11月17日、都内某所にて12月7日(木)に後楽園ホールで開催される『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.27 ―力道山先生没60年追悼興行―』についての記者会見が行われた。

会見に出席したのは、“過激な仕掛け人”新間寿会長、初代タイガーマスクこと佐山サトル総監、ジャガー横田相談役、平井丈雅代表。そして出場選手からスーパー・タイガー、間下隼人、タイガー・クイーン、日高郁人、藪下めぐみ、関根“シュレック”秀樹、宮本裕向。

まずは大会概要および対戦カードを発表。今年6月から始まった初代SSPW女子王座決定タッグトーナメントの決勝戦、「間下vsシュレック」のレジェンド王座戦をダブルメインイベントとし、その他ストロングスタイルの魂を受け継ぐ選手たちによる全6試合が告げられた。

Wメインイベント② SSPW女子タッグ王座初代王者決定トーナメント決勝戦 60分1本勝負

Wメインイベント② SSPW女子タッグ王座初代王者決定トーナメント決勝戦 60分1本勝負

Wメインイベント① レジェンド選手権試合 60分1本勝負

Wメインイベント① レジェンド選手権試合 60分1本勝負

第4試合タッグマッチ30分1本勝負

第4試合タッグマッチ30分1本勝負

第3試合 3WAYマッチ 30分1本勝負

第3試合 3WAYマッチ 30分1本勝負

第2試合タッグマッチ30分1本勝負

第2試合タッグマッチ30分1本勝負

第1試合シングルマッチ30分1本勝負

第1試合シングルマッチ30分1本勝負

また、今大会は“日本プロレス界の父”力道山先生の没60年の追悼興行として行われることとなり、ダブルメインイベント前には追悼セレモニーが実施されることが明かされた。

12月7日(木)後楽園ホール大会は『力道山先生没60年追悼興行』として開催される

12月7日(木)後楽園ホール大会は『力道山先生没60年追悼興行』として開催される

平井丈雅代表

平井丈雅代表

まずは平井代表が挨拶。

平井丈雅代表
「みなさま、本日は初代タイガーマスク、佐山サトル総監が主宰し、新間会長が牽引するストロングスタイルプロレスの記者会見にお越しいただき誠にありがとうございます。最初に、先般行われました10月30日の新宿FACE大会は、佐山総監を応援するというファンのみなさまの思いとともに開催させていただき、超満員札止め完売という形で大勢のお客さまに来ていただくことが出来ました。佐山総監への応援、まことにありがとうございました。

そして、佐山総監率いるストロングスタイルプロレスは、一般社団法人初代タイガーマスク後援会さま、そして代表理事を務められます新間寿会長、そして女子相談役のジャガー横田さまをはじめとしまして、スーパー・タイガー、間下隼人、タイガー・クイーン、日高コーチをはじめとして出場するすべての選手のみなさまのストロングスタイルへの思いとともに邁進させていただいております。

現在、1年かけて初の女子タッグ王座、初代王者決定トーナメントを開催させていただいております。6月8日に1回戦、8月30日に準決勝、そして12月7日、ジャガー横田、藪下めぐみ組と、タイガー・クイーン、梅咲遥が決着を付けて初代タイガーのチャンピオンが決まります。

ストロングスタイルプロレスの至宝でありますレジェンド王座は、ただいま間下隼人が腰に巻いております。それに対するは、ボンサイ柔術の関根“シュレック”秀樹選手。8月31日の怪我を超えて、今回12月7日に選手権試合に出ていただくことになりました。シュレック選手はプロレスのみならず総合格闘技、シュートボクシングと多彩に活動されております。最強の敵ではないでしょうか。

その他4試合、厳選を重ねた試合を繰り広げますので、佐山総監、新間会長、ジャガー相談役が魅せるこの闘いをぜひご覧いただければと思います。そして、力道山先生については新間会長からお言葉を頂戴したいと思います。ありがとうございます」

新間寿会長

新間寿会長

続いて、新間会長が力道山先生の没60年セレモニーについての思いを語った。

新間寿会長
「みなさんこんにちは。私が昭和29年、中央大学の柔道部の2年生のときに力道山道場に入門致しました。というのも、レスラーではなく一般に募集をしておりました練習生の1人として私は力道山道場…人形町の一番古い道場に入門致しました。そのときの自分の入門番号は“007”でした。そして、力道山先生と私は口をきいたことがありません。多くの人々がベンチプレスをやったり、頭から重りをぶら下げてユセフ・トルコさんが首を鍛えている姿、豊登さんが270kgのバーベルを上げてベンチプレスをやっている姿、そこへ力道山先生が入ってきた途端に、雰囲気がガラリと変わってしまうという。こういう、姿を現しただけで雰囲気が変わるという、そういう力道山道場を私は経験してまいりました。

今回、力道山先生没60年追善興行を行うという相談が平井社長の方からありました。私は、力道山先生と口をきいたこともありません。声を聞き、ヘッドロック一発をもって土佐の花というレスラーを約30秒間絞めつけていて、あっという間に気絶させてしまった。そういう力を目の当たりにして見て、力道山という人は本当にすごい人だなと。そういう思いを持って私は大学4年まで力道山道場で練習に打ち込んでいました。

そういう思いから、今回平井の方から力道山先生没60年追善興行をやるということで、私も力道山道場で力道山先生の側で声を聞き、動作を聞き、そしてヘッドロック一発でもって人を気絶させてしまうような、こういう人たちが私の周りでやっていた。あの素晴らしい道場を私は経験したというだけで、本当に喜びでありました。

今回、力道山先生の没60年追善興行をやれる。そういう思いを、私は本当にみなさまに機会があるごとにお話をし続けていきたい。タイガーマスクを私が選んだのも、やっぱり力道山先生が人を選ぶ姿を私は目の当たりにして見て、力道山vs木村戦も、私は側で見ていた。すごい人が力道山先生でありました。私たちが力道山先生の名前を使って、力道山先生没60年追善興行を平井がやってくれるということに関して、私は本当に喜びを感じております。平井社長、ありがとう。そして、佐山サトル、タイガーマスク、ありがとう。

よく今、力道山先生没60年追善興行という形でやっていただいて、もう1度力道山という人がどういう人かっていうことを目の当たりにするような、そういうような試合を私はやってもらいたいと思って、私は今日出席させていただきました。本当に今日はご出席、まことにありがとうございました」

ジャガー横田相談役

ジャガー横田相談役

続けて、ジャガー横田相談役が自らの試合を含めた女子マッチの意図を説明した。

ジャガー横田相談役
「本日はお忙しい中お越しいただいてありがとうございます。今回のカードなんですが、私の試合から話させていただきます。SSPWの女子タッグ王座決定トーナメントの決勝ということで、私も力道山先生の没60年大会のメインで決勝に出られることを誇りに思いますし、勝利に向けて薮下と一丸となって闘い、腰にベルトを巻くつもりでございます。

そして、今回は決勝以外の試合も女子の試合が2試合あるんですが、みなさまもご存知の通り、まだ若い選手を今回は抜擢しました。これはもう、本人たちにもプレッシャーをかけているんですが、フリーの石川奈青選手。網倉理奈選手、そして櫻井裕子選手…この2人はCOLOR’Sですね。尾崎妹加、フリーの選手です。みなさんご存知かと思いますが、新間会長や佐山先生はご存知ないと思うんですが、私もあまり知っていません。

ということで、やはり新しい風という意味で、今回は決勝というのもあるので、ちょっと新しいこれからの選手に焦点を当てて今回のカードを組みました。やはりストロングスタイルですから、今までフリーの選手たちが本当にいい試合をやってきていただいているので、お客さまに喜んでいただいていますので、そういう意味ではこの新しい風がどういうふうに動くかっていうのはちょっと私自身も楽しみにしております。ストロングスタイルに恥じない試合を1人ずつがやらなければいけないので、その辺も注目していただければと思っております」

続いて、出場選手たちが大会に向けての意気込みを語った。なお、今会見に出席できなかった選手からはメッセージが届いており、平井代表がこれを代読した。

宮本裕向

宮本裕向

宮本裕向
「こんにちは、宮本裕向です。今回第2試合目で日高郁人、阿部史典組と対戦することになりました。日高選手、阿部選手は、よく対戦とか組んだりすることもあるんですけど、佐藤光留選手に関しては総合格闘技で闘ったこともあるんですが、組むのは初めてなので、今回は一緒にタッグを組めることを楽しみに闘いたいと思います」

阿部史典(代読)
「2023年度最後のストロングスタイルプロレス。今年度の集大成としてしっかりと日高さんとこの1年、この厳しい団体でサバイバルしてきたという意地と力を見せつけて、最後は必ず勝利で締めたいと思います」

日高郁人

日高郁人

日高郁人
「ショーンキャプチャーの日高郁人です。本日はお足元の悪い中でありがとうございます。今回、力道山先生没60年追善興行で、男子の最初の試合を務めさせていただきます。形としては第2試合なんですが、第1試合が非常にプロレスの興行で重要だということを熟知しておりますので、この阿部史典とのチームで宮本裕向、佐藤光留……特に佐藤光留には先日の格闘探偵団の興行で敗れていますので、しっかりとその借りも返していい形で興行のスタートとなるべく試合をしたいと思っております。また、ダブルメインイベントで間下隼人、タイガー・クイーンとタイトルマッチに臨みますので、こちらもコーチとしてしっかり調整してこの12月7日を迎えたいと思います。よろしくお願いします」

スーパー・タイガー

スーパー・タイガー

スーパー・タイガー
「今回、村上和成選手、そしてX。私のパートナーは船木誠勝選手。心強いパートナーを前に。村上選手とは、2年前、私がタイトル防衛した後に乱入して、そのあと組まれそうで組まれなかった。まあ、村上選手の怪我もあり。またここに来てこの試合を組んだ平井代表、そして村上選手の思惑、しっかりと2023年のストロングスタイル、我々がダブルメインを食うくらいの勢いで頑張っていきたいと思います」

関根“シュレック”秀樹

関根“シュレック”秀樹

関根“シュレック”秀樹
「関根“シュレック”秀樹です。まずは、8月31日、ヒザの靭帯を切ってタイトルマッチをキャンセルしてしまって、間下選手、申し訳なかった。その前の7月の大阪、これもRIZINの後で顔面骨折、眼窩底も骨折……怪我だらけだったけど、顔面の骨折くらいだったら我慢して出来る。ただ、ヒザの靭帯切ったら満足に動けないんで、これは対戦相手の間下くんにも失礼だし、ファンの皆さんにも失礼だということでキャンセルさせてもらいました。それで、今回またタイトルマッチに臨むにあたり、間下くん得意の蹴りを封印するためではありませんが、先日火曜日、シュートボクシングの試合に出てみました。それで、オープンフィンガーでヒジ有りのシュートボクシング初のルールに臨んで、元ウェルター級のチャンピオン、今ヘビー級のランキング上位の選手とやって、アッパーでダウン、そしてバックドロップでシュートポイントも奪って勝ってきました。もちろん相手はプロのキックボクサーなんでね、パンチも食らい、目もカットして、ヒジを食らって歯も4本折れて、意識も飛びそうだったけど、俺はプロレスラーなんで倒れませんでした。プロレスラーとして闘い、プロレスラーとして勝って、それで今回ストロングスタイルの至宝・レジェンド王座に挑戦させてもらいます。覚悟して12月7日、後楽園ホールに来てください。押忍」

(※シュレックの言葉を聞いた新間会長は拍手とともに「いいねえ!」と絶賛)

間下隼人

間下隼人

間下隼人
「間下隼人です。まず、今の関根“シュレック”秀樹のコメントをいただいて、覚悟は十分伝わったので、12月7日に向けてしっかり調整していきたいと思います。……3年でしょうか、一般社団法人初代タイガーマスク後援会のバックアップが始まり、日高コーチの指導・アドバイス、スーパー・タイガーという兄弟子、タイガー・クイーンという存在も生まれました。練習仲間、新間会長、そして佐山先生の存在。これらすべてが僕を強くしてくれたと思ってます。『この3年で一番変わったのは、成長したのは誰か』と問われたときに、胸を張って、自信を持って、大きな声で『この俺だ! 間下隼人だ!』と証明できるような試合を12月7日にしたいと思います。12月7日、関根“シュレック”秀樹選手を真正面から迎え撃つつもりです。よろしくお願いします」

梅咲遥(代読)
「ワールド女子プロレスディアナの梅咲遥です。この度は、体調不良により記者会見に参加できず大変申し訳ございません。初代ストロングスタイルのベルト、やはり勢いのある私たち、ストロングスタイルの象徴でもあるクイーンが巻くべきだと思っています。“巻くべき”というのは、皆様の視点から与えられた任務だと思っているので、自分たちの手で有言実行させていかなければなりませんので、ここは必ず勝ちたいです。また、ディアナのシングルチャンピオンとなってからジャガーさんとの対戦も久しぶりなので、今までの梅咲との対戦と思っていたら大間違いです。良い意味でも悪い意味でも期待していただけたらと思います。応援よろしくお願いします」

藪下めぐみ

藪下めぐみ

藪下めぐみ
「CRYSISの藪下めぐみです。今回、ベルトの決勝っていう気持ちが正直なくて、ジャガーさんと組める喜びと、嬉しさとワクワクっていうのが第一に来てしまって。勝負の世界は勝ち負けがあるので、この大きなチャンスを私自身モノに出来るように。そしてジャガーさんと“初代”っていうベルトを巻けるように、あまり日にちはないですが、残り時間でトレーニングをして万全な状態で臨みたいと思います。よろしくお願いします」

タイガー・クイーン

タイガー・クイーン

タイガー・クイーン
「ジャガーさんに勝って、恩返ししたいです」

ジャガー横田
「勝ったら恩返しじゃねーだろう、お前。今回、みなさんの想像の上なのかわかりませんが、決勝に私と薮下、クイーンと梅咲遥が残ってきましたが、みなさまの頭の中に何を描いているでしょうか。私は過去にも初代王者には何度かなっております。それだけ年数が長いということではありますが、SSPWの新設された女子のタッグ、もちろん私が初代になりたいと、胸に決意を固めております。そして、日向となり陰となった薮下めぐみと組めて、本当に私も感無量であります。これでベルトを巻けたら『薮下、今までよく頑張った!』と言ってあげたいと思います。そのためにも私が足かせにならないように、しっかりと勝利に向けていい戦いを、そしてダブルメインでレジェンドのシングルがありますので、間下選手、シュレック選手の試合に負けないように、いい闘いをしたいと思っております」

続いて、質疑応答の時間へ。

初代タイガーマスクこと佐山サトル総監

初代タイガーマスクこと佐山サトル総監

――佐山先生、間下選手とシュレック選手のレジェンド王座戦にはどういった試合を期待されていますか?

初代タイガー「力道山先生とザ・デストロイヤーの試合とか、力道山先生と木村政彦の試合とか、真剣に迫る迫力を我々は体験しております。アントニオ猪木先生、ストロング小林さんの迫力ある試合前の雰囲気、試合そのものの雰囲気。そのストロングスタイルのすべてを体験してきました。私と小林邦昭選手の試合もその域にあったと思います。私が望むのは、シュレック選手のセメント力、間下のキックと表現力、これが合わさってその域に達することが出来るかどうか。そういう試合を見たいと思います。期待してます」

――女子の初代王者決定トーナメント決勝戦についてはどのような試合を期待されていますか?

初代タイガー「女子と言っても非常にレベルの高い、いわゆる反対にストロングスタイルの選手よりもレベルが高いような試合をやっています。このレベルの高さを女子プロとしてストロングスタイルを意識してもらって、違った意味の試合をやっていらっしゃる。そしてプロレスに必要なスペクタクルなもの、それを加味したような試合ですね。このレベルの高い試合を期待しています」

――今大会は力道山先生の没60年追善興行となりました。改めて力道山先生への思いをお聞かせください。

初代タイガー「力道山先生の試合というのは、我々はビデオで見たりとか、そういうことでしか知りませんが、いろいろな噂話は聞いています。4〜5年前に猪木さんと話したときに、猪木さんが『受けないプロレスをやる。プロレスは打ったら打たれて受ける。それをやらなくしたのは俺なんだ』という話をしたんです。受ければよいというプロレスではなく、受けないプロレス。それをビデオで見たときにその迫力が出せるやり方をしていたのが力道山先生でした。

その力道山の闘いを我々は受け継いで、その試合を、また学芸会みたいな形にさせないようにしていく。その真なる、純粋なる第一歩がこの力道山先生の時代にあったと思います。ある意味で、これを馬鹿にして見ている人たちもいるし、ある意味では真剣に見ている人たちもいる。我々は真剣に見ている人でいたいと思います。ここに期待しています。力道山先生のストロングスタイルを引き継いでいかないといけないと思います。それが力道山先生の存在だと思います。神様です」

――平井代表、ダブルメインイベントと銘打たれていますが、どちらの試合が一番最後に行われるのでしょうか?

平井代表「レジェンド王座はストロングスタイルの団体最高峰の男子のベルトとしてやってまいりました。本年度、佐山先生、ジャガーさまのお導きで、このストロングスタイルプロレスを覚醒させてくださった女子プロレスの初のタッグベルトをストロングスタイルプロレスで創設致しました。1年間かけて、2月に開催が決定し、6月、8月、12月と1年をかけてやってまいりました。この女子のタッグベルトをメインイベントとして決定させていただきます。しかし、ダブルメインイベントとして、その女子のタッグ王座決勝戦にまったく同じ形の重さをもって、レジェンド選手権は行われることを宣言させていただきます」

――間下選手、大トリを飾ることはなくなりましたが、チャンピオンとして今の平井代表の言葉を受けてどう思いますか?

間下「もちろん、悔しい部分もありますけど、これが今のチャンピオンである僕の評価というか、実力だと思うので。試合内容で上回りたいと思います」

――シュレック選手、先日のシュートボクシングの試合で歯を折られたなど負傷があったとうかがいましたが、12月7日の試合に向けて支障はありませんか?

シュレック「俺はプロレスラーだから大丈夫です。やっぱりね、プロレスラーっていうのはアスリートとは違います。競技者とは違います。アスリートは試合に向けて万全な状態を作っていくと思いますが、プロレスラーは歯が折れようが、骨が折れようが、血が吹き出そうが、万全じゃない状態で闘うのがプロレスラーであり、怪我をしているからこそ、そのときが絶好調、万全なのだと思ってます。それがプロレスラーの闘いだと思ってます。そして、俺は知っている。(※間下を見つめながら)……昨年から親指を骨折して、痛み止めを打ちながら試合してたプロレスラーがいることを。そのあとも手術をして、ギプスをしながら試合の時だけギプスを取ってテーピングをして、痛み止めを打って……。そうやってずーっとこの1年頑張ってきたレスラーを俺は知っているんです。俺だって負けてらんないですよ。骨が折れていようが、血が吹き出そうが、12月7日は万全の俺がチャンピオンを倒しに行くんで、見ていてください」

――思い描く理想の試合プランはどういうものでしょう?

シュレック「やっぱりストロングスタイルプロレスということで、彼の、間下くんのすべてを受け止め、すべてを跳ね返し、俺の技を決めて勝つ! 俺のすべてを表現して出し尽くして、彼を叩き潰す。そういったプロレスをします」

(※ここでターザン山本氏が挙手して質問)

ターザン山本「関根さんのファンなんでズバリお聞きしたいんですけど、黒潮TOKYOジャパン興行で髪を切られて、バラモン兄弟と闘って、シュートボクシングに出て、ジャンルをまたいでやっている関根さんが私は大好きなんですよ。こうなったら! 総決算としてこのタイトルマッチ! 『負けたら俺は髪を切って坊主になる』と! そういう形で、私は関根さんの坊主姿が見たいんですが、いかがでしょうかっ!」

シュレック「これについてはターザンさんが言う以前から、最後に彼に投げかけようと思っていたんですけど、もちろん今まだこのままの髪の毛でやってます。(※バンダナを外し髪を刈られたままの頭を晒す)これは黒潮TOKYOジャパン興行でバラモン兄弟に金的をされて刈られたものです。もちろん、やられて家に帰って坊主にすることも出来る。だけど、俺はプロレスラーだから。プロレスで起きたことはプロレスでしか精算できないと思ってます。だから、あえてこのままの髪の毛でやってます。それで、先日シュートボクシングで、競技者・アスリートの相手がカベジェラ・コントラ・カベジェラを受けてくれて、シュートボクシングの試合が終わったそのリングで彼は頭を刈られました。俺が刈りました。もちろんね、今回間下選手、チャンピオンだって俺に絶対勝つつもりでいると思う。負けたら髪切りデスマッチ……受けてくれるか? もちろん俺は逆に言うと、こういう辱めを受けた髪だから、坊主になるんじゃ全然平等じゃないと思う。間下くんの言う通りの髪型にしようと思う、俺は。もし間下が負けたら、このカット出来るか?」

間下「……ちょっと何を言ってるのか分からない部分もあるんですが、関根“シュレック”秀樹選手の覚悟を受けて、NOと言うわけにはいかないでしょう。平井代表、当日はバリカンの用意をお願いします。受けて立ちましょう」

レジェンド選手権試合を行う間下隼人(第17代王者)と関根“シュレック”秀樹(挑戦者)

レジェンド選手権試合を行う間下隼人(第17代王者)と関根“シュレック”秀樹(挑戦者)

――シュレック選手、昨年12月8日に真霜拳號選手の持つレジェンド王座に挑戦して敗れてから今回が丸1年ぶりの挑戦です。改めて髪の毛をかけるほどにこのレジェンド王座に思い入れが強いということでしょうか?

シュレック「そうですね。昨年は真霜選手に挑戦して負けました。でも、ストロングスタイルプロレスのベルト、レジェンド王座っていうのは自分がどうしてもほしいものだから、この1年、格闘技もプロレスも、一生懸命頑張ってきて、結果を出してきたと思います。この1年の成長を彼にぶつけて、必ずベルトを獲って、彼の頭を刈ってやろうと思ってます」

――佐山先生、レジェンド王座の試合が敗者髪切りマッチになったことについてどう思われますか?

初代タイガー「それは私も見てみたい。レジェンド王座にも権威がありますし、髪切りマッチにも権威があります。それをみなさん注目して観客として見に来てください。私も期待しています」

他ならぬ初代タイガーが乗り気ということもあり、両者のレジェンド王座戦は敗者髪切りマッチに変更となった。

――新間会長、力道山先生からトレーニング方法は教わっていましたか?

新間会長「力道山先生は、言葉で言わず身体で表現する人。力道山vs木村戦を見て、私は木村先生を応援し、力道山先生も応援していた。いやぁ、あの試合だけは忘れることが出来ない。私が今言いたいことは、なんかもう、レスラーたちだけの話になってるけど、新間寿みたいなもんを作るようなことはないのか。大体、殿堂入りをレスラー以外の人間が受けて恥ずかしいと思わないのか! レスラーはなにをやっていたのか!っていうことは、やっぱりアントニオ猪木がいたからだ。私からすれば、ちょっと話が長くなりますけども、私はプロレスほど凄まじく、そして多くの人を喜ばせ、多くの人を失望させ、喜怒哀楽が6m40のリングの中にある。それを表現するために新間寿という人間がいたんだ。私が殿堂入りをしてどうなるんだって。レスラーたちが殿堂入りしなくてどうするんだって。レスラーたちは何を考えてやっているのか。なんかあったらすぐ『レスラーたちが、レスラーたちが』って言うけど、第2の新間寿を創る人間っていうのは出てこないのかって。

パラオに行けば、パラオ政府から贈呈してもらってアントニオ猪木の名前をつけた島がある。タイガーマスクがリングに上っただけで梶原先生が記者席で見て拍手をした。っていうことは、タイガーマスクはリングに上っただけで雰囲気が変わってしまった。そういう選手を発掘し、そしてレスラーにする。彼は15歳とか16歳のときに新日本プロレスに来てくれました。私は、彼よりもタイガーのお父さんに会いたかった。この子を育てた親というのはどういう親かなと。そういう形でもって、レスラーを選ぶんじゃなくて、私からすれば第二の新間寿を……新間寿が殿堂入りしてどうすんだって! 恥ずかしくないんですか、あなたたちは! 私が殿堂入りするよりもなによりも、レスラーが殿堂入りすべきだろう。

今日マスコミの皆さんにお土産を持ってきました。(※『道』が書かれたポスターを取り出す)これ、あとでタイガーマスクにサインしてもらって、ジャンケンかなんかで分けてください。ということであります。ありがとうございます。佐山ちゃん、サインして」

(※初代タイガーがポスターにサインを入れる中で新間会長が再び語り始める)

ポスターにサインを入れる初代タイガー

ポスターにサインを入れる初代タイガー

新間会長「それからもう一言。力道山先生は、言葉で言うより、身体で表現をする人だった。これだけを覚えておいてください。力道山先生がアメリカに行くということで、レスラーたちは安心をして、リングで僕たち練習生がいる前でプロレスをしていた。それで、ある選手が相手を両手で片腕を取って、ロープに振って戻ってくるところを空手チョップでやろうと思って構えたとことで、力道山先生が飛行機が飛ばないということでドアを開けて入ってきた。そうしたら、そのやろうとした選手がこのまま止まってしまった。先生はなにをやったか。そのままパッとリングに上って『お前、なにをやっているか!』とヘッドロックでパッと極めて。そのうち、10秒経った、20秒経った、30秒経った。それで40秒経たない内にその選手はヘタヘタヘタ〜っと気絶してしまった。練習生たちはそれを見てビックリした。しゃべるんでなくて、身体で表現するのが力道山先生。ということは、皆さんに一言追加させていただきます。

今日は、ジャンケンでこれを今日来てくれたマスコミの人に記念にこれを贈りたいと思います。佐山ちゃんのサイン入りのやつだ。この『道』というのは、清沢哲夫先生というお坊さんから使ってもいいということで許可をもらった。そして、アントニオ猪木の『青春』『男のロマン』という言葉のあとに、この『道』を教えた。ある一部のマスコミで、『「道」は新間が創ったと猪木さんが言った』と書かれているけども、それは間違ってる。これは信州のお坊さんが作った詩であります。それを私がきちんと話をして、猪木さんに使ってもらった言葉でございます。

6m40のリングの中には夢があり、そして失望があり、怒りがあり、喜怒哀楽すべて6m40のリングの中で表現してくれるのはレスラーたちだ。そのためにはどれほどの努力をしていたか。タイガーマスクを見ても、私とタイガーとは、蔵前国技館。マスクをはめて出るときに、どこで話をして、マスクを被せたかって言ったら、ホウキがあってチリトリがあって、そういう掃除道具のある、ホントに一坪も無いような、一畳半くらいの小屋でやったんですね。そういうようなことでタイガーマスクが生まれたってことで、私は本当にタイガーマスクを創り上げて、梶原一騎先生に感謝以外のなにもない。しかし、その劇画以上のことをしてくれたのが佐山サトルでした。本当に佐山さんには私は感謝以外なにもない。本当に素晴らしい選手を私は創り上げたなと。そういう思いで私はいっぱいであります。ありがとうございました」

ここで、長年に渡って初代タイガーマスクの覆面を手掛け続け、当団体のベルトもデザインしている中村ユキヒロ氏がその意匠について解説した。

中村ユキヒロ氏
「今年、レジェンドチャンピオンシップのベルトがリニューアルされました。このベルトは当然初代タイガーマスク選手のNWAジュニアヘビー級、WWF世界ジュニアヘビー級の戦績、あるいは対戦相手の戦績、そういうDNAを注入し、思いを込めて出来上がったベルトであります。タイガーマスク選手の戦績と、対戦相手の戦績。全部含めた、凝縮されたベルトがここに誕生致しております。

今この赤いベルト(※女子タッグ王座のベルト)が当たり前のようにあると思うんですけど、これは男子のベルトと同様、初代タイガーマスク選手のNWA世界ジュニアヘビー級、WWF世界ジュニアヘビー級、そしてジャガー横田選手も持っていた、女子の世界でナンバーワンとも言える由緒あるWWWAのベルト。このジャガー横田選手の戦績、対戦相手の戦績、全部凝縮された思いをデザインに込めて、今ここにあります。

それで、デザインだけではなく、ジャガー横田選手の長年培ってきた経験を生かした素材、実用性というものまで注入されております。色までこだわって、あとは角を落として女子らしく、かつゴージャスで、『歴史あるベルトにふさわしい』というコンセプトを持ちまして、初代タイガーマスク後援会のお力添えもあり、平井代表、そしてこちらのテディさん(※国際部代表テディ・ペルク氏)と綿密にデザインをし、ジャガー選手の本当に細かい、壊れないベルト、何十年も何百年もこのままの状態で存続し続ける素材・デザインにこだわったベルトが今みなさんの目の前にあるベルトとなっています。このベルトをかけた初代王者の闘いということで、12月7日はマスコミのみなさま、ファンのみなさま、世界中のみなさま、ぜひ期待していただきたいと思います」

会見も終了し、記念撮影に向けての準備が進められる中で新間会長が再び口を開く。

新間会長「平井、髪の毛(をかけた試合)ってのはやめろよ。髪切りマッチなんてやらなくってもそれだけの試合を見せんだから。俺は大阪の体育館で髪切りマッチかなんかで『選手たちじゃなくて私の髪を切ってくれ』って言ったらリングの中で山本小鉄にぶん殴られた。『髪切りマッチなんて新間さん何考えてんだ! 6m40の中に口出しすんな!』って。今日は口出しさせてもらいます」

平井代表に意見する新間会長

平井代表に意見する新間会長

一度は決定された髪切りマッチだが、新間会長の鶴の一声によって、ストロングスタイルプロレスの真骨頂である闘うプロレスラーが携える己の実力・技術・肉体の真っ向対決とすることで決定! この2人のぶつかり合いは新たな何かを生み出してくれるはずだ! ぜひ会場で目撃したい!

記事提供:ストロングスタイルプロレス

初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.27 ―力道山先生没60年追悼興行―』は12月7日(木)後楽園ホールにて開催

初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.27 ―力道山先生没60年追悼興行―』は12月7日(木)後楽園ホールにて開催