◇第99回全国高校野球選手権山口大会1回戦 岩国工3―2防府(2017年7月16日 ビジコム柳井)

 高らかに響く校歌は天国の森慎二さんにも届いたはずだ。初戦を突破した岩国工(山口)・堤寛治監督は「自分たちの野球を見て喜んでくださっていれば」と話した。同校OBの森さんは先月28日に急死。翌29日にナインは黙とうをささげ、今月15日の開会式では喪章を着けて入場行進していた。

 エース右腕の岡本(2年)が足をつって7回にマウンドに上がったが1死も取れずに降板。2番手で登板した1年生の高橋優が「森さんの分まで頑張らなければいけない」と以降の3回を無安打に抑えて逃げ切った。

 96年ドラフト2位で西武に入団した際には契約金の一部を学校へ寄贈してくれ、照明設備などに充てたという。練習場の倉庫には「日々努力」と森さんが記した色紙も飾られている。次戦は第1シードの熊毛南戦。岡本が「役目を果たしたい」と言えば高橋優も「もっと勝ち進みたい」と話した。