エンタメユニット・すとぷりが5月2日(月)、3日(火)に開催した初の有観客バーチャルライブ『すとぷり バーチャルライブ「Strawberry Party!! in 日本武道館」』のオフィシャルレポートが到着した。

5月2日(月)〜3日(火)、すとぷり初の有観客バーチャルライブ『すとぷり バーチャルライブ「Strawberry Party!! in 日本武道館」』が開催された。

すとぷりのライブには様々な形式が存在するが、昨年新たに加わったのが3Dモデルを使ってパフォーマンスするバーチャルライブ。本来予定されていた様々なライブの中止が続いていく中で、“それでもみんなに楽しいを届けたい”という思いからはじまった配信ライブシリーズ『すとろべりーめもりー in バーチャル!』も好評を博した。

『Strawberry Party!! in 日本武道館』は、すとぷり初の試みとなるリアル会場での有観客バーチャルライブ。5月2〜3日の2日間、バーチャルな姿の5人が画面を飛び出して日本武道館で1日2公演、計4公演を行なった。各公演には「Rock Party」「Night Party」「Prince Party」「Endless Party」という異なるテーマが設定され、4公演それぞれに違う演出や選曲で、メンバーがDJとともに生でパフォーマンスを行なった。初日の昼公演「Rock Party」と最終日の夜公演「Endless Party」を中心に新たな挑戦となった2日間をレポートしたい。


初日の昼公演「Rock Party」ではバーチャルなお城を模したステージ上部にある「Strawberry Party!!」という文字が2つに割れて、今回の公演のために用意した白王子衣装を着たメンバーがゴンドラで降りてくる演出でライブがスタート。「Streamer」を経て「START」ではお城自体がメンバーカラーに光り、3次元のダンサーとも共演して早速会場を盛り上げた。


以降は楽曲がノンストップでミックスされるDJパーティー形式のライブへ。公演テーマの「Rock Party」に合わせて、「僕らだけのシャングリラ」「Move On!」「苺色夏花火」「ギンギラ銀河」が繋がり、「ロックでポップなパーティー」が会場に広がっていく。その後も、少しMCを挟んでふたたびノンストップで「大宇宙ランデブー」「ホワイトプロミス」「ストロベリー・レボリューション」「ストロベリー・プラネット」を披露。「ストロベリー・レボリューション」では歌詞の「出発進行・ファイヤー!」に合わせて火柱が吹き上がった。




中盤には各メンバーのソロパートもスタート。ここでもDJが楽曲を繋ぎ、さとみによる「恋をはじめよう」、ころんの「敗北ヒーロー」、るぅとの「君と僕のストーリー」、ジェルによる「虚」、莉犬の「ルマ」が途切れることなく自然に繋がっていった。



その後再び全員で登場した「青春チョコレート」では、5人の衣装が黒王子衣装に一瞬で切り替わり、観客が驚く中トロッコでメインステージから観客席の中央へと移動。リスナーに囲まれて、会場の中心でライブを行なった。通常、有観客でのバーチャルライブで客席側にメンバーが移動することはほぼほぼない。この中盤のパフォーマンスは、“バーチャルな姿でももっとみんなの近くに向かいたい”という気持ちが伝わってくるような瞬間だった。


最後は全公演共通となるライブの定番曲を、バーチャルならではの演出も交えながら披露。トロッコで向かった客席中央から観客の頭上に設けられた五角形のスクリーンにパッと瞬間移動して披露した「スキスキ星人」や「はりーはりーらぶ」を経て、メインステージに戻ってパフォーマンスした「Prince」では、5人で円陣を組んだ後ふたたび衣装が白王子衣装に変わり、「ずっと一緒だよ」と語りかけて会場がヒートアップ。最後は「プロポーズ」や「大好きになればいいんじゃない?」「おかえりらぶっ!」を経て、アンコールで「マブシガリヤ」と「StrawberryPrinceForever」を歌い、最後に紙吹雪が舞ってライブを終えた。


一方、ディスコをイメージした「Night Party」や、王子様風ライブをイメージした「Prince Party」を経て開催された2日間の最終公演「Endless Party」は、クラブサウンドを全開にした「終わらないパーティー」がテーマ。会場の照明/演出もレーザーを多用したEDMフェスのような雰囲気で、2日間の熱気をさらに盛り上げていくような雰囲気が印象深い。

この日は序盤に「終わらない夜をキミと」という歌詞が印象的な「Night of Fantastic」と「START」でライブをはじめると、DJパーティー形式のコーナーでは、「僕らだけのシャングリラ」「Don't Give Up!!」「Party Light」「Day by Day」をミックス。MCを挟んでふたたび「GO GO CRAZY」「シンドロームラブ」「Very」「パンピじゃないのよッ!!」を披露し、「パンピじゃないのよッ!!」では虹色のレーザーがぐるぐる回るド派手な演出で盛り上げた。


ちなみに、『Strawberry Party!! in 日本武道館』ではすとぷりのライブとしては初めて、会場に観客が集まるライブを配信でも楽しめるような環境が整っていた。どちらの公演も見た限り、ライブ会場ではバーチャルな5人がこちらにやってきてくれるような楽しさがある一方で、配信ライブではメンバーのパフォーマンスの細かい部分が楽しめたり、配信ならではの映像が重ねられたりしていてバーチャル空間に遊びに行くような楽しさがある。それぞれの方法で、5人の魅力でもある気さくな距離の近さが表現されているような印象だ。

最終日のソロパートではジェルの「ポーカーダンス」、るぅとの「僕は雨に濡れた」、ころんの「レイジークレイジー」、さとみの「アサルトラブ」、莉犬の「ルマ」を次々に披露し、以降は公演を通して披露してきた代表曲を次々にパフォーマンス。アンコールではメンバーがそれぞれ「この景色を一緒につくってくれてありがとう」「新しいすとぷりを届けることができて本当に嬉しいです」とリスナーへの感謝の気持ちを伝え、「ナミダメ」と「StrawberryPrinceForever」を歌って2日間4公演のバーチャルライブを締めくくった。


4つのテーマに分かれたバーチャルライブで改めて感じられたのは、すとぷりの楽曲が様々なジャンルを横断していること。活動を通してオリジナル曲が増えていった今のすとぷりだからこそ、楽曲の中にはロックもあれば、ディスコもあり、正統派アイドルソングもクラブ・ミュージックもある。また、バーチャルライブならではの演出もふんだんに盛り込まれ、ハッとするような驚きも感じさせてくれる。『Strawberry Party!! in 日本武道館』は、バーチャルな姿で楽曲をテーマごとに披露することで、古今東西の様々な「楽しい」が集まる場所としてのすとぷりの魅力を伝えてくれるようなライブだった。

すとぷりは5月4日(水)〜5日(木)の2日間、自身最大規模のツアー『すとろべりーめもりー Vol.Next!!!!』の最終公演として、グループ史上初となる東京ドームのステージに立っている。このライブは2020年に開催を発表するも、当時の情勢を鑑みて中止となった公演のリベンジの舞台。5人はきっと、ここでも最高のライブを届けてくれることだろう。

文=杉山仁 撮影=林晋介、東美樹