島根県石見地域の伝統芸能「石見神楽」の特別公演が、2023年10月21日(土)に高槻城公園芸術文化劇場にて開催される。

島根県の誇る石見神楽は、島根県西部の石見地域で演じられる神職神楽で、その由来は古く平安末期から室町時代に石見一円で祭事に併せ舞っていたものとされる。江戸時代には出雲佐陀神楽が、歌舞伎や能の所作と融合させた神話劇の神能を演ずるようになり、爆発的に石見に波及され演劇化されていった。その後、明治の法改正により、その土地の人々が神楽を演舞するようになると、活発な石見人の気性そのままに勇壮な八調子とよばれるテンポになるなど、改革も活発化。神事でありながらも、演劇的要素が濃く、ストーリーも明快、舞もお囃子も激しく、胸のすくような爽快さと勇壮さがあるのが特長だ。令和2年「神々や鬼たちが躍動する神話の世界〜石見地域で伝承される神楽〜」として日本遺産に認定されている。

本公演では、「塩祓い」「塵輪」「頼政」「八岐大蛇」の4演目を上演予定。大阪府高槻市の市政施行80周年を記念し、高槻市の姉妹都市である島根県益田市より、精鋭メンバーが出演。公演当日は益田市の特産品販売も同時開催される。