真夏の快進撃はキャプテンなしには語れない。後半戦に向け準備を進める阪神・福留が、虎の「夏男」に名乗りを上げた。ひと足早くチームは球宴ブレークに突入。つかの間の休息をへて再発進するベテランが、勝負どころでの結果にこだわる決意を示した。

 「暑いのは嫌いじゃない。(ただ)暑すぎるけどね。(8、9月の)勝負どころで、できるだけ(結果を出して)行きたいね」

 前半戦も、結果的にはフル回転に近い働きを求められた。チームは74試合を消化する中、福留自身は68試合に出場し打率・256、7本塁打、34打点をマーク。金本監督は年齢を考慮した負担軽減を目的に休養日の設定を予定していたが、期待されたロサリオが打撃不振で6月3日に2軍落ちするなど当初の思惑は外れた。「本当は、もっと休ませたいけど」と思わず指揮官が本音を漏らしたほどだ。ただ、浮上を狙う上でチーム最年長の力は必要不可欠で、期待は増すばかりだ。

 「すべてがすべて、うまく行くわけじゃないけど。できるだけ、そう(結果を出せるように)なるようにね」

 前半戦だけで15試合が中止となり11試合が未消化。その影響でシーズン終盤は過密日程となることは必至だ。それだけに、過酷な秋を実りの秋へと変える上でも真夏の勝負が、チームにとっても一つの正念場となる。

 福留は阪神移籍後、8月の通算成績は打率・287、16本塁打、58打点。昨季は21試合で6本塁打、22打点と暴れた。チームが苦しいところで活躍するのが主力。猛虎の背番号8が、広島追走の先頭に立つ。(山本 浩之)