PLAY/GROUND Creationが、2022年12月10日(土)〜12月18日(日)シアター風姿花伝にて、パトリック・マーバー作『CLOSER』をダブルキャストで上演することが決定した。

PLAY/GROUND Creationは「俳優主体の創造の場」として井上裕朗が2015年に活動をスタート。その後2020年には、ハロルド・ピンター作『BETRAYAL 背信』を劇場にて上演。プロデューサーの齋藤厚子氏とともに本格的な公演活動を始めた。劇場公演3作目となる前作『The Pride』では、テアトロ2022年10月号で高橋宏幸氏の「今月選んだベストス
リー」に選出されるなど好評を得ている。

パトリック・マーバーは、英国生まれの作家。スタンダップ・コメディアンや俳優として活動し、1995年に『Dealerʼs Choice』で劇作家デビューし、イブニング・スタンダード賞ベスト・コメディ賞とライターズ・ギルド賞ベスト・ウエスト・エンド・プレイ賞を受賞。『CLOSER』は1997年5月にロイヤル・ナショナル・シアターで初演を迎え、1997年にイブニング・スタンダード賞ベスト・コメディ賞を受賞、翌1998年にはローレンス・オリヴィエ賞ベスト・ニュー・プレイ賞を受賞した。また同作は1999年3月にブロードウェイの初日を迎え、1999年のトニー賞ベスト・プレイ賞にノミネートされた。

本公演の出演者は、映画『山歌』にて鮮烈な印象を残した小向なる、『ウルトラマンZ』のヒロインを務めさらに活動の幅を広げる松田リマを中心に、PLAY/GROUND Creationには初参加となる須賀貴匡と蓮城まこと、PLAY/GROUND Creationのレギュラーメンバーとも言える池田努・青柳尊哉・林田航平・加藤理恵、魅力溢れる8名の俳優陣が集結した。

小向なる

小向なる

松田リマ

松田リマ

須賀貴匡

須賀貴匡

蓮城まこと

蓮城まこと

池田努

池田努

青柳尊哉

青柳尊哉

林田航平

林田航平

加藤理恵

加藤理恵

 
【あらすじ】
ストリッパーのアリスは、小説家志望でジャーナリストのダンと出会い、二人は恋に落ちる。小説を出版することになったダンは、フォトグラファーのアンナと出会い、二人は恋に落ちる。ダンのいたずらによって、アンナと医師のラリーは水族館で出会い、二人は結婚する。
「君はどうしてほしいの?」
「愛されたい。」
「もう愛してない。さよなら。」
ロンドンで交差する真実と嘘をめぐるラブストーリー。

PLAY/GROUND Creation代表
『CLOSER』演出:井上裕朗 コメント

今回上演する『CLOSER』は、1997年にロンドンにて初演された、パトリック・マーバーによる人気戯曲です。
2004年には、同じくパトリック・マーバー脚本、マイク・ニコルズ監督によって映画化もされました。アリス、ダン、ラリー、アンナという魅力的な4人の登場人物を、ナタリー・ポートマン、ジュード・ロウ、クライヴ・オーウェン、ジュリア・ロバーツというスーパースターたちが演じ、日本を含む全世界でヒットしました。日本では、1999年に鵜山仁さんの演出で、2010年には鈴木勝秀さんの演出で上演されています。
インターネットやSNSの普及、そして新型コロナウイルス感染症の蔓延により、以前と比べ、他者との間の距離に広がりが生まれています。この距離感がもしかしたら健全で適切な距離なのかもしれないと思いつつ、昭和生まれの僕は淋しさを感じてしまう部分もあります。
『CLOSER』の登場人物たちは、物理的にも精神的にも非常に近い距離にまで近づいていきます。近づくことによって見えてしまうもの、または逆に見えなくなってしまうもの。見えているものは果たして真実なのだろうか。
実はそれはすべて嘘で、真実は隠されていて見えないのではないだろうか。彼らは悩み、お互いを愛すると同時に激しく傷つけます。
互いに近づいたからこそ生まれてしまう葛藤は、滑稽であるのと同時に愛すべき人間の一面であるように思えます。誰もがきっと似たような面を内に抱えていると思います。そんな登場人物4人の魅力的な生き様を、ぜひ劇場で目撃していただければと願っています。