◇セ・リーグ 巨人8―2中日(2017年8月5日 東京ドーム)

 巨人は5日、3本塁打で中日に快勝。6試合連続で3本塁打以上となり、プロ野球新記録を樹立した。2回に長野久義外野手(32)が2試合連続の11号ソロ、3回に阿部慎之助内野手(38)が右越えの13号3ラン、4回には陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)外野手(30)が3試合連続の8号3ランを放った。阿部は通算2000安打にあと6本に迫った。

 試合中でも柔軟に修正できる。阿部が、安打を積み重ねることができる理由だ。

 「軽打に徹したのが良い結果につながったんだと思う」。2―1の3回1死二、三塁から、小笠原の低め直球をミートした。バットを指1本分短く持ち、コンパクトに振り抜く。右翼席上段への13号3ランで突き放した。2回は中飛に倒れ「1打席目は少し力みすぎたなと思っていた」と反省。すぐに修正し完璧な当たりを生んだ。

 通算2000安打にあと6本。11日からの広島遠征まで、東京ドームで4試合続く。「ドームで決めたい」と言う38歳は気合を入れるため、2日連続でベンチプレスを敢行した。まずは2日、神宮での試合前に東京ドームで上半身をいじめた。その日は今季3度目の3安打。翌3日も験を担いで同じメニューをこなし、神宮で3安打した。チーム関係者に「筋肉痛になりました」と話すほど過酷な追い込みで、節目の記録へ勢いを加速させた。

 2回には長野、4回には陽岱鋼がアーチ。プロ野球新記録となる6試合連続3本塁打以上をマークした。高橋監督は「阿部の記録に対するファンの雰囲気で球場の雰囲気が変わって、みんなつられて乗っている」と話す。6戦計19発のうち、追い込まれてからの本塁打はわずか4発。打つべき球を仕留める好球必打はチームに徹底され、6試合連続の2桁10安打に表れている。

 阿部はこの試合も4打席中3打席が初球ボールなど、相手の警戒は強まっている。ただ歩みを止めるわけにはいかない。主砲として打ち続け、広島、阪神、DeNAを追い上げなければならない。

 「また明日頑張るよ」と短く言い、球場を後にした阿部。勝利に直結する一本をこれからも追い求めていく。 (神田 佑)

 ≪陽岱鋼は6試合中4試合で一発≫巨人が7月30日のDeNA戦から続く1試合3本塁打以上を6試合に伸ばし、80年近鉄、87年阪急、91年中日、08年西武の5試合連続を抜くプロ野球新記録となった。6試合中4試合で一発を放っている陽岱鋼は、この日で自身初の3試合連続本塁打。6日の中日戦でチームでは11年ラミレス以来となる4戦連発に挑戦する。