プロボクシングの元ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(41)が3日に現役引退を表明した。

 クリチコは発表した声明の中で「自分が夢見たことをすべて達成できた。第2のキャリアをスタートさせたい」とコメント。「これほど長く、そして素晴らしいボクシングキャリアを送ることができるなんて想像もできなかった。いつも支えてくれた家族やファンに感謝したい」と続けた。

 ウクライナ出身のクリチコは1996年のアトランタ五輪で金メダルを獲得。プロ転向後は2度のヘビー級王座に就いた。2006年にクリス・バードを下して2度目の王座に輝くと、その後、他団体のタイトルも統一。15年にタイソン・フューリーに敗れるまで、9年の長きに渡ってヘビー級王座に君臨した。

 ラストファイトは4月に行われたアンソニー・ジョシュアとのIBFタイトルマッチ。クリチコはこの試合で無敗王者のジョシュアからダウンを奪うなど善戦したが、11回TKOで敗れ、王座返り咲きとはならなかった。最終戦績は69戦64勝(53KO)5敗。ジョシュアとの再戦も期待されたが、ウクライナの巨人はグローブを壁に吊るす決断を下した。