◇セ・リーグ ヤクルト7―5巨人(2017年8月3日 神宮)

 怖いヤクルト・バレンティンが戻ってきた。同点の7回1死二塁、西村の抜けたスライダーを逃すわけがない。剛腕たけって、スタンドイン確信のバットフリップ。左中間席上段付近まで決勝22号2ランを飛ばし連敗を3で止めた。

 「最高の瞬間でした。それでああいうポーズになってしまった」。2試合連発、ここ9試合で8本塁打の乱れ打ち。7月は月間11本塁打し、迎えた得意の8月。「月間記録は18本なので。19本を狙いたいと思います」。シーズン記録の60本塁打を放った13年の8月に自ら樹立した月間記録更新を宣言した。

 7月22日に3番バレンティン、4番山田の新打順で固定すると、これがはまった。「後ろに4番(山田)がいると、投手にしてみれば歩かせたくはない。結果、打つボールが増えた」。そこから11試合で打率・282、8本塁打、17打点。夏場に強い上に山田という強固な後ろ盾を得て、快音が止まらない。

 球団新記録の6試合連続本塁打に届かなかった7月末には「記録のために試合をしているわけじゃない。勝利のためにやっている」と強調した。まさに打ちたかった一発で、今季97試合目で、遅まきながら初の決勝弾。歓喜の一撃が真夏の量産を加速させそうだ。 (後藤 茂樹)

 ▼ヤクルト・杉村打撃コーチ 集中力が違う。甘いスライダーを一発で仕留め、これぞバレンティンという打撃。絶好調だ。