◇セ・リーグ DeNA13―3広島(2017年8月4日 横浜)

 本拠地のファンを熱狂させ、カープファンを沈黙させた。1―3の2回2死満塁。DeNA・桑原の打球は大きな弧を描き、敵軍のファンが陣取る左中間席に飛び込んだ。逆転の今季2本目の満塁弾。ハマの夏男が、自身最多の12号で豪快に試合をひっくり返した。

 「正直本塁打になるとは思わなかった。1点ずつ返していこうという気持ちが最高の結果になってうれしい」

 桑原らしい積極性が光る一打だった。1点を返し、なお2死満塁で2ボールから外角低めの直球を強振した。今季満塁機では6打数3安打、打率・500で12打点。満塁でもファーストストライクを狙いにいく打撃スタイルが勝負強さの秘けつだ。シーズン2度の満塁弾は球団では15年の筒香以来2年ぶりだ。

 4回に右翼線適時二塁打、6回にも右中間二塁打を放ち、3安打5打点。7月に打率・389、6本塁打、14打点と打ちまくり、8月も存在感を発揮する。「暑くて汗をかくから夏は嫌い」という24歳。それでも、練習後と試合後に水風呂に鼻をつまんで一気に潜るリフレッシュ法で体調を維持している。

 広島の優勝マジック点灯を阻止し、2位・阪神との1ゲーム差も維持した。「僕たちは目の前の試合を勝っていくだけ」と桑原。勝負の8月を迎え、DeNAには頼もしいリードオフマンがいる。 (中村 文香)

 ▼DeNA・ラミレス監督 本当に勝負強い。桑原が打ってくれて勢いがうちに来た。