古屋敬多(Lead)、桜井玲香がW主演を務めるミュージカル『FLOWER DRUM SONG』が、2022年4月24日(日)日本青年館ホールにて開幕した。

アジア人のみでの上演という制約もありブロードウェイでもなかなか上演が叶わない、ロジャース&ハマースタインの隠れた名作。トニー賞作家のデビット・ヘンリー・ファンが大胆に改定した本作品のリバイバル版が、ついに日本初上陸を果たした。日本版の演出・振付は上島雪夫。
1960年代のサンフランシスコ・チャイナタウンが舞台の本作では、不法移民や人種問題に加え、そこに住む人々の恋模様が描かれ、西洋と東洋の文化が融合したような華やかで賑やかなショーナンバーとともに繰り広げられる。

(c)エイベックス・エンタテインメント株式会社/撮影:岩田えり

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主演を務めるのは、ワン・夕一役の古屋敬多(Lead)とメイ・リー役の桜井玲香。瑞々しいカップルを演じる二人は、共に伸びやかで高音の映える歌声も見どころの一つとなっている。

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実力派のミュージカル・スターである石井一孝が演じる伝統主義者の父親ワン・チー・ヤンと、彩吹真央が演じるシアターエージェント、マダム・リタ・リャンは、その安心感が見事である。

劇団のスターであるリンダ・ロウ役を演じるフランク莉奈のキュートで華やかな佇まい、ターの恋敵となる”チャオ役を演じる砂川脩弥の実直さ、さらにハーバード役・泰江和明の軽やかな雰囲気、そしてチン役の八十田勇一が場を締めるキーパーソンとなり、適材適所のキャスティングに唸る。

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「新しいものを作るには、まず古いものを知らなくっちゃ」という本作の台詞にあるように、新たなものを取り入れて成功する頑固な父親と、伝統に敬意を払い創作していくことに目覚めた子との対比が鮮やかに描かれている。
赤を基調とした舞台セットには、随所に中国らしいモチーフがあしらわれ、本格的なチャイニーズ・オペラの衣裳と華やかなショーの衣裳も相まって、唯一無二の舞台空間を創り出していた。

(c)エイベックス・エンタテインメント株式会社/撮影:岩田えり

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そして、ミュージカル黄金時代を築いたヒットメーカーであるロジャース&ハマースタインの作品らしく、キャッチーなフレーズもあり耳馴染みの良い楽曲の数々が見どころ。怒涛の音楽に身を任せているだけで、しばし日常を忘れ、サンフランシスコ・チャイナタウンへの小旅行へ行った気分になれるだろう。オーケストラで奏でられる演奏を、ぜひとも劇場で体感してほしい。
劇場全体で”ミュージカルらしさ”を存分に感じさせる本作。この隠れた名作の上演が、今後も続くことを期待している。
ミュージカル『FLOWER DRUM SONG』は、〜4月27日(水)まで東京・日本青年館ホールにて、そして4月29日(金)・30日(土)には大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演となる。

公演情報は、公式HP、公式Twitterで確認しよう。