16日の福島メイン「バーデンバーデンC」は、戸崎騎乗の1番人気フミノムーンが直線での競り合いを制して先頭ゴール。6カ月のブランク明けを全く感じさせない走りでスプリント能力の高さを見せつけた。

 さすがはリーディングを独走する名手。戸崎は想定外の展開にも慌てず、冷静な手綱さばきでパートナーをVに導いた。後方待機からの末脚勝負が好走パターンのフミノムーンだが抜群のスタートから好位3番手を追走。手応え十分に最後の直線を向くと、内外離れた3頭の激しい叩き合いの中からグイッと抜けた。

 「後ろから折り合いを付けていくつもりだったが、スタートが良くて二の脚も速かった。3番手でも折り合いが付いたので、しまいも頑張ってくれた」。初コンビで最高の結果を出した戸崎は冷静にレースを振り返ると「いいスピードがあるし、真面目な馬」と、パートナーに賛辞を贈った。

 不在の西浦師に代わって取材に対応した伊藤助手は「上手に乗ってくれました」と鞍上に最敬礼。接戦の3着も同厩舎のアルマワイオリとあって「ワンツーかと思ったけど、内からも来てましたね」と笑顔を見せた。古馬オープン特別初勝利を飾ったフミノムーンは札幌へ移動し、キーンランドC(8月27日)で初重賞制覇に挑む。