◇フジテレビ 第三者委員会報告書公表から一夜明け

 調査報告書の公表を受け、フジテレビのCM放送を中止している大手企業はどう動くのか。各社は1日、スポニチ本紙の取材に“現状維持”と回答した。

 1月26日から放送中断している「くいしん坊!万才」の単独スポンサーでもあるキッコーマンは「CM出稿や『くいしん坊!万才』の再開について、現時点で決まっていることはありません」とコメント。トヨタ自動車、明治安田生命保険も、広告出稿の「再開は未定」とした。NTT東日本も同様。

 調査報告書の公表後、フジの清水賢治社長が会見で再発防止策を提示。「経営理念・行動指針などの見直し」「コンプライアンス機能の強化」などに取り組むとした。日本生命、花王は再発防止策の実効性を見極めるとした。日本生命はCM再開について「当社の人権方針に照らした懸念が払拭されるような状態になったと判断されれば、CM出稿の再開を検討するものと考えています」とした。

 広告代理店関係者は「報告書の内容が衝撃的すぎた。フジの信頼回復は容易でなく、各企業がCM出稿を再開させる雰囲気はない」と話す。報告書では、被害女性からフジに訴えがあった後も、編成部長が中居正広氏の利益になるように動き、社員よりも中居氏を優先する行動があったと指摘された。会見した第三者委の竹内朗委員長は「“性別、年齢、容姿などに着目して呼ばれる会合”というあしき慣習があった」と、時代にそぐわない企業風土があるとした。「報告書の内容を読み進めるほど嫌悪感が広がる文言が並んでいる。これでは企業のCM再開時期は見通せない」(広告代理店関係者)という状況だ。

 故ジャニー喜多川氏の性加害問題に見舞われ、所属タレントのCMが軒並み中止となった旧ジャニーズ事務所では、再開までに半年かかった。フジは早期に企業風土を刷新し、コンプライアンスが十分に機能していると示していく必要がある。