着せ替え人形「リカちゃん」の発売50周年を記念したパーティーが17日、千葉県浦安市の舞浜アンフィシアターで開催された。1992年に2500体の限定リカちゃんを販売したタカラ(現タカラトミー)が当時、購入者用に応募はがきを用意し、25年後のパーティーへの招待を約束していた。四半世紀たっての実現に、参加者約900人からは「本当に開催され、50年を祝えてうれしい」と喜びの声があがった。

 パーティーは招待客1人につき同伴者1人が認められ、約900人が集まった。当時、リカちゃん人形を買ってもらった娘が母になって子供を連れてきたり、買ってあげたお母さんがおばあちゃんになって孫と来るなど幅広い年齢層が集まった。舞台で歌う着ぐるみのリカちゃんや、リカちゃん関連のクイズ、開発者の製作裏話などに目を輝かせた。

 企画は四半世紀前の約束から始まった。タカラ(当時)は1992年に限定商品の「2017年 プレミアムリカちゃん」(税込み2万5000円)を販売。2017年に50周年パーティーを開催すると告知し、応募はがきを同封していた。この日の出席者ははがきに住所、氏名などを書いて25年前に郵送した人々だ。当時の企画に携わった望月由美さんは「遠い先のことなので大丈夫かなと思った。パソコンは普及前で、顧客データ管理も簡単ではない時代。大変だった」と振り返る。数年間はがきを保管し、その後、応募者のデータを表にまとめ代々の担当者に渡していった。2006年にトミー(当時)と合併し「タカラトミー」になった後も計画は続行。データは大切に引き継がれていった。

 ただ、住所や電話番号、名字が変わった人が多いと予想され、社内には「本当にやれるの?」と不安の声も上がった。それでも同社リカちゃん企画部の栗原祥太部長は「律義に住所変更などを伝えてくださった方が多く、実はそれほど大変ではなかった」と話す。昨年、応募者一人一人に改めて電話で確認すると、2日に開催した大阪のパーティー分と合わせて約800人が参加を希望。今年5月に招待状を送付した。2会場で同伴者を含め計約1500人が参加した。

 東京都江東区の小島絢子さん(28)は、父の福澄直邦さん(56)と参加。絢子さんは「昨年、人形を見つけてパーティーのことを思い出しタカラトミーさんに連絡しました。私たちは引っ越して電話番号が変わっていたので」と参加を喜んだ。福澄さんは「本当に開催してくれて、娘と来られてうれしい」と娘との約束を果たせて声を弾ませた。

 ≪姉妹で参加「車1台分投資」≫さいたま市から来た安藤紀子さん(41)は、姉で横浜市に住む世良田知美さん(49)と参加。安藤さんは「何百体も持っていて車1台分くらい投資してるかも」というマニアで、会場に並ぶ歴代リカちゃんを見て笑顔。世良田さんは「私はリカちゃんと1歳違い。最近のリカちゃんは背も高く、髪の毛もきれいにしてますが、やっぱり私は初代が好きです」と思い入れたっぷりに語った。

 ≪時代ごと容姿が変遷≫リカちゃんの容姿は時代とともに変遷してきた。67年に登場した初代リカちゃんは、はかなげな表情に栗毛色のカールした髪が人気を呼んだ。72年の2代目は瞳の星の数が1つから3つになり輝きが増し、眉が細長く鼻がやや高くなった。82年の3代目は、赤茶色のストレートロングヘアにイメージチェンジ。現行モデルは87年からの4代目で、顔がふっくら丸く、少し垂れ目になった。

 ▼92年に流行した主な玩具 スーパーファミコンのソフト「スーパーマリオカート」や「ストリートファイター2」が発売され大ブームに。アニメ「美少女戦士セーラームーン」の放送が開始され、女の子が主人公になりきるための関連玩具がヒットした。