2022年7月30日(土)〜 7月31日(日)愛媛・シアターねこ、8月12日(金)〜 8月14日(日)東京・こまばアゴラ劇場にて、サラダボールが『三人姉妹 monologue』を上演する。

劇団サラダボールは、演出家・西村和宏が、古典戯曲から現代戯曲まで様々なジャンルの作品を上演する場。座付作家・鈴木大介のシュールな不条理現代劇からシェイクスピア、三島由紀夫や岸田國士まで多様な戯曲を扱い、上演ごとに作品の色合いが大胆に変化。コメディ色の濃い作品から、歌にダンスのエンタメショー、疾走感溢れる群像劇、言葉の妙を味わう対話劇、親子で楽しめる子ども参加型演劇など、多彩な作品を生み出している。現在、四国を拠点として地域社会に根ざした芸術活動を行っている。

サラダボール『三人姉妹monologue』(2021年)  撮影:加藤晋平

サラダボール『三人姉妹monologue』(2021年)  撮影:加藤晋平

そんな彼らが、この度、愛媛と東京で公演を行う。原作である『三人姉妹』は、当時の演劇界に革命を起こしたロシアの劇作家チェーホフの四大戯曲のひとつ。有産階級に生まれた三姉妹が、父親の死後、田舎の単調な生活の中で、仕事の悩みや不幸な恋愛などを乗り越え、真に生きることの意味を理解するまでの過程を描いた本作は、1901年にモスクワで初演を迎えて以降、時代や場所を越え多くの人に親しまれてきまた。本来は10人以上の人物が登場する本作を、三姉妹のモノローグをベースとした俳優3人による会話劇へと再構成。歌あり、踊りありの、楽しくも切ない、チェーホフの魅力たっぷりの舞台をおくる。

サラダボール『三人姉妹monologue』(2021年)  撮影:加藤晋平

サラダボール『三人姉妹monologue』(2021年)  撮影:加藤晋平

演出家 西村和宏 コメント

2020年4月頃、全ての仕事がキャンセルになり、毎日、近所の池の周りを散歩していました。その時に、三人の姉妹が明るく、「モスクワに行きたい」と世界の片隅で歌っているイメージが湧いて、家族が寝静まったあと、夜な夜な三人姉妹のモノローグを書く日々を過ごしました。あの時、私は、チェーホフの言葉と向き合うことで自分の何かを守っていたのだと思います。
この作品は2021年3月に香川・愛媛で初演を迎え、この度、幸運にも東京・愛媛で再演できる運びとなりました。100年も前に書かれたチェーホフの言葉を、今の言葉として、変わらぬ人間への愛として、今の世に響かせられたらと思っています。

【あらすじ】
生まれ故郷のモスクワを離れ、田舎で暮らすプローゾロフ家の三姉妹たち。将軍の娘として過ごした華やかな生活も今は過去。それぞれに満たされぬ思いを抱きながらモスクワに帰る日を夢みている姉妹たち。そこにモスクワからこの町に新しく駐屯する軍人たちがやってきて……。姉妹の生活がゆっくりと動きはじめる。
 
サラダボール『三人姉妹monologue』(2021年)  撮影:加藤晋平

サラダボール『三人姉妹monologue』(2021年)  撮影:加藤晋平