2022年7月16日(土)新国立劇場 小劇場にて、舞台『パレード』が開幕した。

本作は、第15回山本周五郎賞を受賞した、吉田修一の小説『パレード』を舞台化した作品。 2012年に初めて舞台化された本作を、今回新たな演出で2022年版として上演。 脚本・演出は処女作『居酒屋のゆうれい』で北の戯曲賞受賞以降、『ここでいいです』で佐藤佐吉演劇賞2013優秀脚本賞、『日本語私辞典』で若手演出家コンクール最優秀賞など数々の受賞歴がある、現代演劇を得意とする平塚直隆が務める。
物語の舞台は、5人の若者たちがルームシェアをする2LDKのマンション。彼らの共同生活の経過や、そこから生じたひずみの結末が、良介、琴美、未来、サトル、直輝の5人それぞれの視点からなる全5章の物語で描かれる。

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

平塚は、稽古開始間もない頃に「吉田さんの書かれた小説は、掴みどころがなくて難しい。今、見えているものの外側を想像させる作品だったのでとても演劇的だし、そこが面白そうだと思いました」と原作を読んで感じた思いを明かした上で「物語の中に出てくる登場人物たちは、これが虚構であることを知っているように僕は感じました。劇中の良介のセリフに『結局、輪っかみたいなものなんじゃないか』とか、『さっき終わったことがまた始まる』というものがあるのですが、それもまるで“舞台”のことを言っている気がします。登場人物たちは、みんな作り物の存在であることを知っていて、その物語の中で生きている。そこがこの作品の魅力だと僕は思います」と本作を読み解いており、それをキャストたちとの稽古を通じて、センターステージの舞台上に見事に具現化した。

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

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なお本公演は、7月24日(日)まで新国立劇場 小劇場にて。7月18日(月祝)にはライブ配信も予定している。

舞台『パレード』

舞台『パレード』

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舞台『パレード』

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舞台『パレード』

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舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

舞台『パレード』

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【あらすじ】
都内の2LDKに暮らす男女4人の若者たち。「うわべだけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、 “本当の自分”を装うことで優しく、怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。

今回、平塚の演出や稽古を通して切磋琢磨して初日を迎えたキャストたちからコメントが到着した。

■伊原直輝役 松本慎也 (スタジオライフ)

原作に溢れる登場人物達の魅力を、 演劇的なアプローチと、 どこからも見られているセンターステージでお客様も当事者として巻き込み、 そのドラマを共に体感していただくことで、 生の舞台だからこそ出来る現実としての衝動を楽しんでいただきたいです。その瞬間に、 生きられるよう努めます。是非劇場でご観劇下さい!

■相馬未来役 矢島舞美

意気込みは意気込み過ぎない事です! この部屋の中で、 色々なものを抱えた者同士の日常が自然と流れるように、 気張り過ぎずいきたいですね! 私たちのことを俯瞰で観ているお客さんの世界も実はこの世界の中のような、客席の皆さんまでもが、こちら側にいるような、そんなハッとする感覚になっていただけたらと思います。衝撃的な結末と、誰もが他人事ではない、そんな中で居心地のいいように作りあげられたこの部屋を、是非お楽しみ下さい。

■小窪サトル/男役 曽田陵介

小説、そして映画を稽古前に事前に見させてもらったんですが、シェアハウスで行われる私利私欲のうわべだけの人間関係の物語が、今回の舞台で楽しさだったり怖さだったりが、平塚さんの演出で細かく表現されていると思います。そして今回はセンターステージということで360度楽しんでいただけます。色々な方向から楽しんでいただけたらと思います。

■杉本良介役 眞嶋秀斗

学生の時に出会った作品に、こうして良介として携わることができ、幸せに思います。思わず語りたくなるような舞台にできるよう、マンションでの暮らしを展開していきたいです。カンパニーは明るく前向きな方ばかりで、目に見えないチームワークも稽古場から感じています。装いのチームワークでないと信じて、「2022年はこれを観た!」と皆様の心に残る舞台を目指して挑みます。

■大垣内琴美役 石田千穂 ( STU48 )

『パレード』は作品の中で、自分の秘密を周りの人には知られていないと思っていても実は知っているという、実際に身の回りでも起こりうる出来事が沢山出てきます。センターステージということもありお客様はどの方向からも観ていただくことができるので、 よりリアルに伝わるのではないかなと楽しみです。 演技演技しすぎず、 実際にいそうな元気な女の子「大垣内琴美」になれたらなと思います! 48グループ外の舞台は初めてで、とても緊張していますが『パレード』の世界を伝えられるよう精一杯頑張ります! よろしくお願いします!

■語り/女役 石川藍

初日を迎えられる事がとても嬉しいです。私が演じさせて頂く"語り"は舞台オリジナルの役でお客様と一緒に5人の生活を覗いていきます。世界観に引き込むという難しさに緊張もありますが、 同時に平塚さん演出の『パレード』を観終わった時、 皆様が何を感じてくれるかなと想像してワクワクしています。大変な状況の中ご来場くださる方々に、 1つ1つ大切に丁寧に届けたいです。