◇セ・リーグ 阪神4―0ヤクルト(2017年8月5日 京セラドーム)

 初回2死から飛び出した豪快弾で、早くも勝利は決まったも同然だった。阪神・福留が小川の内角直球をフルスイングし、右翼席への先制11号ソロ。今季本塁打を放てば10戦10勝だった「不敗神話」をまた一つ、更新した。

 「塁に出ることを考えて打席に入り、甘く来た球をしっかり捉えることができた」

 打線の軸が本塁打すれば、試合を優位に運べるのは間違いない。それにしても、11戦11勝はすさまじい。お立ち台でインタビュアーから「不敗神話と呼んでいいか?」と聞かれると「ダメです」と即答して笑わせたが、昨季も合わせれば13連勝となった。

 この一発で通算250号にも王手。自身の個人記録には興味を示さないベテランも、前夜には大きな刺激を受けた。98年のドラフトで一緒に中日入りした岩瀬が、プロ野球記録に並ぶ949試合登板を達成。「同期としてうれしいというより、すごいという気持ちしかない。まだまだ誰にも抜かれないようなところまで突っ走って欲しいし、それができる人だと思う」。記録そのものよりも、それだけの試合で活躍を続けてきたことに心から敬意を表した。

 ともにお立ち台に上がったロジャースとの新たな3、4番コンビも機能した。「短い期間だけどいろんなことを吸収してアジャストしようとしている。そういう姿勢はチームにとっていい影響を及ぼしていると思う」。異国に飛び込んできだ「パンダ」をサポートしながら、2人で打線を引っ張っている。

 前日は休養を与えた金本監督は「スイングが休みを入れると違いますわね。休ませどころがこっちの判断になってくるけど、そこを見極めながらやってあげたい」と話した。百戦錬磨の背番号8は猛虎打線の要。今後も勝利に直結するアーチ量産を期待したい。(山添 晴治)