◇セ・リーグ 阪神―広島(2017年7月17日 甲子園)

 2位の阪神は17日、8ゲーム差を付けられている首位・広島との直接対決で後半戦をスタートさせる。主将で4番の福留孝介外野手(40)、球宴に出場した糸井、鳥谷に加え、西岡も15日から1軍に合流。百戦錬磨の猛者たちが揃い、首位追撃の態勢が整った。今季の甲子園でのカードは5勝1敗。出鼻をくじき、一気に逆襲の気運を高める。

 役者はそろった。首位を独走する広島を甲子園に迎えての後半戦開幕カード。逆転優勝のためには、直接対決が重要なのは言うまでもない。いきなりの決戦を前に、頼れるベテランたちが今季初めて1軍に勢ぞろいした。

 最年長の福留は、16日の甲子園で行われた全体練習に参加。状態を確認しながらフリー打撃で快音を響かせた。前半戦最後の12日の中日戦も休養を兼ねて出場せず、5日間、リフレッシュ。広島戦から始まる後半戦には「別に普通にやるだけじゃないの。何も変わらない」とあえて平常心を強調したが、4番のバットにかかる期待はますます高まる。

 前日まで球宴に出場していた鳥谷、糸井は全体練習には参加せず。ただ、気持ちは切り替わっている。いきなりの首位との対決に鳥谷は「勢いをつけるためにも何とか勝てるようにしたい」ときっぱり。前半戦の自身の成績に不満顔の糸井も「頑張ります」と短い言葉に気持ちをこめた。

 1番の起爆剤となるのが西岡だ。左アキレス腱断裂の大ケガを乗り越え、15日からついに1軍合流。投内連係では一塁のポジションにつき、その後のシートノックでは中堅、遊撃の位置でボールを追った。また、フリー打撃では左右の打席で鋭い打球を連発。軽快な動きを披露し、精力的に動き回った。本人は無言も、その存在価値は周囲が認めている。「まだ話をしていないけど、そういう(勢いづける)タイプの選手と思う。その力も借りながらやっていきたい」と鳥谷。糸井も「僕自身も巻き返したい気持ち」と、西岡に負けじとアピールする意気込みだ。当然、金本監督の期待も大きい。

 「もちろん彼ら(福留、糸井、鳥谷)が主力ですからね。野手はあの3人が成績で引っ張っていかないと。(西岡も)そうやね。主力だから。主な力だから。本当に彼らが引っ張ってくれないと、チームが機能しない」

 福留が中日時代に3度、糸井が日本ハムで4度、西岡はロッテで1度、生え抜きの鳥谷も05年のリーグVを経験。優勝するために必要なものは、4人の“V9戦士”が理解している。圧倒的な強さを見せる広島も、甲子園では阪神が5勝1敗。つけいるスキは必ずある。(山添 晴治)