シアターコクーン芸術監督・松尾スズキの期待の新作『ツダマンの世界』が、2022年12月7日(水)にWOWOW、Bunkamura STREAMING、イープラス「Streaming+」にてライブ配信されることが決定した。

作・演出を務める松尾スズキの2年ぶりの書き下ろしとなる本作。日本の昭和初期から戦後を舞台に、主人公「ツダマン」を取り巻く人々の濃密な愛憎劇が描かれている。阿部サダヲ、間宮祥太朗、吉田羊ら豪華キャストが競演する。

今回松尾スズキは作・演出のみならず、劇中に登場するオリジナル楽曲の作曲を自ら手掛ける。これまでの公演でも作詞や作曲を行ってきたが、全編にわたる作曲を自らが手掛けるのは初の試みとなる。


物語の主人公・ツダマンこと、弟子に翻弄される小説家・津田万治を演じるのは、松尾作品でお馴染みの阿部サダヲ。自己愛と名声欲の強い弟子・長谷川葉蔵には、若くして様々な役を演じ分ける間宮祥太朗。この物語の語り部となる女中・オシダホキには江口のりこ。葉蔵の世話係・強張一三には、村杉蝉之介。劇団員で歌手志望の津田の愛人・神林房枝には笠松はる。葉蔵と関係を持とうとする謎の文学少女・兼持栄恵には見上愛。ツダマンの友人の小説家・大名狂児には、皆川猿時。そして津田万治の妻・津田数には、今年でデビュー25周年を迎える吉田羊。さらに町田水城、井上尚、青山祥子、中井千聖、八木光太郎、橋本隆佑、河井克夫ら実力のある舞台俳優らが集結。松尾スズキが描く濃密な人間ドラマ『ツダマンの世界』に注目しよう。


 
【ストーリー】
小説家・津田万治(阿部サダヲ)家の女中・オシダホキ(江口のりこ)や、縁ある人々からの視点で振り返る、津田万治=ツダマンの半生。それは昭和初期から戦後にかけての物語。生まれてすぐ母と離れ離れになり、義母に育てられた万治。十歳で父が他界すると、育ての母からいびられて何かと反省文を書かされたことが彼ののちの文章力につながっていく。万治の小説家人生はそこから始まった。地味に小説を書き続ける中、中年にさしかかった頃、ようやく新作が文壇最高峰の月田川賞の候補作に。それを機に、賞の選考委員でもある万治の幼なじみ、大名狂児(皆川猿時)が薦める戦争未亡人の数(吉田羊)と結婚することとなる。
だが万治には、劇団の女優にしてカフェで歌も歌う神林房枝(笠松はる)という愛人がいた。また、数との結婚話が進む中、弟子になりたいとやってきたのが佐賀の豪商の三男坊、長谷川葉蔵(間宮祥太朗)で、彼のそばには常に世話係で番頭の強張一三(村杉蝉之介)の姿もある。やがて大名に続き、万治のもとにも徴用令状が。戦地へと向かうことで人間関係は微妙に変貌し始め、そこに葉蔵と関係を持とうとする謎の文学少女、兼持栄恵(見上愛)なども現れ、万治と数と葉蔵を取り巻く人間たちの愛憎関係は、さらに複雑に絡み合っていく……。