“初代タイガーマスク”佐山サトル率いるストロングスタイルプロレスが、6月9日(木)東京・後楽園ホールにて、「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.17」を開催する。

この日、6月9日は団体にとって旗揚げ記念日という重要な日。初代タイガーマスクが「ストロングスタイルの復興」をテーマにスタートさせたコンセプトは、現在、さまざまなレスラーに受け継がれている。虎の遺伝子は男子を越えて女子にも波及。その成果が今大会に集約されると言っても過言ではないだろう。当日は豪華6試合がラインアップされており、本欄では、各カードの見どころを探ってみる。


《第1試合 シングルマッチ30分1本勝負》
笹村あやめ(2AW/初参戦)vsマドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ/初参戦)

旗揚げ時には想像もできなかった女子の試合が、オープニングマッチに組まれた。笹村あやめvsマドレーヌはどちらもストロングスタイルプロレス初参戦となる。

ストロングスタイルプロレスとディアナは協力体制にあり団体間の交流が活発化、もちろんマドレーヌの参戦もその一環となっている。マドレーヌは昨年7・29後楽園への出場が予定されていたものの新型コロナウイルス濃厚接触者となり欠場。今回、満を持しての登場だ。“メルヘン王国”出身というファンタジーな部分を持ちながらも、格闘技がバックボーンあるだけにストロングスタイルで大化けする可能性もあるだろう。

対する笹村あやめは今回初参戦する2AW勢のひとりで、女子部の代表格と言える選手である。ほかの女子団体でも頻繁に闘っており、イキのいいファイトが身上。マドレーヌは2AWで引退した進垣リナの技を引き継いでいることもあり、非常に楽しみな一戦となった。


《第2試合 タッグマッチ30分1本勝負》
将軍岡本(第5代UWAアジアパシフィックヘビー級王者/VOODOO-MURDERS)&日高郁人(ショーンキャプチャー)vs関本大介(大日本プロレス)&阿部史典(プロレスリングBASARA)

第2試合は将軍岡本&日高郁人組vs関本大介&阿部史典組で、ヘビー&ジュニアによるチーム編成のタッグマッチだ。

UWAアジアパシフィックヘビー級王者・岡本と元レジェンド王者の関本のぶつかり合いはド迫力間違いなし。このところタイトルマッチが組まれていない岡本だが、この試合から何かが生まれる可能性もあるだろう。

日高は久々のストロングスタイルプロレス参戦で、いまやすっかり常連となった阿部とはスピード感あふれるキレッキレの攻防が期待できそうだ。阿部は澤宗紀の魂を受け継いでいるとあって、バトラーツのバチバチした闘いが期待できるだろう。それに加え、ヘビーvsジュニアの異次元対決も興味深い。なんともぜいたくな第2試合と言えるだろう。


《第3試合 タッグマッチ30分1本勝負》
ジャガー横田(ワールド女子プロレス ディアナ)&梅咲 遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)vs中森華子(PURE-J女子プロレス/初参戦)&本間多恵(フリー/初参戦)

ストロングスタイルプロレスの新機軸である女子プロレスのマッチメーカーで、コーチでもある“レジェンド”ジャガー横田が、今回もタッグマッチで登場。同じディアナの梅咲遥とのチームで中森華子&本間多恵組を迎え撃つ。

梅咲はポストSareee(現サレイ=WWE)とも言えるエース候補で、いまや他団体でも引っ張り凧の成長株だ。ストロングスタイルプロレスでもいまや女子の常連。それだけに、この試合ではジャガーよりも自分がフォールを取るくらいの気持ちで臨んでもらいたい。

とはいえ、対する中森&本間組は初参戦ながらも梅咲にとっては高い壁である。キャリア15年の中森はPUREーJのエース格で、団体最高峰の無差別級王座に3度君臨。同世代のなかでもトップクラスの実績を誇る選手である。アクトレスガールズ出身の本間は負傷欠場していたものの、8カ月ぶりに復帰したばかり。アクトレスガールズのプロレス団体活動終了により、今後はさまざまな団体に上がることが予想される。

ジャガーはアクトレス出身の選手をディアナ、ストロングスタイルのリングに上げてきたが、本間もそのお眼鏡にかなうのか。この試合が試金石となりそうだ。


《第4試合 タッグマッチ30分1本勝負》
スーパー・タイガー(第15代レジェンド王者/ストロングスタイルプロレス)&間下隼人(ストロングスタイルプロレス)vs真霜拳號(2AW/初参戦)&花見達也(2AW/初参戦)

昨年は兄弟弟子対決をおこなってきたスーパー・タイガーと間下隼人。12・9新宿でのレジェンド王座戦で一区切りをつけ、今度は他団体の外敵を迎え撃つことになった。

スーパー&間下組に対するのは、2AWの真霜拳號&花見達也組だ。真霜、花見ともストロングスタイルプロレス初参戦だが、真霜は前回の後楽園(3・17)を急きょ欠場。そのため今回は満を持しての参戦であり、同時に、2AW勢を率いてのストロングスタイルマット上陸となる。

真霜はスーパーとは全日本プロレスをはじめ何度か対戦しており、レジェンド王座をターゲットにしてくる可能性は十分。スーパーとしてもシングルでしっかりと決着をつけたい一人でもあるだけに、間下とのタッグワークを駆使してどんな展開に持ち込むか注目される。

とはいえ、真霜&花見組はかつて2度にわたり2AWタッグ王座を保持していただけに油断できないチームである。花見のイキのいい動きがストロングスタイルプロレスのエースタッグを翻弄するか。スーパーが真霜に気を取られるあまり足元をすくわれる。そんな危険性もあるのではないか。

【真霜拳號コメント】
3月に素晴らしいカードを準備してくれていたのに、コロナ罹患により欠場してしまったんでね。そのうち改めて、と思っていたストロングスタイルプロレス参戦が遂に来た。相手は所属の二人、対抗戦ってわけだ…面白いじゃねぇか。ストロングスタイルプロレスがどういうものか、存分に味わわせてもらいますよ。

【花見達也コメント】
6月9日後楽園ホール大会に参戦します、千葉プロレス2AWの花見達也です。今回ストロングスタイルプロレスさんに初参戦ということで、とてもワクワクしています。相手は闘ってみたかった間下選手、そしてレジェンド王者であるスーパー・タイガー選手。ストロングスタイルプロレスで1番強い男が目の前に立つということは、もちろんそこを狙っていきます。初参戦にして、俺がストロングスタイルプロレスの王者から取ってやります。この花見達也を見ていてください。

【スーパータイガーコメント】
昨年大きく成長した間下との兄弟喧嘩も一時休戦で、久々のタッグチーム。敵に回すとややこしいが、味方につければ何より心強い間下。その流れから2AWとの対抗戦、真霜との因縁、勢いのある花見、旗揚げ記念大会にふさわしいカードに、気持ちが高まるばかり。メイン、セミを超えるケンカストロングスタイルを魅せてやる!

【間下隼人コメント】
これはどっからどう見てもストロングスタイルプロレスvs2AWの対抗戦! こんな燃えることはない。去年激しく闘った我々兄弟弟子がチームを組む以上、それなりの覚悟があると受け止めますんで、真霜選手、花見選手。お互い看板背負ってケンカしましょうや。メインもセミも全試合、全部俺が喰ってやる!


《セミファイナル シングルマッチ30分1本勝負》
タイガ−・クイーン(一般社団法人初代タイガーマスク後援会)vs高瀬みゆき(フリー)

3・17後楽園で実現したタイガー・クイーンvs高瀬みゆきの初対決。クイーンが勝利したものの、内容では高瀬の健闘が光り、クイーン辛勝の印象は否めない。試合後には、これまで無言だったクイーンが初めて「勝てたけど、悔しいです」とコメント。デビュー9戦目にして初の肉声は、それだけクイーンの苦闘ぶりを物語っていたのである。

そして今回、本人と団体側の希望により再戦が決定。クイーンは高瀬戦後、ディアナ4・29後楽園(スーパー・タイガー&タイガー・クイーン組vs間下隼人&世羅りさ組)、5・8大阪(タイガー・クイーンvsハイビスカスみぃ)で連勝し、態勢を整えた上でリマッチに臨む。

こんどこそすっきりした白星を手にしてシングル8連勝を飾るのか、それとも高瀬がクイーンから初めてピンフォールを奪う選手となるのか。待望のライバルストーリーが幕を開ける?


《メインイベント シングルマッチ60分1本勝負》
船木誠勝(フリー)vs関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)

メインは船木誠勝と関根“シュレック”秀樹の一騎打ち。3・17後楽園のメインで船木と関根はタッグで対戦(スーパー・タイガー&船木誠勝組vs関根“シュレック”秀樹&佐藤光留組)、30分時間切れ引き分けの試合後、関根がマイクを取り船木との一騎打ちをアピールすると、船木が「やりましょう!」と快諾、初のシングルマッチが決定した。

両者は19年9・19後楽園でタッグを結成しており、これが関根のストロングスタイルプロレス初参戦だった。この日、関根は控室にて「MMAとプロレスで結果を出したらいつかシングルをやってください」と船木に直訴していたのである。

関根は元・警察官で43歳にて退職、格闘技&プロレスの夢を追いかけた。総合では16年12月にONE Championship、プロレスでは18年7月にハードヒットへ初参戦。着実に実績を作り、昨年大晦日と4月16日のRIZINで連勝。そしてついに、念願の船木戦へと有言実行でコマを進めたのである。

この闘いが “初代タイガーマスク”佐山サトルのリングで実現されるだけに、なおさら感慨深いものがある。とはいえ、当日は感慨に浸ってばかりはいられないだろう。夢の一騎打ち実現はゴールではなく。船木と関根の真向勝負でもあるからだ。佐山のストロングスタイル思想が発展した究極の闘いとなるのか、大注目のシングルマッチだ!

なお、会場では、4月10日両国国技館での試合で負傷し頚椎損傷で欠場、現在、治療とリハビリで闘っているZERO1大谷晋二郎選手を応援する募金箱が設置される。


■対戦カード

《メインイベント シングルマッチ60分1本勝負》
船木誠勝(フリー)vs関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)

《セミファイナル シングルマッチ30分1本勝負》
タイガ−・クイーン(一般社団法人初代タイガーマスク後援会)vs高瀬みゆき(フリー)

《第4試合 タッグマッチ30分1本勝負》
スーパー・タイガー(第15代レジェンド王者)&間下隼人(ストロングスタイルプロレス)vs真霜拳號(2AW)&花見達也(2AW)

《第3試合 タッグマッチ30分1本勝負》
ジャガー横田(ワールド女子プロレス ディアナ)&梅咲 遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)vs中森華子(PURE-J女子プロレス)&本間多恵(フリー)

《第2試合 タッグマッチ30分1本勝負》
将軍岡本(第5代UWAアジアパシフィックヘビー級王者/VOODOO-MURDERS)&日高郁人(ショーンキャプチャー)vs関本大介(大日本プロレス)&阿部史典(プロレスリングBASARA)

《第1試合 シングルマッチ30分1本勝負》
笹村あやめ(2AW)vsマドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)

※出場選手、対戦カードは変更となる場合がございます。

文:新井宏