女優の永野芽郁(17)が来年4月2日にスタートするNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(月〜土曜前8・00)のヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)役に決まり20日、東京・渋谷の同局で発表された。2366人のオーディションの中から選出。制作統括の勝田夏子チーフプロデューサーは「度胸と愛嬌を持ち合わせている」と起用理由を語った。

 脚本はフジテレビ「ロングバケーション」TBS「ビューティフルライフ」などの大ヒット作を生み“ラブストーリーの神様”と呼ばれるヒットメーカー・北川悦吏子氏(55)によるオリジナル作品。高度成長期の終わりから現代を舞台に、岐阜県に生まれ、病気で左耳を失聴したヒロイン・鈴愛が上京後の挫折、離婚などを経験しながらも明るく生き抜く姿を描く。障がいのあるヒロインは朝ドラ史上初。北川氏が朝ドラを手掛けるのは今回が初。

 鈴愛は大胆なひらめきで、思いついたら即実行。小学校の時に病気で左耳を失聴するも、雨音が片側しか聞こえないことをおもしろがり、雨上がりの青空を見て「半分、青い。」とつぶやくようなユニークな感性の持ち主。高校卒業後、上京して少女漫画家を志すも挫折。その後、結婚し、娘を授かるも離縁され、シングルマザーとなって帰郷する。その後、素人の身でありながら、病身の母にそよ風を贈ろうと、失敗に失敗、改良に改良を重ねて個人で作り上げた扇風機が、やがて家電業界に「新風」を巻き起こす。

 起用理由について、勝田氏は「役にピッタリのキャラクター。失敗を繰り返しても、へこたれない女性。岐阜言葉で“やってまった”(=やってしまった)と言う天真爛漫さ、度胸と愛嬌を持ち合わせている」と明かし、絶賛した。

 また、勝田氏はNHKのサイトで「“『つけ耳』が似合うかどうか”だった、と言えるかもしれません。今回のヒロイン・スズメは、幼い頃に片耳を失聴します。片耳が聞こえないと、小さい声の聞き取りに難があるそうで、そんな時、聞こえる方の耳の後ろに手のひらをかざすと、音が集まって聞き取りやすくなるとか。しかし我らがスズメは、高校生のみぎり、そのななめ上を行きます。手のひらの代わりに、自作の大きな『つけ耳』をつけるのです。ダンボのような、某マジシャンのような、はっきり言って“けったい”な風情ですが、本人は全く気にしません。あーこれでよく聞こえる、よかった、と思っています。好きな男の子の前でさえも。スズメは、そんな“すっとぼけ力”のある女の子なのです」と説明。

 「オーディションで『つけ耳』を試したわけではありませんが、永野さんのみずみずしい大らかさ、えも言われぬ愛嬌と胆力、そして北川脚本にマッチした自由な演技テンポ、どれもスズメにぴったりでした。それでいて、時折ハッとするほど大人びた顔を見せ、俳優としての勘と瞬発力にも恵まれています。そんな彼女が、一人の女性の数十年をどう演じていってくれるのか…底知れない可能性を感じて、今からワクワクしています」と期待している。