チェリスト、オーレン・シェヴリンが、2022年7月5日(火)、あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールでリサイタルを行う。公演では、今年生誕200年を迎えたセザール・フランクのチェロ・ソナタ(ヴァイオリン・ソナタ)を中心に、ドビュッシーやプロコフィエフ、ブリッジといった19世紀から20世紀前半の作品を取り上げる。

イングランド出身のオーレン・シェヴリンは、ロンドンのギルドホール音楽学校、およびケルン音楽大学を首席で卒業。2001年のロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールでは第2位グランプリを獲得している。1998年からはソロ・チェリストを務めるケルンWDR交響楽団(旧・ケルン放送交響楽団)で幾度となくソロ演奏を行ったほか、ヨーロッパのさまざまな主要オーケストラと共演。デュオのパートナーである芦川真理子とともにミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ・ピアノ・デュオ部門で入賞するなど、精力的な活動を続けている。今回の聴きどころについてシェヴリンは、次のように語っている。

オーレン・シェヴリン

オーレン・シェヴリン

「ドビュッシーのソナタは繊細な中にも反戦(第一次世界大戦)の思いが暗に反映された作品です。ドビュッシーと親交のあった私の師匠の師匠(モーリス・マレシャル/1892-1964)が若い時に、作曲されたばかりのこの曲を、実際チェロで演奏するとどんな風に聴こえるかをドビュッシーに弾いてみせたという話を聞いており、私にとって特別な親近感のある作品でもあります。ウクライナ生まれのプロコフィエフのソナタは、小規模ながらバレエ組曲のようで場面展開も壮大な作品です。そしてフランクのチェロ・ソナタはヴァイオリンのために書かれた曲ではありますが、どちらで演奏されても楽器の魅力がそれぞれ存分に引き出される、とても優れた作品です。ご期待いただければ嬉しいと思います」

7月1日(金)には、NHK交響楽団との共演も控える。シェヴリンは第69回尾高賞を受賞した作曲家、岸野末利加の《チェロとオーケストラのための「What the Thunder Said/雷神の言葉」》(2021)の世界初演をケルンWDR交響楽団とともに果たしており、その日本初演のソリストとして来日する。