール!」ツイートが溢れ出していく。

やがてスクリーンにはイラストストーリー「きょうのAqours」の最後の章が流れだす。いよいよタイムカプセルを埋める日となり準備が進むが、千歌だけが内浦の海を眺めながら手紙に書くことに悩んでいたが、今この瞬間の自分の想いを書く事に。そしてみんなの未来への想いがそろったところで、アンコールの幕は上がった。

EN1. DREAMY COLOR


ステージにはそれぞれ異なるブルーのグラデーションに染め上げられたドレスをまとった9人が登場。イラストストーリーでメンバーが未来への自分への想いをはじけさせたのと繋がるように「またはじめようと思えば、新しい夢はいつでも始まる」という希望のメッセージを、ソロ&ハーモニーのボーカルと、ふわりと柔らかにひるがえるドレスが映えるダンスで描き出していく。アンコールという新たな始まりに相応しいナンバーから、再びライブは動き出した。

アンコールを求めてくれたファンへの感謝の言葉から最後のMCがスタート。今回の衣装は色合いが全て異なり、9人が並んだ時に美しいグラデーションが描き出されることや羽のモチーフがあしらわれていることなどが明かされる。

新情報の告知にどよめく会場

告知では様々な出版・コミック企画や『ラブライブ!サンシャイン!!』全シリーズ収録のブルーレイボックス発売、そしてVOCALOID・初音ミクとのアーティストコラボ決定のニュースでは会場がどよめく一幕も。

『ラブライブ!サンシャイン!!Blu-ray BOX』ビジュアル (c)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

『ラブライブ!サンシャイン!!Blu-ray BOX』ビジュアル (c)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

初音ミクとのアーティストコラボ ©2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!! Art by KEI ©Crypton Future Media, INC.

初音ミクとのアーティストコラボ ©2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!! Art by KEI ©Crypton Future Media, INC.

そして2022年2月・3月に開催予定の「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! 〜KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR〜」のキービジュアル公開など、様々なニュースに会場は大いに盛り上がった。

「幻日のヨハネ」コミック企画

「幻日のヨハネ」コミック企画

『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! 〜KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR〜』キービジュアル (c)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! 〜KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR〜』キービジュアル (c)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

 
いよいよアンコールも終わりに近づき、キャストそれぞれから今日のライブとここまでの二年半の想いが語られた。

ライブができなかった二年半の間もAqoursや応援してくれるファンも変わらなかったこと、ファンがAqoursの帰る場所を守っていてくれたこと、立ちはだかった分厚い壁を破って今日のライブに辿り着けたこと、ライブをできていた日々がすごく幸せなことだったと実感できたこと、この二年半がAqoursにとって必要な時間だったと証明するために、6thライブで今までできなかったことや今だからできることを見せたい……。

そして最後を締めた伊波杏樹(高海千歌役)からは、ライブができなければ劇場版から先のAqoursのメンバー達の道を走っていけなくなってしまうと思っていたことが語られ、ファンのみんなもAqoursのキャストと一緒に彼女達の物語の先の先の先を作っていってくれますかと問いかけると、会場全体がそれに賛同する大きな拍手で包まれていった。

「アンコールまだ一曲しかやってないよ? まだまだ終われないですよねー?」
そんな伊波のゲキに会場が盛り上がる中、いよいよラストに向けてライブは走り出した。

EN2. 勇気はどこに?君の胸に!

「みなさん今日は本当にありがとうございましたー! 最後の最後まで愛をぶつけてくださーい!」


そんな伊波のお礼の言葉と共にスタートしたのは、ライブの定番ナンバー「勇気はどこに?君の胸に!」。二年半のブランクを超えて、6thライブに向けて再び走りだすのにこれ以上ぴったりの選曲はない。9人はステージからトロッコに再び乗り込み、ファンの間近で手を振り声援に応えながらアリーナを周回し、ここまでAqoursを忘れず応援し続けてくれたファンに感謝の気持ちを込めた熱唱を送った。

EN3. Future flight

「ありがとうございましたー! 最後まで一緒に盛り上がっていってねー!」


広がる雲海を飛んでいく9色の飛行機がスクリーンに映し出されながら始まったのは、何が起こるか分からない希望の明日へと飛んでいく気持ちを唄った「Future flight」。至福の時を経て走り出す2022年のAqoursを象徴する様なナンバーが今回のライブのラストを飾ることに。

まばゆいライティングと極彩色のコンサートライトに包まれたステージを飛び回る様に前回のパフォーマンスを見せる9人。そして曲の後半でソロをつないでいくパートでは、フレーズごとにライティングも唄うメンバーのイメージカラーに変わっていく繊細な演出で、歌のクライマックスへとテンションを盛り上げていく。そして最後は歌い終えると、それぞれが風を受け止めて空へと昇るようなパフォーマンスを流れる様に決めて、2021年最後のワンマンライブのラストを締めくくった。

ファンと共に久々のワンマンライブをやり遂げた喜びを伝えるために、全員でステージを左右に移動してお礼の言葉を伝える。そして最後は正面に戻り「この二日間、本当に本当にありがとうございましたー!」と、めいいっぱいの感謝の気持ちがこもった挨拶と一礼ですべてのファンへの感謝を伝えた。


そしてステージ上段へと引き上げていくAqoursに、客席からはアップテンポなクラップによる感謝のレスポンスが。それに応える様に、伊波の最後のメッセージでライブは大団円となった。

「これからもAqoursは変わらずに、新しいことに挑戦するために、これからの物語を紡いでいきたいと思います! また必ず会いましょう!」

長いブランクを余儀なくされたにもかかわらず、ハイレベルなパフォーマンスとライブ初披露の楽曲を多数そろえて見事なステージをやり遂げたAqours。ここまで溜め込んだパワーと磨き上げたパフォーマンスが爆発するであろう「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! 〜KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR〜」では、どんな新たな物語を見せてくれるのか、楽しみに2〜3月の開催を期待したい。

取材・文:斉藤直樹