ミュージカル「Shuffle!〜まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』〜」が2022年11月11日(金)〜11月20日(日)、東京・天王洲 銀河劇場にて上演される。名作『若草物語』と『三銃士』の登場人物たちが、物語の垣根を越えて入れ替わってしまうオリジナルストーリーだ。


公演に向け、稽古はいよいよ大詰めを迎えるところ。主演の小宮璃央ら8人のメインキャストが集結する稽古場を訪ねた。



稽古場に入ると、階段を中心に組み立てられた高低差のあるセットが。稽古の傍らでは、スタッフたちが小道具などを準備中。椅子に塗装を施したり、剣を補強したりと公演に向け着々と舞台が作り上げられていく様子が垣間見える。


この日の稽古は、振り付けが中心。入れ替わってしまった『三銃士』と『若草物語』の登場人物たちが織り成してきた物語が、いよいよ重要な局面を迎えるシーンだ。歌い上げるのは、クライマックスを彩る壮大で疾走感のあるナンバー。輝かしいメロディに、絆を確かめ合うような力強い歌詞が印象的だった。


広いセットの中、登場人物たちはお互いに距離を取りながらバラバラに立っている。『三銃士』に登場するダルタニアン(小宮璃央)、アトス(泰江和明)、ポルトス(岩城直弥)、アラミス(坪倉康晴)と『若草物語』のエイミー(西葉瑞希)やメグ(七木奏音)、ジョー(生田 輝)、ベス(髙橋果鈴)がそれぞれ剣を交えていく構成のようだ。


ワンフレーズずつじっくり確かめながら、キャストたちは各自の剣や身体の向きを調整。視線を交わすタイミングに至るまで、細かく決めていく。「よろしくお願いします」と声を掛け合ったり、「視線合う人いそう?」「ここの2人で合わせようか」などと話し合ったりする様子が微笑ましい。


一連の流れを確認した後は、つかの間の休憩。小宮は休む間も惜しいといったように、発声練習を繰り返している。水分や糖分補給を終えたキャストたちが戻ってきて、各々の動きを反復していた。

稽古後半は殺陣付け。先ほど確認した振付に、それぞれの動作を落とし込んでいく。『三銃士』チームは強さを、『若草物語』チームは勇ましさがみずみずしく表現されているようだ。キャスト個人の能力に合わせてアクションがつけられていき、巧みな剣さばきや足技を披露するキャラクターも。


一通り付け終えると、実際に音楽を流しながら動いてみることに。アップテンポのナンバーを歌い上げながらの殺陣は迫力満点。キャスト陣にとってはなかなかハードな場面となりそうだが、終盤を盛り上げる見せ場になることは間違いない。最後のキメポーズを撮影し、各々で画像をチェック。再度、細部を修正しながらわずか1分ほどの箇所を、みっちり2時間以上かけて稽古していった。


驚いたのは、小宮をはじめとするキャスト陣の高い理解力。振付師や殺陣師の指示を受け止め、驚くほどスムーズに稽古が進行していった。歌やダンス、殺陣と舞台ならではの要素が詰まった本作。ポテンシャルの高さが垣間見えた分、他のシーンへの期待値がぐんと高まった。

取材・文・撮影=潮田茗