阪神・金本知憲監督(50)が11日、35勝38敗1分けの3位で折り返した前半戦を総括した上で、逆転優勝へ向け決意を新たにした。

 借金3で首位と7ゲーム差の現状でも、猛虎の目は生気に満ちている。その旗頭である金本監督は、熱い言葉で「優勝」の2文字を口にした。

 「前半戦、借金3で広島とも7ゲーム付いているけど、まだまだ全然、十分に挽回できるものは持っていると思っている。最後は自分たちが勝つんだ、優勝するんだという気持ちを僕も選手たちも持っているので、後半戦、頑張っていきます」

 逆襲のために、まずは借金3の要因2点を洗い出した。いずれもリーグワーストのチーム打率・243、280得点の貧打と51失策の拙守だ。伸び悩んだ大山、高山、中谷ら若手野手陣の不振にも首をかしげ「対応力に欠けているのかな」と分析。唯一の収穫としては陽川の名を挙げ「何かつかんだのかなという打撃を見せてくれた。そこはちょっと手応えを感じている」とほおを緩めた。

 一方でリーグトップのチーム防御率3・72を誇る投手陣の働きにはこうべを垂れ、変わらぬ信頼を寄せた。

 反省を糧に、後半戦に向かう。勝ち抜くための戦略としては「まずは得点力。あとは9月の連戦でのリリーフの踏ん張り、使い方がカギになってくる」と算段。逆襲のキーマンに「藤浪とロサリオでしょう」と若きエースと助っ人砲を挙げた。

 後半戦のフル回転を期待する藤浪には「本来なら今年もローテーションの中心として回っていくべき人材」と発破を掛け、復調の兆しを見せるロサリオにも「ヤル気も持っているし、元々の実力もある。大いに倍返しを期待している」と巻き返しを求めた。金本阪神はまだ投打に大きな「伸びしろ」を秘めている。

 「半分で7だから。直接でやっつけていくしかない。向こうもスキはあると思うしね」

 広島とのゲーム差7に対し、直接対決は残り14試合。金本阪神が本来の持てる力を発揮できれば、十分に逆転は可能だ。(惟任 貴信)