秦 基博がライブ『GREEN MIND 2022』を5月4日(水・祝)、山中湖交流プラザきららにて開催した。本記事では同公演のオフィシャルレポートをお届けする。

秦 基博がライフワークとしているアコースティック・ライブシリーズ『GREEN MIND』が5月4日(水・祝)、山中湖交流プラザきららにて開催された。昨年は同名のホールツアーを行い、秋に行われたデビュー15周年イベントでも横浜アリーナ、大阪城ホールをたったひとりの弾き語りで埋めたが、『GREEN MIND 2022』は久しぶりの野外開催。会場横にはフードエリアやキッズエリア、はたまた「青空ヨガ」が楽しめるスペース、新曲「Trick me」で秦がコラボレーションしたファッションブランド「UNITED ARROWS green label relaxing」のブースなどが並んでいる。当日は日差しが降り注ぐ絶好の行楽日和。多くの観客が開演前から芝生に座り、富士山や山中湖が望めるその環境を楽しんでいた。

秦 基博

秦 基博

ライブは16時スタート。今回の『GREEN MIND』はトオミ ヨウ(Pf)と朝倉真司(Perc)を迎えての演奏となる。まずはおなじみのインストゥルメンタル「Theme of GREEN MIND」を3人で披露する。トオミのピアノ、朝倉のウォータードラム、秦のアコースティックギター。心をほぐすサウンドが5月の薫風に溶けていく。3人のアンサンブルはしばらく続き、「泣き笑いのエピソード」を終えると舞台に秦だけが残された。

そこからは秦ひとりのパートに。ファンからの質問に答えるトークコーナー「みどりの窓口」、じゃけんけん大会で観客と和やかに交流しながら、ライブ初披露となる「海辺のスケッチ」、現在GlicoパピコCM曲としてOA中の2008年発表曲「虹が消えた日」、代表曲「ひまわりの約束」などを演奏していく。

秦 基博

秦 基博

会場にはゲストも駆け付けた。最新シングルにゲスト・ヴォーカルとして参加しているシンガーソングライターのmahina。「Trick me」では秦と美しいユニゾンを響かせ、さらにMCで秦に「今の気持ちをゆで玉子に描いて」と独創的な質問を投げかける。「せっかくなのでもう1曲」と披露した「アイ」はこれまでにないデュエット・バージョン。2人の声が重なり合う「アイ」は新鮮かつ聴き応え十分で、この日のひとつのクライマックスになっていた。
その後、ライブはアップテンポの「グッバイ・アイザック」「スミレ」と続き、客席は手拍子で盛り上がる。「鱗(うろこ)」は見事な夕焼けの下で歌われ、ステージ背後にそびえる富士山を伴って楽曲のダイナミズムが際立った。

「野外でできるGREEN MINDは久々で、天気にも恵まれて。僕自身も気持ちのいい一日がすごせました」

秦 基博

秦 基博

アンコールでは今秋に初のファンクラブツアーを行うというニュースの後、最新曲「サイダー」が演奏された。これは7月公開『映画ざんねんないきもの事典』のための書き下ろし曲。本邦初のフルコーラス&ライブ初披露は嬉しいプレゼントとなっただろう。オーラス「70億のピース」ではgreen label relaxingのソ−ラーランタン100個がステージを飾り、客席でもランタンが揺れるという幻想的な風景が出現――3年ぶりの行動制限のないGW、緑いっぱいの環境の中で心地のよい音楽を満喫できたことは、秦にとってもオーディエンスにとっても最高の思い出になったに違いない。

文=清水浩司 撮影=岩佐篤樹