神風を吹かせる!8日から4位・巨人、3位・DeNAとのビジター6連戦に臨む阪神・金本知憲監督(49)が7日、「上しか見ていませんから」と改めて頂点に照準を定めた。首位・広島とは9ゲーム差。シーズン終盤の追い上げへ向けて、(1)「糸井の復帰は8月下旬」(2)「藤浪は次回2軍戦の内容次第で1軍昇格検討」という投打のキーマン2人の合流めどを明かした。

 台風5号より早く東上した金本監督は眼下の巨人、DeNAとの6連戦への意識を「まだない」と言い切り、逆襲への強い思いを改めて明かした。

 「上しか見ていませんからね。下は見ていませんから。昨日でも(DeNA―広島の結果を見て)3位との差をつけるより、1位との差を縮めたいと思っていたからね」

 セ・リーグの台風の目になる――。首位・広島とは9差で、残り46試合。厳しい状況でも可能性がある限り下は向かない。終盤の大逆襲へ投打のキーマン2人にめどが立った。糸井と藤浪だ。

 まず「打」の糸井の復帰時期に初めて言及した。「聞いているのは8月末やな」。右脇腹筋挫傷で7月18日に離脱し、6日にマシン打撃を再開。「やっぱり下でも1回、守った方がいいんじゃないかな。1カ月離れて、いきなりはやっぱりね」。2軍戦出場の順序を踏み、長期ロード明けの29日ヤクルト戦から戦列復帰できれば、28試合に出場可能だ。

 「投」の藤浪も最終段階を迎えた。3勝3敗、防御率2・66ながら制球難で5月27日に降格。フォーム修正に努め、既に2軍で9度の登板を重ねてきた。次回先発予定の10日のウエスタン・リーグ、広島戦が最終試験になることを「そうやね」と示唆。合格なら15日からの広島、中日との6連戦で投入できる。

 就任以来、勝負の夏から秋に強いチーム作りを掲げてきた。「やっぱり体力やろうね。あとメンタル。あきらめないというね。大体、ウチは8月、9月に失速やろ? 若い選手にはまだ戦う体力はない」。発展途上で広島を追いかける厳しい立場。その時期の糸井と藤浪の合流に思いをはせ、「変わってくるかもね。いい風にね」と期待を膨らませた。

 振り返れば、金本監督は世紀の逆転劇を2度も味わった。広島時代の96年に最大11・5差、阪神時代の08年には最大13差を逆転された。「なかなか2回経験せんよな。10ゲーム以上をひっくり返されるのは」。二度あることは三度ある――という。もちろん次は「やる」番だ。今季終盤の猛虎には糸井と藤浪という「伸びしろ」がある。(惟任 貴信)