2022年11月、世田谷パブリックシアターにて上演される舞台『夏の砂の上』。この度、公演日程等の詳細と公演ビジュアル、出演者コメントが発表された。

1998年に初演された本作は、劇作家・演出家の松田正隆が生まれ育った長崎を舞台に描いた作品で、1999年読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した松田の代表作のひとつ。長崎を舞台に、職をなくし妻に家出された主人公と彼を取り巻く人物たちの間で交わされる会話から、一見淡々とした日々に漂う、抗いようのない悲哀や心の乾きが滲みだす名作だ。

 撮影:若木信吾

 撮影:若木信吾

演出を手掛けるのは栗山民也。そして、出演者は田中圭、西田尚美、山田杏奈、尾上寛之、松岡依都美、粕谷吉洋、深谷美歩、三村和敬。彼ら出演者が、登場人物の心情の揺れが幾重にも積み重なる作品世界を、丁寧に描き出す。

 撮影:若木信吾

 撮影:若木信吾

本公演は2022年11月3日(木・祝)〜 11月20日(日)世田谷パブリックシアターにて上演。東京公演の後、兵庫、宮崎、愛知、長野でも行われる。

出演者コメント

『夏の砂の上』メインビジュアル

『夏の砂の上』メインビジュアル

■田中圭 (小浦治役)
2019年の『CHIMERICA チャイメリカ』以来、栗山さんのもとで演劇ができる2度目のチャンスをいただき、とても嬉しいです。松田さんの深みを持つこの作品をどこまで掘り下げていけるか、栗山さんの演出でどんな舞台になっていくのか、僕自身がどう体感していくのか……とても楽しみにしています。皆様にもぜひ一緒にこの作品の深さやその奥にうごめくものを感じていただければと思っています。劇場でお待ちしております。

■西田尚美 (小浦恵子役)
何度も拝見してきた栗山さんの演出を受けるのは今回が初めてで、世田谷パブリックシアターの舞台に立たせていただくのも初めてです。どんな風景が見えるのだろう、ぜひ挑戦したいと思いました。松田さんの『夏の砂の上』はとても素晴らしい戯曲なので、共演の皆様とともに長崎の湿度を感じるような舞台を築いていけたらいいなと思っています。ぜひ皆様にも舞台の私たちと同じ空気をじっとりと感じていただければと思っています。

■山田杏奈 (川上優子役)
初めての舞台出演で、出演が決まってからずっと、頭のどこかに「舞台」への緊張感があります。目の前で観てくださるお客様がいる舞台ってどんなものだろうとワクワクもしています。これまでの数少ない経験や価値観を、一度捨てられるような勇気を持って、新しくお芝居を始めるような気持ちで挑みたいと思っています。栗山さんのご指導と、舞台経験豊富な共演者の皆様に精一杯ついていけるよう、まっさらにして臨みたいと思います。